漫画と北国とわたし

ゴールデンカムイの考察だの感想だの聖地巡礼だのをつれづれと。本誌ネタバレ含みます。(他作品語るブログはじめました→ https://mochimochihq.hateblo.jp/ )

【本誌ネタバレ】184話感想

本誌感想です。今回はもう考察とかないです、まじで。すいません、まじで。ひたすらに色々思うがままに語ってます(いつもや)

 

 

 

 

杉元佐一ーーーーーーーーー!!!!!!杉元、杉元佐一!!!!

 

「また会ったな白石由竹」

 

あーーーーーもう泣いた…泣きましたわ。もうほんとありがとう杉元ありがとうゴールデンカムイ

 

 

さて、あらすじみていきましょ。叫びをはさみつつ。

 

扉絵。先遣隊の「イヌで来た」(爆笑)あのこれは…プリクラのあのパロですね。

え、今回ギャグ回?前回めっちゃ不穏に終わったのに…?と思っていましたが、まあどんな回だったかはお楽しみに…(?)

 

本編。先遣隊。

流氷原にたどり着いた一行。もう犬ぞりでは進めないので諦めようとする軍曹と谷垣。でも杉元はすぐ近くにいるはずだから今なら追いつけるとリュウと二人で先遣隊を離脱、走っていきます。

場面変わってアシリパさん。ウイルクからの暗号のヒントを、なぜ思い出せなかったかと自問します。

「私は出来るだけ考えないように 頭の隅に追いやっていたんだ」

と泣くアシリパさん。

 

ウイルクはアシリパさんに名前を教えた後に姿を消し、レタラもいなくなってしまった。大好きな家族を失う痛み悲しみを頭の隅に追いやるのと同時に、そのまま暗号解読のヒントも忘れたアシリパさん。2巻の14話でレタラとの別れの回想がありましたが、そこで言われていた「寂しがり屋のいたいけな子供」の自分を必死で追いやっていたのですねアシリパさん。

そして暗号解読のために、その隠していたはずの寂しがりやの子供である自分と向き合わなくてはならないつらさ。

…悲しすぎません?この子ただの12歳くらいの女の子ですよ?もうー杉元ー早くー!!

杉元の心を溶かしてくれたのがアシリパさんだったんだから次は杉元の番だがんばれ杉元!!

 

さて続き。

泣いているアシリパさんを、隠す尾形。キロちゃんが「どうかしたのか?尾形」と聞いても「いや…なんでもない」と。(わぁ不穏)

そして白石が「オシッコしたくなっちゃった」といって離れていく。

すると突然流氷が裂けます。

一行と離れていく白石。一行との間はどんどん離れていく。一度来た道を戻って流氷がつながっている部分から一行側に渡り、再度合流するという白石。

アシリパさん「一人で落ちたら助からないぞ」。

キロちゃんたちは氷を積んで風除けにし、流木を燃やして暖まろうとします。尾形はもっと流木がないか探してこようとアシリパさんを連れ出します。

二人きりになったところで、

尾形「アシリパおまえ…さっきなにか とても重要なことを思い出したな?」

 

わぁ不穏!!…ここの尾形、こわい。

いや、こわいというかまあ普通?(?)ていうか尾形キロちゃんと全然協力してないじゃんていうか出し抜く気満々じゃん。やっぱりというかなんというか…キロちゃんのことも裏切るんだろうなこの人、って正直思っていましたよね。うん思ってた。だってそれでこそ尾形。

え、ってこと何、今までの「いこう…アシリパ」も「一緒にいくか?アシリパ」も「ヒンナ」も全部演技?!!やば。騙されかけたよ。助演男優賞じゃん。

そして今回で尾形とキロランケが二人とも土方さんの手下説は消えましたかね。尾形は単独行動なのだろうか。鶴見中尉の下にはもういないよねぇ?わからん。

 

そしてそしてキロちゃん、ほんっっっと、甘い!てか優しすぎて向いてない。こういうの向いてない(何目線)

尾形がなんでもないって言って、なんでもないわけないだろ。気付け。

ていうか、アシリパさんの変化に一番に気づかなきゃいけないのはキロちゃんなんだよ。アシリパさんを樺太まで連れ出して「この樺太が彼女を成長させれば…」って15巻で言っていたのは他ならぬキロちゃんなんだから。キロちゃんが気付かないでどうするの。尾形のことも信じてるっぽいし、なんか…優しすぎるというか朴訥としているというか…。

