【本誌ネタバレ】216話感想
本誌感想です~
今回はなんというか…いい回でした(毎回だ)
あらすじはもう
熊!!
そして鯉登親子!!
って感じなので読んでください。
白い熊の毛皮のお金の算段してる杉元たちかわいいです。
杉元に頭巾ギュって掴まれてるヴァシリもかわいいです。
あと杉元はこれまでの旅で知識を得ているところがなんともよかったです。
親分とか姉畑先生とか…懐かしくてめっちゃ笑いました。
で、鯉登親子です。
すごく、めっちゃ、本当に(わかったから)…よかったなぁって。
最後のページ、たった1ページなんですけど、よかったなぁって。
鯉登少尉が船の上で「情けんなか」って言うんですけど、それに対して鯉登少将が周りに人がいないか確認した後で
「生きてればよか」
って言うんです。言うんですよ!!
感動しませんかします(食い気味)
少尉の過去回想でね、「死んでもらうしかなか」とか言ってたじゃないですか少将。
「戦うて死んだと分かれば父上も少しはオイをを見直すじゃろう」とか言ってたじゃないですか少尉。
それが戦って死ぬより、生きてる方が大事だっていう…親心を…少将がストレートに…伝え…うっ(泣く)
よかったね、少尉の命を大事に大事に思ってる人がいるんだよ。ってことが伝わって…ボンボンでいいんだよよかったな…(泣く)
こんな風に少将が「息子の命が大事」だと認識して、それを伝えるようになったのってやっぱりあの虚偽誘拐事件がきっかけじゃないですか!
あの事件は鶴見中尉の策略かもしれないし、鶴見中尉が鯉登親子を利用するために行ったことなのかもしれないけど、
それによって実際鯉登少将と少尉の心が救われているので、なんていうか…物事の二面性が描かれてる正にゴールデンカムイ!!って感じですね。(もうちょいマシな表現ないんか)
そしてあの事件によって自分たちが救われたこと、少尉もわかってるといいな。
もしわかってるなら少尉は中尉を殺せない…といいなぁ。どうかなぁ。
そして鯉登親子が救われたことが端的に表されてるこの1ページ、最後のコマは遠くを見つめる月島軍曹なんですが、ここもまたコントラストが…!!!
210話での月島軍曹の「あなたたちは救われたじゃないですか」発言がここで効いてきています。月島軍曹はまだ救われていない(と思っている)から。
月島軍曹の「救い」はどこにあるのでしょうか教えておじいさん教えてアルムの(真面目にやれ)
実際月島軍曹の「救い」について考えてみたんですが、何度か言ってますがそれは鯉登少尉なんじゃないかなぁと思うんですよね。
19巻読んでて思いましたが谷垣と月島軍曹がキロランケにやられた時、鯉登少尉まじギレしてたじゃないですか、「よくも私の部下たちを…」って!!
あれ、月島軍曹からしたら初めての経験だったんじゃないかと思ったんです。
月島軍曹って「誰からも大事にされない」って思いが強いっぽい感じがしてて、鶴見中尉にとっても自分は使い捨ての駒だと思っているので、
そこへ自分が傷ついたからってキレて駆け出していく少尉って、軍曹の中では異質な存在だったんじゃなかろうかと思いまして…なんかそんな感じがするというかそうであれ!!!みたいな。(みたいな、て)
鯉登少尉のことが少なからず大事だからこそ、鯉登少尉が鶴見中尉に殺されるっていう最悪の事態を避けるために(210話で)脅したのかなって…そうであれ!!!
月島軍曹にも救われてほしいです!!わたしは!!!
ゴールデンカムイのキャラみんな祝福されろ~!!!
そんな感じでした。
あれ、ちょっとまって、なんかさ、駆逐艦が追ってきたの早すぎたから鯉登少尉と月島軍曹っておいて行かれたもんだと思ってたけど乗ってたの?
それともパパが迎えにきたの?迎えにきたのかな。
どちらにしてもよかったなぁ…音之進…(泣く)
おわりもすーー!!
【本誌ネタバレ】215話感想
今週の本誌感想です。
いや、情報量…!!!!1ページ読むのにこんな時間かかる?くらいページ毎にじっくり読みこまざるを得ないそんな1話でした…
あらすじとか、うまく説明できるかな。
タイトル『流氷の天使』
クリオネを食べる白石「臭い!」
↓
流氷の上の四人…中尉の裏をかくために遠回り
駆逐艦上
不穏な宇佐美「アシリパの親族を殺すと脅せば良いのでは?」
↓
菊田「違法に囚人を苦役させ汚職に染まった網走の看守たちを皆殺しにするのとはわけが違う…」「罪のない婆さんを見せしめで殺すなんて俺は反対ですね」
↓
中尉「あの娘に迷いがあって覚悟が決まっていないのならば…脅迫に従うかもな」
流氷の上
アシリパさん「鶴見中尉に金塊が渡ればアイヌのためには使われない」
↓
白石、鯉登少尉と月島軍曹の話を聞いていた…!!鶴見中尉は「北海道はほんの手始め」
↓
第七師団にはアイヌの兵士もたくさんいた話by杉元
↓
白石「国家存亡というよりあくまで報われなかった自分たち屯田兵のために金塊が欲しいんだよ。」
「正直俺はアシリパちゃんは引き渡されなくてざまあみろと思ったね…じゃなきゃキロランケが死んだのは何だったんだって…」
↓
キロランケが日露戦争にいった話をする三人
↓
北海道に潜伏して、ウィルクと袂を分かった後、
白石
「キロちゃんの極東民族独立の思いは中ぶらりになってそしたら日露戦争が起こって」
出征しなければ調べられてしまうから、
「「せめて今自分にできるやり方で帝政ロシアと戦い続けよう…一人でも多くロシア人を殺してやろう」って」
↓
杉元のモノローグ
戦争で物事を決めるのは簡単なことだ…
「アシリパさんの選ぼうとしてる道の方が遥かに…遥かに困難な道なんだよ」
大泊の港
月島軍曹がヴァシリに撃たれた兵士を移動させようと……
↓
兵士の軍服がない
↓
男の人が脱がせたと地元の子ども
↓
その男の人は…尾形…!!!
