漫画と北国とわたし

ゴールデンカムイの考察だの感想だの聖地巡礼だのをつれづれと。本誌ネタバレ含みます。(他作品語るブログはじめました→ https://mochimochihq.hateblo.jp/ )

【本誌ネタバレ】306話感想(という名の土方歳三推し女の叫び)

久しぶりの本誌感想ですね……もうなんか、土方歳三(史実)推しとしては気持ちを書かずにいられなかった……


私はもとより新選組土方歳三をめちゃめちゃ推してるんですけども…

歴史上の人物に会えるならだれが良い?って聞かれたら(聞かれたことはないけども)、迷わず「土方歳三とフレディマーキュリー!」と答えるんだけど(聞かれたことはないから答えたこともないけども)、

歴史上の人を推すってなんていうか「すでに死んでて、どんな死に方してるか」が確実なので、どんな創作物(特に歴史小説)を読んでも、

「めっちゃかっこいい!!…でもこの〇年後には死んじゃうんだよな…」

って思いがどこか頭の片隅から離れてくれない悲しみむしろ呪いを抱えてて……ええ(ええ)


そして私は頭がおかしめなオタクなので土方歳三(史実の方)の死を、まだ受け止められていないところがあるんdesu…


百年以上過去の人だってわかってるけども…わかってるけども…でもさぁ…ねぇ(ねぇ)



…そんな頭のおかしめな私が、ゴールデンカムイという作品に出会ってね、土方歳三生きていたifという素敵な、そりゃもう素敵な世界線をいただいたんですよね。

「my幕末最推し土方歳三」が生きていた…

もうすごい、それだけでなんか救われた気持ちになってたところがあるんです…もうハレルヤ!って感じ…


それに加えて…まって、え、もしかしてこの世界の土方歳三は死なないんじゃ…??


満州とかモンゴルに渡ってそこでも活躍して伝説になるんじゃ…??


っていう源義経伝説エンドも頭にちらついていたんです?

ていうかもうね、ぶっちゃけそれを信じてたんです??

傷を負いながらも忽然と姿を消すみたいなエンドよ、めっちゃかっこいいね、多分それだわ…

って安心していたんです??


…で、まあ…はい。

先週から今週の怒涛の男たちの生きざま見せつけパラダイス…


……え………(絶句)

みたいな。


え、まって土方さん、、、なんで脳???

相手の太刀を刀で受けて、の、更に脳への一撃とか…

え、坂本龍馬なの???

「中岡、わしゃ脳をやられちゅう、もういけん」(「お~い!竜馬」最終巻より抜粋(台詞はうろ覚え))

なの???

坂本龍馬を暗殺したのは結局じゃあ薩摩の人なの?なるほどね…!!


………いや、きつい。

大分ふざけてみたけどきつい。

相手が鯉登君なのもちょっと…いや、そこはよかったのかもしれない佐幕派はどうあがいても薩長には勝てないよ、みたいな…違うそうじゃないやめてほんと!


幕末の亡霊は、新時代の騎手に引導を渡され…やめてほんと!


私も、てか幕末好きな人は分かってるよ、新選組佐幕派は負けるべくして負けてるんだよ欧米列強が狙う中「お殿様」が支配する世の中じゃ太刀打ちできないんだよ知ってるさ…!


その上で推してるの、幕末の激動に命を散らした新選組土方歳三という男を!!!


…からの!!!

今週!!!!!


いやぁ…死番て…


死番ていうのはね、幕末の京都において新選組が「街の秩序を守る存在」として街の見回りをしていた時にね、

一番先頭になる人のことでね、先頭がなんで死番かっていうとね、一番先頭は一番死の危険があるからなの。

ほら、物陰から切りかかられたりしたら一発じゃん?

当時の幕末なんか有名な流派の免許皆伝みたいな剣士がごろごろいたわけじゃん?(急にフランクになるじゃん)

新選組において「お前今日死番な」はもう朝からガクブルでこわすぎて逃げた隊士もいたとかなんとか…かんとか…



土方さんは、今まさに、「新選組の死番」として、その場の秩序を守る者として、

不届き者を切り捨てんとしているわけですよね……


それは、土方さんにとってそれほど誇らしく、高揚することなんだろう…


激動の幕末を生き、監獄で一旗揚げる時期をじっと待っていた男の、

最期の最高の花道じゃないか。


…と思うともう号泣です。


先週さ、死なないと思ってた土方さんが死ぬってわかって、

土方歳三(史実の方)は、自らの死に様にきっと後悔はないから、

土方歳三(金カムの方)の死に様も、美しい最期であってほしい、できたら史実以上にそうでありますように…


と思っていたんです。


もう……ありがとう。


史実では一本木関門で

新選組副長 土方歳三だ」

と叫んで敵陣に突っ込んでいったと、いう伝説が…あるんです(泣いてる)


金カムの土方さんも、「新選組副長 土方歳三」として、

散っていくんですね。

「あの頃の京」で、

散るんですね……


死に場所を探してる、と永倉さんに言われてた土方さんは、

今、「幕末の京」に、死に場所を見つけた……

正に、武士として。


っていう……

だめだ、泣きすぎてポエムになってきたのでこの辺にします。


私は毎週震えながら読んでいます。

おしまい