漫画と北国とわたし

ゴールデンカムイの考察だの感想だの聖地巡礼だのをつれづれと。本誌ネタバレ含みます。(他作品語るブログはじめました→ https://mochimochihq.hateblo.jp/ )

【本誌ネタバレ】269話感想

本誌感想です。
今回は新事実というよりは納得のいく話が描かれて…納得…納得いったけどもさ…(ガチ凹み)なんていうかつらすぎた色々。

 

まず一目で長谷川さんてわかっちゃったのかウィルク…すごいな。
そして自らイヌドーのところに行ったんですねすごいな。
最短ルートで自分の皮をはぐウィルク…すごいな。
ウィルクはすごい。

 

でもそれに対してキロちゃんですキロちゃん。
まじで何も知らされずウィルクに欺かれ…本当にたったひとりで革命の精神を忘れず戦っていたんだろうなと思うと泣けませんか。泣けます。
そして家族を持っても理解できなかったウィルク。
ウィルクを自分の可能な限り理解しようとして、戦争にまで行って、それでもウィルクのことは理解できなかったキロちゃん…
尊敬して愛していたからこその行動だったのね、と思うと泣けませんか。泣けます。

白石が言っていたけど、キロちゃんて本当に「真面目」だったんだな…的な。
真っすぐで真面目でそして責任感が強い…好きですね(そうかい)


でもさ、多分ウィルクはキロちゃんが思っていた感じの
弱くなった狼ではなかったような気がします。
北海道の少数民族だけを守る、という話はキロちゃんを欺くためで、
本当は金塊と首長たちを利用して別のことをしようとしてたんじゃないかなって思います。
だって自分の皮を剥ぐとか、弱くなってたらできないでしょ。
最短ルートで実行できるってことは、まだ強い狼なんじゃないかと思ってます。

そもそも、多分キロちゃんもソフィアさんも、ウィルクのことを理解してはいなかったと思います。
2人の中のウィルク像より、もっと凄まじく強く冷徹な狼のような人だったんじゃないかウィルクは…的な(的な)

多分ウィルクを本当の意味で理解しているのは、鶴見さんのような気がします。
鶴見さんの娘であるオリガちゃんの遺体に銃弾があったくだり、単行本で加筆されていましたが、
あの真相も明らかになってないですよね…
あの時拳銃を持っていたのはウィルクだけだったので、なんか…つらいけど、
そのあたりもウィルクと鶴見さんの2人の確執が明らかになるというかそんなのがありそうで、
その時に初めて「ウィルクってこういう人」、「鶴見さんてこういう人」、っていうのがわかるのかなぁという気がしています。

 

あともう一人ウィルクの理解者としては、アシリパさんのお母さんも理解者だったと思っています。
そう信じたい。もしそうだとしたら、「狼みたいな強い男を理解して連れ添う」っていうアシリパさんがウィルクにしていたことを、
今はアシリパさんが杉元にしていると思うと…泣けませんか。泣けます。


いよいよ面白くて最高です。