流氷の上
暗号の謎が解けたと言うアシリパさん
↓
杉元「その時がきたら教えてくれ」
↓
アシリパさんモノローグ
杉元はとても優しい男だから一人で探しにいって、魂が抜けるまで戦って傷つくんだろう
「私が強力な盾となる」
「そしていざとなれば そう 「道理」があれば…」
「私は杉元佐一と一緒に地獄へ落ちる覚悟だ」
↓
シロクマに襲われる白石
↓
助かる白石
↓
アシリパさん「お…おいシライシ!! 鼻からクリオネ出てるぞ!!」
ここまで。
シロクマはですね、実は流氷組が話してるコマのあちこちで見切れて登場しています…
めっちゃ笑えるので見てください。
話は重くて切ないのにシロクマによって笑えるので見てください。
思ったことをば…
・菊田曹長
あ、この人も鶴見劇場に取り込まれてるんだ…ってなりませんでした?なりました。
網走の看守殺す話そういうストーリーにしてたのね、みたいな。
菊田曹長、正直最初は武器集め趣味のサイコパスかと思ってたんですよね(ごめん)(ごめんて)
でも今回で罪のない人を殺すことに抵抗があるという割と情緒のある人だったんだなと思った次第ですが、
鶴見中尉のこと本当に尊敬してついて行ってて、あ、この人もそういう感じか…とか思いました。
なんか鶴見一派ってみんなちょっとずつ騙されててみんな同じ方向向いてるのが面白いですね。
・鶴見中尉
そして鶴見中尉はそれぞれの部下に対して、「その人向けのストーリー」を用意して自らそれを演じてるんだなぁと思いました。
それができるってすごいことだけど、鶴見中尉の根はどんなだろうなと思ってます。奥さんと子どもの件が影響してるかしてないかはわかりませんが、そう考えるとなんという悲哀に満ちた人だ鶴見中尉…!!
「長谷川幸一」はどこまで中尉の芯に近かったんでしょうか。
キロちゃんもウィルクも中尉も潜伏先で家庭を持っていたわけですが、家族への愛情はどこまで本物だったのかなっていうのは割と気になるなと思ったりしております。
キロちゃんは多分とてもとても大事にしてて?(そうであれ)
ウィルクも多分ウィルクなりにあのかわいい奥さんと娘と楽しく過ごしてて?(そうであれ)
鶴見さんも小指切り取ってもっていくくらいには大事な日々だったのかな…?(そうであれ)
…そうであれ!!!
家族はあれど当時の男の人は自分の信念には逆らえないそんな生き物で、とかだともうーーーー好き(語彙力)
・想像力豊かな優しき男、白石
白石は何度読者を泣かせたら気が済むんだね特にキロちゃん絡みで…
白石って作品一想像力豊かな人だなぁと思うんですが、それがいかんなく発揮されてますよね。
211話感想でも言いましたが、脱獄に必要な「ものごとの全体図を把握する」っていうそのスキルがここでもいかんなく発揮されてる感じ…
そして想像力ですよね。優しさの源、想像力。白石は想像力豊かな人だなぁと思います。だから優しいというか!!