筆者、キロちゃん語りの記事でしつこいくらいに言っていますが、彼は根が優しくて残酷になれなく仲間も裏切れない人だと思っているのです。だから、そういう人はこういう「人を出し抜く裏切る見捨てる」が必要とされる金塊レース、というか革命に向いていなと思うのです。

彼の場合は根っからの革命家ではなくて、恐らく故郷や神様を奪われたことによって、つまりは時代と環境によって革命という信念に向かうようになった人だと思うんです。

「何とかしないと…俺たちは大国に飲み込まれてしまう…」(15巻139話)と言っていましたが、キロちゃんこそ大国と時代に飲み込まれてしまった人で、根の優しい部分と、残酷にならなくてはならない現在の状況との間で苦しんでいるように思えて仕方ないです。…なんか悲しすぎません?悲しすぎるわ。

樺太に来てからちょいちょい黒い顔のユルバルスになってますが、彼は結局優しくてかっこよくて大人のキロランケなんだろうな~とか思う次第です。なんかアイヌとして生活しているうちに、あの人斬り用一郎みたいに「人間」になったのかなって、だったらそれはそれでまた切ないなって。

あーーだめだ画面見えなくなってきました。

「革命」を無関係な人を巻き込むことなくきれいごとで達成したいキロちゃん。尾形に出し抜かれキロちゃん。巻き返せユルバルス!(うるさい)

 

熱くなりすぎました。続き。

白石が一人で走っていると、流氷が動きます。白石の乗っている流氷が海に沈みそうに…焦る白石は一度あのウイルタのお守り(チン〇のやつ)を氷に刺して持ちこたえますが、折れるお守り。

そのまま垂直になってしまった流氷を滑っていきますが、

そこへ

そこへ…

 

杉元!!!!!

すぎもと!!!!!!!

 

白石の手を掴みます。ガシィッっと!!ガシィッっと!!!!

(この構図網走で白石の手を掴んでアシリパさんを託した時の構図ににている…!泣く。)

 

杉元「よォ!!白石由竹 また会ったな」

 

笑顔の杉元。目に光が宿っている杉元。ニッと歯を見せて笑っている杉元。

…何か月ぶり?こんな杉元の顔見るの。樺太きてから杉元結構目が死んでいたけど、白石に会ってこんな笑顔を見せてくれるなんて…泣く。

アシリパさんだけじゃなかったんだね、白石のことも杉元は本当に大事だったんだ。それをこの目の光と、生き生きした表情が何よりも饒舌に教えてくれる。泣く。

「また会ったな」って…追いかけてきたんじゃん~~~!もう~~そういうところ大好きだ杉元!!!杉元!!!!泣く。

 

白石は杉元に飛びつきます。

「杉元佐一!!」

「んも~~~!!マジで不死身かよおめぇ~」

 

今週はここまで。

 

もう~~~泣いた。

最後の3ページ、涙が止まらなかった。そして何度も見ました。

白石もさ、杉元が生きていることを信じてはいたけど、半信半疑だったしまさか追いかけてきてるとは知らなかったしで、言葉にならない色んな感情があふれ出しているんだろうなって、「んも~~~!!」ってそんな台詞だと思ったんですよね。

白石さ、166話でアシリパさんたちを「待ってーーーー」って必死で追いかけていって、いつも逃げてばかりの白石が追いかけていることがすごいって本誌感想の記事でも感動しまくって書きましたが、

今度は、追いかけてきてくれた!杉元が!!白石を!!捕まえるためでも利用するためでもなくて!白石に会うために!!

あ~~もうよかったなぁ白石。泣く。

 

やっぱり筆者は杉元アシリパ白石の三人組が大好きなので、本当にこの二人で出会ってくれて本当にうれしいです本当に。

あーーー今週は本当に、最高でしたね。いつもだけど。

 

なんか…杉元もアシリパさんも白石も、尾形もキロちゃんも、みんな幸せになってほしいです。

 

そして早くアシリパさんに追いついてほしいよ杉元。きっとアシリパさんは杉元に会えばほっとできると思うんだ。

 

おわります。