キロちゃんて死んじゃったからその心中はもう語る本人がいないじゃないですか。そのキロちゃんの心中を一番長く行動を共にした白石が語ってくれてるんですよね。
アシリパさんがキロちゃんの信念を、白石がキロちゃんの人生をそれぞれ受け継いでくれていて、キロちゃん本当に二人を樺太に連れて行ってよかったなぁって思いました。(泣いてる)
・アシリパさんとキロちゃん
キロちゃんが戦争で戦った話の後でアシリパさんが選んだ道の方が困難だという杉元のモノローグが出てくるんですけど、
ここのコントラストすごくないですか?!アシリパさんとキロちゃんのコントラスト。
キロちゃんはきっとどこまでいっても「兵士」なんですよね。いつも戦ってる兵士。
彼は率いる存在にはなれない人で(弱いというか優しいから)、きっとアシリパさんのような道というかやり方は選べないんじゃないかと思いました。
キロちゃんの遺志を継いで動いているアシリパさんだけど、キロちゃんとは別のやり方を選んでて、それは多分ウィルクとかじゃないとやれないようなやり方で、だからここでキロちゃんの戦争の話が出てきたのかな、みたいな。
アシリパさんはウィルクの娘だからウィルクがやろうとしていたこともわかってるのかもしれない。
それがウィルクとキロちゃんが袂を分かる原因とかだったらもうもう……わあーーーーーーーー!(喋れ)
それにしてもキロちゃんて、いつもその時の自分にできることを真面目に精一杯やってきたんだなって思って…(泣いてる)
・アシリパさんの決意
「地獄へ堕ちる覚悟だ」というアシリパさんの決意、これは冒頭の鶴見中尉の「あの娘に迷いがあって覚悟が決まっていないのならば」にかかってくるんですが(アシリパさんの固い決意を一目で見て取れた鶴見中尉もすげぇなと思いました…ウィルクの娘だもんな、みたいなところもあったのかも)
地獄に堕ちる=人を殺したらアシリパさんはアイヌですらなくなってしまうわけですが、
「アイヌ民族を守ること」、そして「杉元を守ること」が果たされればアシリパさんは自分のアイデンティティすら捨てても構わないという決意なわけで、相当な覚悟だなぁと。
アイヌを守るためにアイヌでなくなっても構わないという捨て身の覚悟…樺太の旅はアシリパさんを成長させたしキロちゃんやウィルクはよかったなと思うんですが、アシリパさんにはつらい道だったらどうしよう。
いやでもアシリパさんなら大丈夫だしきっと良い方向に大団円になるはずなんです…アシリパさんがんばれ…(泣いてる)
・おかえり尾形!!!
「この銃だって…自分がブッ壊れるまで人を撃ちたいはずだ」
という台詞。これは尾形の望みそのものなんでしょうね。
尾形はもう自分が壊れるまで撃ちたいんですね…生への執着はそれかと…らしいっちゃらしいけども…
まさか身一つで登場するとは思っていなくてびっくりしたけどなんか…おかえり!!!
尾形がいるとゴールデンカムイ!!って感じしませんか?しますね。
でもこの後どうするだ?どうやって日本帰る??
大泊組の月島さんと鯉ちゃんと手でも組むの??wow…熱い!!(落ち着け)
・シロクマに襲われても生きてる白石の方がなんなら不死身…
白石は長生きして語り部になってほしいですね。
・クリオネはシンナー臭いらしいです。
おわりもす!!
来週は休載!!
19巻感想(前編)(本誌ネタバレ含)
19巻感想書きます!!つれづれに書きなぐっていきます!!
内容はありません!!
すごい泣きましたけどもまだ泣いてます!!
よろしくお願いします!!!
本誌と単行本の違いとかは気づいたところだけ指摘したりしなかったりです。
≪表紙≫
は?かっこいい…!!!!!!!!!
≪中表紙≫
は??かっこいい……!!!!!!!!
≪前回までのあらすじ≫
みんなの顔 笑
≪181話『アムールトラ』≫
虎現る!!
キロちゃんの名前「ユルバルス」は「虎」という意味だそうです!!勉強になりますソフィアさん!!虎かっこいいね!!!
そして虎くらいにめっちゃかっこいいソフィアさん。(…ド〇ラじゃん…)
てかキロちゃんとソフィアさんの再会時のキロちゃん「めちゃくちゃいい女になったな」…の時の白石と尾形の顔w尾形そんな顔もするんだwwてか…尾形が他人の女の趣味になんていうか驚くこともあるんだ?みたいなそんな驚き。かわいいね尾形ちゃん。
でもソフィアさんはキロちゃんのことビンタして「よくもウィルクを」って…言っ…
≪182話『私の知らない父のこと』≫
ソフィアさんのことめっちゃ睨むユルバルス~!!(かっこいいどうしよう困る)
とりあえず逃げる。
ニヴフに変装して逃げる。白石って顔がいいよね。好きだよ。
ソフィアさん、アシリパさんにウィルクの話する。通訳キロちゃん。
それまでキロちゃんがアシリパさんに経験させてきたこと、ウィルクはソフィアさんに話していた。
キロちゃん…まじかよ。すごいなキロちゃん。好きだよ。
ウィルク「戦って守らないとすべて消えてしまう」
「生まれてくる子どもたちは言葉も神様も忘れてしまうだろう」
この台詞がすべてを物語っているんですね。
ウィルクの信念が詰まっている。
子どもたちへの眼差し。これはキロちゃんも同じでしたよね。その話は後編にて。
杉元たち、もうすぐ追いつくよ!!がんばれ!!!
≪183話『狼に追いつく』≫
掲載時の感想こちら。これです。(ちゃんと書いて)
≪184話『流氷原』≫
掲載時の感想ですこれ(真面目にやって)
≪185話『再会』≫
掲載時の感想(まじで書いて)
≪186話『忘れ物』≫
掲載時の感想で(なめてんのか)
≪187話『罪穢れ』≫
掲載時のk(殴打音)
187話感想
≪188話『生きる』≫
アシリパさんと杉元が再会したーーーーー!!!!わーーーーー!!!!
白石のおしっこのシーン2ページ目がまるまる加筆です(めっちゃ笑った)
なんかさぁ…杉元のさぁ、アシリパさんに会った時のきらきらした優しい顔…アシリパさんの安心しきった顔…もーーー泣く。
杉元が白石と再会した時とはまた違う顔してて、なんていうかお兄ちゃん感?んもーーーーー!!!
アシリパさんはやっぱり相棒のことを信じ切っている感が…
そして白石の「おじゃま虫だせ」もーーーーーー!!!空気の読める大人!!
白石ってあんなに楽しい奴でちゃらんぽらんに見えて実はめちゃくちゃ思慮深いところとても…好きですね!!
…とまぁ再会は素晴らしいのだけどちょっと尾形の話を…
片目なくなっちゃったけど、尾形。
そして銃も海に落ちちゃったけど、尾形。
ここで一度狙撃手としての命を終えてリボーンするのか、と思ったんですが…
尾形って結局何が目的で動いているのかそこがよくわからないんですよね。リボーンしたからと言って?何があるの?彼がそこまで生に執着する理由はなんなの?
本誌のネタバレ言ってしまうと尾形って逃げるじゃないですか。
それも逃げるあてがあったからの行動のような気がしているますし、なんていうか、大きな組織に庇護される予定でもありそうな…?
土方さんに言ってた「腕の良い用心棒はいらねぇかい?」がまだ有効なんじゃないかとか、中央の指示なんじゃないかとか、色々考えられるんですが…
逃げた理由はこのままだと鶴見中尉に引き渡されるからってのもあると思ってて…となると??わかりません。(投げた)
今度また尾形のこと書きたいですな。
≪189話『血痕』≫
キロちゃんが最期まで戦います。(号泣)
鯉登少尉の、部下をやられて怒り狂うところ、すごくよかったですね(語彙力)
なんていうか指揮官として成長してるというか。
そういう真っすぐなところ、月島さんの心も変えたんじゃないかなって思っていたりいなかったりしています。
真相はわかりませんが。
杉元がアシリパさんに自分が尾形に撃たれたことを話すシーンからまるっと4ページ加筆です。
インカラマッがキロランケに聞いたこと、アシリパさんが聞きます。
そしてソフィアが走っているシーン。キロちゃんのこと探していたんですね、ソフィアさん…泣ける。
≪190話『明日のために』≫
キロちゃんの死に様…
ソフィアさんがキロちゃんが殺されるところを見ていた描写がまるまる加筆されています。
ここでソフィアさんがユルバルスの死を目撃していたのなら、ソフィアさんが北海道に「復讐のため」渡ってくるのは合点がいきます。
ユルバルスの復讐だけじゃなく、もしかしたらもっと別な理由があるかもしれませんが。
でもソフィアさんがそこまでユルバルスのことを思っていたってことがなんか泣けますね。
よかったねキロちゃん、って思ってしまいましたよわたしゃ…
本誌掲載時感想という名の好きなキャラを失った女の狂ったキロちゃん語り→
というわけで、後半へ続きます!!!
そうです、キロちゃん語りですもういいって?よくない!!わたしが書きたい!!同じようなことを手を変え品を変え書いていきたい!!だって好きだから!!!キロランケが好きだk(後編いきまーす)
後編↓
19巻感想(後編:キロランケについて語るvol.5)(本誌ネタバレ含)
キロちゃんについて考えてみます。もう何回目?!という突っ込みは受け付けます!!
初めてじゃないですか、旅の仲間が死んじゃったのって。
推しとか推しじゃないとか以前にすごい悲しくないですか?悲しいですよねわかります(なんだお前)
それは彼の死がある種のもの悲しさをまとっているからだと思うんです。で、そのもの悲しさの正体は「報われなさ」に起因しているんじゃないだろうかとわたしは考えました。
キロちゃんて最終的に欲しかったもの何も掴めててないんですよね。革命も愛も金塊も6巻で言っていた「見届けたい」という思いも、何もかも報われてない。
キロちゃんのアイデンティティって多分「少数民族」で、それには国も民族も関係なくて、「アイヌのキロランケ」も同様にキロちゃんのアイデンティティだと思えるのですが、そう考えるとキロちゃんが死際にアシリパさんに言った
「あとは頼んだぞアシリパ…!!「俺たち」のために」
は樺太やロシアの少数民族、そしてアイヌをも包括していたんじゃないかなと思うわけです。
少し引いた視点から見てもキロちゃんて故郷を奪われ大国に飲み込まれそうになりながら必死で戦った「少数民族の象徴」だなぁと思うのです。
で、その報われない境遇って多分これまでの歴史で社会的弱者が当たり前に享受させられてきたものだと思うのです。
それを体現して死んでいったのがキロちゃんなわけで、だからこそその死には悲哀が漂っているのかなぁと。
でもそのキロちゃんの死を目の当たりにしたアシリパさんは思うところがないわけはなくて、白石だってその二人の思いを理解しているからこそ211話でのあの発言だったわけなので…
キロちゃんは樺太でたくさんの物語を聞かせていたわけですが、それ以上に彼の生き様というか、彼の存在自体がアシリパさんに語ったことってたくさんあると思います。
そういう意味で、キロちゃんはアシリパさんにとって…というか作中での「父親性」の一旦も担っていたんじゃないかと思いました。
ウィルクの話をしてアシリパさんにその記憶を呼び覚まさせる役目とはまた別に、外界へ導いて成長させる役目を持つ存在というか。キロちゃんによって実際にアシリパさんは樺太の旅で自分の意志で役目を見つけたわけですので。
鶴見中尉は意図して江渡貝くんや月島軍曹や師団の彼らの親役となって彼らを懐柔したわけですが、
キロちゃんは期せずというか結果としてそうなっていて、(鶴見)劇場を作ったり精神的支配ではなく、ありのままの自分たちの過去・現在・未来を、加えて自分の生き様を見せることで、彼はアシリパさんの父親の役目を果たしたんじゃないかなと思っているのです。
最期まで「逃げるぞアシリパ」と戦おうとして、金塊の在り処を聞き出そうともせずアシリパさんを信じて「良かった…」と微笑んで、最後まで目を閉じることなく死んでいって、キロちゃんは自分の日常や幸せを捨てて色んなものを犠牲にして戦って死んだのですが、彼がそこまでして遺したものはちゃんとアシリパさんに届いたなぁと思うんです。
「父親性」でいえば、キロちゃんの走馬灯には子どもたちがたくさんいたじゃないですか。
で、ウィルクが「生まれてくる子どもたちは言葉も神様も忘れてしまうだろう」と言っていた所を見ると、彼らが戦う理由の芯は「次世代に自分たちの神様・文化受け継ぐこと」だと思えます。
だからそういう意味でも彼(彼ら)は作中の父親性を背負っていたのかなと。
ゴールデンカムイは親を失うことで子どもが巣立つ、ということが度々描かれているので、だからアシリパさんを成長させる役目を終えた「親」であるキロちゃんは死んでしまったのかななんて…
作品の中での「父親性」も担っていたキロちゃん…、なんか…キロちゃん、実際の自分の息子のことは置いてきちゃったわけだけど、息子たちのために戦ったって、そのことも息子たちに伝わるといいなと思いました。
さて、突然ですがここでキロちゃんて実は嘘ついてないんじゃないか説を考えてみたいですね。
なぜかと言えばアシリパさんにとっての父親性を担うキロちゃんの口から語られた言葉って重要じゃないですか、みたいな。どう描かれているのかって結構深くみていきたいテーマだな、みたいな。なんて言ってますがこれはずっと思っていたことなので語りたいがためのこじつけだな、みたいな。
どこかの記事でも言いましたが17巻でキロちゃんが名前を打ち明けるところ見ると、なんかキロちゃんて「嘘はつくまい」と思ってるっぽいよなと思っていたんですよね。
で、この説を唱える上で一番ひっかかる発言なのってキロちゃんの登場時6巻の金塊レースに参加する理由と、13巻網走での「俺たちがマレクと呼んでる鉤銛~」だと思うんです。
まず6巻、なんて言ってたかなと読んでみると
「アイヌの金塊を奪ったこと 俺は同じ国から来た人間として責任を感じる」
「お前たちが相応の取り分を望むのは構わないが残りは返すべきだ」
「最後まで見届けたい」
キロちゃんて取りようによって意味が変わる系の台詞を多用してるんですけど(「わからない」とか)これもそんな感じ…?(聞くな)
責任を感じてる意味はよく分からないんですが、「残りは返すべき」は13巻117話の
「俺の息子たちは北海道のアイヌだ」「金塊はこの土地のアイヌのために存在している」
と同じこと言っててそこは一貫してるんですよね。
だからこそ網走での裏切りに驚いたんですど、、、キロちゃんはウィルクの思想に傾倒してて、連合国家を作りたいって話はやっぱりあると思うので、だから金塊を使ってアイヌの人々が神様を奪われることなく暮らせるようにするから、それが「返す」ってことなのかな。意訳ですが。
でもそんなこと杉元たちに言ったら猛反発だろうからちゃんと全部やり遂げてから判断してほしくて裏切りととられる行為をしてしまったわけで…
…こんな感じだったらいいな~(希望)
さ、次、13巻125話の「俺達がマレクと呼んでる鉤銛」。
キロちゃんて自分のことをアイヌとは言ってなかったのでこの台詞がちょっと不思議な感じがしたんですけども、この記事の冒頭で言いましたアイデンティティの話がここにかかってくるのかなと。
つまりアイヌとして暮らしていたキロちゃんもキロちゃんで、「俺たち」なのではないかなと思いました。
…キロちゃんの台詞の解釈って難しいんですけど、でもなんとなく彼は誠実であろうとする姿勢がみられるので、ちょっと語ってみたわけでした。
でも「裏切り」で言えば実際のところウィルクを殺した理由はよくわかりませんよね。
わたしアイヌを殺したのはキロちゃんだとだいぶ昔に言うてましたが今は正直違うのではないかと思ってます。
殺されてるのを見つけて、持ち物に傷をつけたのがキロちゃんなんじゃないかなって…そう思いたいみたいなところもあります。わからないですけども。
なんか過去の回想のキロちゃんと、アシリパさんたちと旅をしてるキロちゃんてなんか、違わないですか?
変わったのは実はキロちゃんだったんじゃないかな説はこの記事(183話感想(後編:考察(ウイルクとキロランケ)))で書いてるので暇でしょうがない時にでもチラ見していただけたらなんですが、なんか、裏切ったのってどっちなんだろ…お互い道が違っちゃったのかな…みたいな!難しい!今後の展開を待ちたい!
ゴールデンカムイって人間の二面性を描くのが巧みなので、例にもれずキロちゃんもそうなのですが、
見方によってはいろんな者を裏切っていろんなものを捨てて生きてきたのに、谷垣にとどめをさせなかったりあざらしに気を取られてしまったり、キロランケは人間らしくて弱いわけですよね。狼のようなウィルクを愛していた理由はそこにあるんだなぁと。きっと狼のようになりたかっただろうなと。
でもきっとウィルクに裏切られたって思いがあって、それでウィルクを殺したのかなぁ…どうなんでしょう。
でもね、でもですよ!!最後に最終ページの加筆について語りますね。
19巻最終ページ、キロちゃんの名前を呼ぶアシリパさんの声の背景には、雲の切れ間から日光が差し込む現象、通称「天使のはしご」が描かれました。この描写は本誌掲載時にはなくて単行本の加筆です。
そもそも「天使のはしご」は旧約聖書のエサウとヤコブの物語のシーンからヤコブのはしごとも呼ばれています。ヤコブが雲の切れ間から差す光の中を天使が行き来していた夢を見たことからその名がついたのですが、実はこのヤコブは父や兄を裏切っていて、それでも最期は天使のはしごにより祝福を受けるのです。
父や兄を裏切った男への祝福、というワードにキロちゃんを思い出さずにはいられなくないですか?
裏切り者への祝福というのは現代の善悪の理念からは遠いものではありますが、ゴールデンカムイって善悪はきっちり分けられるものではないということを描いている作品で、更には「祝福」がテーマの一つでもあるので、
この加筆された「天使のはしご」の美しい描写によって、キロちゃんは祝福されて天に昇っていったんだと思えるわけです。
例え裏切っていようと嘘つきだろうと、弱者への優しさを持って最期まで戦ったキロランケは「祝福」されて天に昇った、すんなりとそう思える描写、素晴らしいです。泣いてます。
わたしは初めてキロちゃん語り記事(キロランケについて語る )を書いた時からキロちゃんは死ぬと思ってましたが、彼には7巻で馬に乗って駆け抜けていったようなそんな光の中で生を終えてほしいと思ってて、それが叶ってよかったなキロちゃんが光の中で眠れてよかったな…と、この加筆によって思った次第でした。
…以上、泣きながら書きました。
小難しいこと色々書いてみましたが結局!キロちゃんてなんか色々ほの暗い感じだったけども家族捨ててるしテロリストだけども!優しいいい男!!!(結論がそれ)
わたしはご存知の通りキロちゃん大好きなのでまたなんか書いてしまうかもしれませんがその時はまたどうぞよろしく(?)
だってほら、ソフィアさんへの手紙でなんかあるでしょ。すごい事実があるでしょ知ってる。
ていうか今ふと思ったんですけどキロちゃん、家を出る時の「畑を耕す時期までには帰ってこよう」が唯一の嘘になっているんだとしたら…泣くじゃん。
というわけで19巻感想でした。お付き合いありがとうございました。
涙拭きます。
前編はこちら
【本誌ネタバレ】214話感想
本誌感想いきます!!
今回は、かわいい回!!!
まずてきとうなあらすじ↓
鯉登少将(with鶴見中尉)、発光信号「停止セヨ」
↓
杉元は船の運転手に銃を突きつけて色々無茶な要求(流氷砕いて進め、とか)
↓
考えた杉元「速度を落として船首をあの流氷の帯に向けろ」
↓
駆逐艦が流氷に砲撃、流氷に割れ目ができる
↓
杉元「やったッ読みどおり!!逃げた鼻っ面めがけて脅しで撃ちまくると思ったぜッ」
白石「さすが杉元 脅し行為に造詣が深い」
↓
割れ目を進む客船、追う駆逐艦…海上のカーチェイス
↓
アシリパさんと白石が白い布を集める
↓
追いつかれる客船
↓
杉元たちは流氷の上を歩いて逃げた!!
↓
白い布のため見つけにくく、手練れの狙撃手(ヴァシリ)がいるため追うのは困難
↓
諦め鶴見中尉 「ゆっくりと話したいことがあったんだがな…」
↓
杉元一行…クリオネをみつけてかわいがる。
(杉元は『少女世界』を読んでいたらしい)
↓
白い布をかぶってだいふくみたいになって流氷に乗って進む四人
↓
ホッキョクグマ…?!!!
今週はここまで!!
今回は絵で魅せる回というかいくらあらすじを説明しても伝わらないというか…いつもか。
ちがうんです、何よりも何よりも大福みたいになってる四人がかわいいので読んでください!!!!
さて今週気になったのは、鶴見中尉の台詞
「ゆっくりと話したいことがあったんだがな…」
ですね!!
それまでなんか鯉登少将にとりついてる感じ(失礼な)で割とやばい顔してたのに、
このコマだけなんか突然の思慮深い感じ…(何この全然伝わらないこの感じ…)
中尉はいつも思慮深いけども突然こんな顔されると前のめりになりますね、わたしが(聞いてない)
中尉が話したいこと、考えてみたんですけど…三つくらい出してみます。(数撃ちゃ当たる)
・金塊の使い道
→中尉のやろうとしてることはウィルクとそう違わないよ、アイヌを守ることにもなるよ、みたいな説得した上で金塊山分けしよ、的な。
・アシリパさんをたらしこみたい
→ウィルクの娘だし一筋縄ではいかないと絶対にわかっていると思うので、切り札があるはず。
で、そうだとして切り札ってなんだろうと考えて、思ったのがアシリパさんのお母さんの話かなとか。
お母さんの話ってウィルクもキロちゃんもマッちゃんも話すチャンスはいくらでもあったはずなのに作中で語られたことってほとんどないじゃないですか(アチャは語っていたけど)
だから、なんかあるはずだよなとずっと思ってて、で、もうアシリパさんにとって初めましてな人って中尉くらいだし、だから中尉の口からしか新しいお母さんの情報語られないんじゃないか説も考えられるよなぁと思ってるんですけど…
アシリパさんの父親の話はキロランケから、じゃあ母親の話は?中尉かな?ってところから考えたんですが…
でも何を話すの?って話なんですよ。
中尉何を知ってるのかな。
・金塊の暗号の答え合わせ
→割とこの説何度も言ってますが、もしかしたら中尉はすでに暗号を解けてるんじゃないかなと思ってるので、その答え合わせ。
というか解き方がわかってて、でも中尉はアチャのアイヌ名知らないので最後の鍵を知りたいわけですよね。
そこで答え合わせのためにアイヌの話とかお母さんの話とかするんかなぁとかって…
でも中尉のあの顔はなんか…ただたらし込むんじゃなくてもっとなんだろ、アシリパさんを対等に見てる感じがしたんですよね。だから金塊の答えあわせとか、アシリパさんと中尉が対等になるシチュエーションでの「話し」な気がしてて…
それかもしかして「長谷川さん」が中尉だよって話とかもありえるのかな…鶴見中尉からアチャの思い出を聞くみたいなこと?えーでもなーー
などと適当にこんなこと言ってますがどうでしょう(どうでしょう)
どれかあたったらうれしいし当たらなくてもすごいおもしろいからうれしい。
なんか色々ああでもないこうでもないって考えるのが楽しいですね…だからブログやっておりますです…
あとは流氷の上を歩いて逃げるって発想はウィルクとキロランケからちゃんとアシリパさんの知恵として使われているのがなんかいいなぁと思いました。
受け継がれてる…!!!(号泣)
ホッキョクグマはロシアからわたってきたんですか…?
すごい、彼(ホッキョクグマ)、ウィルクじゃんソフィアじゃんキロちゃんじゃん(?)
そんなわけで、感想でした。
【御礼】累計30万pv【ありがとうございます】
こんな適当に書いてるブログが30万pv…まじですか。いいのぉ?
このブログは去年の5月頭に始めたので、1年5ヶ月?で30万…
月で割ると…?……わかんない!!
とにかく!!ありがとうございます!!!!嬉しいです!!!
ゴールデンカムイが好きすぎてどうにかこの気持ちを吐き出し、それを残しておきたいと始めたものがこんなに読まれることになるとは思っておりませんでした…
☆とか感想とか毎回うれしいです。
あ、あと聖地巡礼の記事を参考にして北海道旅行してくださったりとか、聖地の記事はそれを目的に書いてるみたいなところがあるのでめためたに嬉しいですねへへへ。
最近どんな記事が読まれているのかな〜とみてみましたらば、先日19巻が発売された影響でそのあたりの本誌感想記事とか…キロちゃん語りとか…ウィルクとキロちゃんとか…なんかそのあたりすごく見てもらってます。
190話、191話あたりのキロちゃん語りについてはほんと、悲しみのままに書き連ねたのでちょっと恥ずかしいみたいなとこあります。まあいつも熱のままに書いてるので恥ずかしいんですけどね!!
19巻の感想はまた後日書きます!!
あと鶴見中尉の記事ってすごく見られてるんです…ありがたややっぱり気になりますもんね中尉。
鯉登少尉の年表とか自顕流の話とか見てもらってます。
最近の本誌の鯉登少尉、色々ありますものね。
でも鯉ちゃんはすべてを切り開ける存在だと信じています(何目線だ)
聖地巡礼はコンスタントに。
あ、そうだ、この間開拓の村行きましたので抜けてるところ色々またあげたいです。
ということで今後の予定は
・19巻感想
・聖地巡礼の記事
・岩息さん(これずーーーーっと言ってるw)
・鯉登少尉の年表作り直す
…ですかね。
というわけで、30万pvありがとうございました!!!!
これからもゆるりとやっていきます♪
もち2号排
【本誌ネタバレ】213話感想
本誌…本誌…素敵な回でした…
てきとうあらすじいきます。
北海道への連絡船の話を思い出す白石
(連絡船の話はアシリパさんと白石しか知らない)
(アシリパさんの言っていた「あて」はこれのことだった)
↓
傷ついた杉元とアシリパさんが逃げている…ところを、助けてくれたのは、馬に乗った、ヴァシリ!!!!!!
(アシリパ「頭巾ちゃん…」)
↓
杉元・アシリパと白石・谷垣合流
↓
でも谷垣は馬に乗せてもらえない
↓
(インカラマッが鶴見中尉のところにいるから)鶴見中尉のところに行け、と面々
アシリパさん「私が…フチにまた会う夢を見たと伝えて!!フチは信じて安心す
るかもしれないから」
↓
止まる谷垣。港へ去る面々。
白石「達者でな!!谷垣源次郎」
↓
谷垣に追いつく菊田特務曹長「どこへ行った?」
谷垣「アシリパたちと街の方へ逃げるのが見えました」
菊田「じゃあなんで追わねぇんだ!!走れ谷垣一等卒!!」
谷垣「俺はマタギです」
菊田「はぁ?!」
谷垣「マタギの谷垣です」
船に乗る面々(杉元アシリパ白石ヴァシリ←new!)
↓
港で兵士が一人(白石「どうした頭巾ちゃん」)
↓
白石、ヴァシリに向かって「撃てッ バーン!!バーン!!やれ!!お前なら当てられるだろ?!」
アシリパ「足を狙え」
↓
ヴァシリ、兵士の脳天に一発
白石「よくやった」
↓
鶴見中尉、港で撃たれた兵士と四人が乗ってた馬を見る
船の上の面々。樺太脱出!
↓
樺太の遠景を見つめる杉元とアシリパさん。
↓
杉元「アシリパさんなら自分の信じるやり方でアイヌを守る道を探してくれると
俺は信じることにした」
↓
白石「それはいいけどどうやって俺たちだけで金塊を見つけんのよ?」
↓
砲撃される
↓
第七師団、追いかけてきた!!
今週はここまで!
…ね、素敵な回でしょ?
今回も気になったところを…
・谷垣
樺太の旅って本当に全員に変化をもたらしてて、今回は谷垣もしかりだったよという回で、
谷垣の変化は何かっていうかアイデンティティが固まったのではないですかね。というか、二瓶鉄造に心をマタギに戻してもらって今まで来たわけですが、それを兵士であることを否定して自分からマタギだと発したのは初めてじゃないですか。
だから彼の中で胸を張って「自分は兵士じゃなくマタギだ」と言えるほどに人格が固まったというか、やっとこさ彼は戦争から戻ってきて解放されて新たな道を見つけたんだなという感じがしましたね。
いい顔してたよ、谷垣。(何目線だ)
あとね、谷垣アシリパさんたちを逃がしてくれた。特務曹長に嘘ついて逃がしてくれた。
ありがとう、谷垣。
なんか白石が「達者でな!!」って言っててもう会えないのかなとちょっと思って切なくなります。
死なないでね、谷垣。
・ヴァシリ
まじで助けてくれましたねヴァシリ…珍道中全然ありましたわやったぜ!!
しかも何あの登場、王子様じゃん。尾形を見つけるためとは言えかっこいいじゃん。なのに「頭巾ちゃん」とか言われてんじゃん超かわいいじゃん。いやいやあの人ウィルタのアンマー撃ってた人だよ、同僚のこと全然見殺しにできる系男子だよ…んも〜〜ギャップ!!!!
いやぁなんていうか、ゴールデンカムイって本当に人の多面性を描くのが上手いですなぁ…
全員が全員色々な面を持ってて憎めないってなかなかすごいことですよね。
え、てかヴァシリ一緒に北海道行くの…密入国!
いやいやでもね、この四人の珍道中ほんと楽しみ。ヴァシリめちゃくちゃ役に立つじゃん。
え、てか(二回目)鶴見中尉ってさ、ヴァシリに撃たれた兵士の死体見てたけどさ、
ヴァシリが相当な手練れだって気づいたと思うんですけど…
ヴァシリ大丈夫かな。手練れ=尾形だと勘違いされて狙われないかな。
・白石
なんかもうアシリパさんの考えてることツーカーすぎてすごい好きですね。
樺太の旅のアシリパさんのことちゃんと見てたし、白石なりにアシリパさんを守っていたからこそのツーカーですよねぇ…!!
アシリパさんの相棒は杉元だけど、白石ともまた違ったバディなんだなぁと思ってる!!
前の感想でも言いましたけど白石も覚悟きめてきてますもんね。あなた、覚悟してきてる人ですよね、ですもんね(別ジャンルやめなさい)
杉元とアシリパさんと白石っていうパーティー…すごい懐かしくて好き!!
211話で原点回帰して、また二人から旅が始まって、白石に助けられてってところまでちゃんと今までの旅路をなぞってる構成。素晴らしい!!
なんかもう一人かわいいのがおまけについてきてるけど素晴らしいよ!!
・アシリパさん
なんかね、ちょっと思ったのがね、アシリパさんはフチのところに帰る道より金塊を探して旅を続ける道を選んだじゃないですか。それがなんか、ちょっとキロちゃんと重なるというか。
わたしは昔のキロちゃん語りで、キロちゃんも家庭的な小さな幸せは捨ててきた人で、それをアシリパさんに背負わせてると言いましたけども…なんかその通りになってってるというか…
でも決してネガティブな意味ではなくてアシリパさんの前向きな意志で選んだ道だし、211話感想でも言いましたがキロちゃんはアシリパさんならできるって信じて想いを託していたんだと思うので、なんていうか昔思っていたのとは若干ニュアンスは変わってきますがなんというか…うん(著しい語彙力の低下)
そう、なんていうかキロちゃんの遺志は引き継がれたな…と思って嬉しい反面アシリパさんの未来が心配になってきたりこなかったり…大丈夫だけどもアシリパさんは!!(何目線だ)
願わくば!!アシリパさんの未来が幸せでありますように!!!
来週も楽しみですね。
鯉登少尉大丈夫かな…。
ところで19巻発売されましたね!!
ちょっと涙で前が見えないのですがちゃんと読んで感想あげます(多分)確か19巻のあたりの感想どさぼりしてたような気がしますし…えへ。
おわりもす。