漫画と北国とわたし

ゴールデンカムイの考察だの感想だの聖地巡礼だのをつれづれと。本誌ネタバレ含みます。

【本誌ネタバレ】172話感想

本誌感想です。
今回は穏やかに書きますね!!



今週は土方組のターン。というか門倉さんとキラウシニシパのターン。

簡単なあらすじ。今回は勢いのある回だったので一気にいきます。
門倉さんとキラウシニシパは土方さんと牛山さんを探しにいきます。
二人は阿寒湖周辺に潜伏している 囚人・関谷輪一郎についての話をします。非常にコミカルに。
関谷は毒使いの模様。
回想で親分が出てきました。(ちょっとテンション上がった。)
ワカサギ釣りと、フィギュアスケートの少年。
この少年に土方さんの目撃情報を聞きます。

関谷は土方さんに、牛山さんを人質に毒の入った繭ロシアンルーレットをもちかけます。
土方さんは一度断りますが、「牛山に同じことを言ったら素直に飲んだ」と、「試してみろよ 自分の運を」と言われて不敵な笑みを浮かべた土方さんはロシアンルーレットにのります。
倒れる土方さん。毒は致死量のトリカブトだそうです。

で、話は門倉さんとキラウシニシパに戻って、門倉さんは諦めて帰ろうと。諦め早い(笑)
関谷は顔を知られてないキラウシニシパに毒入りワカサギを渡しますが、門倉さんが転んでワカサギは全部海の中へ。
なんと門倉さん、「凶運の持ち主」。
昔からそうだったらしく、もう諦めているとのこと。

そして、場面変わって牛山さん。
自力で脱出します。「う~だ~」って。ゾンビ(笑)


今週はここまでです。


なんか何の憂いもなくただひたすら笑いました!!

ひとえに門倉さんの力なのかなと思います。
めちゃくちゃコミカル。
結果として門倉さんの凶運が自分とキラウシニシパを救ってるわけだからすごい。
関谷に試された運は、試す間もなく水泡に期してるわけで、とんでもないですね門倉さん。
無意識ですごいことやってるあたりが誰かさんを彷彿としますね。
鯉登少尉が陽の力で周りを救うとしたら、門倉さんは陰の力で周りを救う力がある、みたいな気がします。幸運と凶運。
土方さんもそれを見越して仲間にしたみたいなところもあるのだろうか。
一緒に戦ったという門倉さんの父親が凶運の持ち主だったとして、それを門倉さんも継いでるとして、土方さんはそれを知ってて、みたいな。
それだけでなく、関谷に「運を試してみろ」と言われて笑ったのは門倉さんの凶運を知っていたから、とかだったら土方さんすごくないですか?

あとキラウシニシパと門倉さんの掛け合いが最高!おじさんとおじさんなのに少年のような会話してるの。
比較的ダンディーな二人かと思いきやこの二人もやっぱり「男はいつまで経っても…」の体現者なのですね。
キラウシニシパの「門倉~チカもらった~」がとんでもなくかわいくてびびりました!!
キラウシって殺伐とした感じで登場したのに!
ほんっと、金カムキャラはこういうところがいいですよね。多面的。

ところで凶運門倉さん、もしかしたら凶運のせいで色んなことを諦めてきたのかなぁとも思ってちょっと切なくもなりました。
どうせ俺は…って思いつつもあんなに明るく生きられるのはすごいよ!!
そして網走で狸を演じて来たらしいけど見たところ結構素で狸な気がする(笑)
…それにしても急に「凶運」てすごい設定ぶっこんできて読んですぐは心が追い付かなかったです(笑)


そして土方おじいちゃんも牛山先生も絶対大丈夫でしょ!!と、思える安心感がありますね。
土方さんは毒効いたふりしてるだけか、もしくは毒に耐性あるかなんかそんな最強なことになりそうな気がしてならない。
最強の二人+凶運、ですからね。余裕ですぐ解決しそうな気がしますがどうでしょうかね。
門倉さんがキーパーソンになるのは間違いない。

それにしても牛山さんは土方さんを人質に取られたら毒ロシアンルーレットやるんですね…でも関谷「土方さんは牛山のために毒飲んだ」とか嘘ついてそうですが…
なんにせよ土方組はみんな土方さんに対するリスペクトがすごいなあと思うんですけど、。
土方さんはどうなんだろうな。
仲間思いの人なんだけど、一度仲間を失ってるから干渉しないとかだと泣けますね。



簡単ですが、今週はただひたすら楽しかった、ということで!!
来週も楽しみです♪

15巻感想(後編)【月島軍曹考察】

さて、149話150話は趣が異なりますね。月島軍曹の過去編です。
この二話は月島さん考察も兼ねるため真面目にやってみます。

以前筆者は月島さんのキャラ語りで、月島さんが絶望してて、ほかの道を選べず鶴見中尉の右腕になっているって書いたんですけど、
今回の149話、150話の加筆を受けてまた少し違った見方ができるかなと思ったので書いていきます。

前回の月島さん語りはこちら↓
mochikuchen.hatenablog.com


≪149話『いご草』≫
今巻で特筆すべきな月島さんの過去編スタート。
最初のページから加筆されています。
月島さんの台詞「死んだ気になってロシア語を勉強するんだな」。
これはかつて月島さんが鶴見中尉(当時は少尉)に言われた言葉ですね。
そして杉元に、「自分を制御できなければいつか取り返しのつかないことになる」

そこから月島さんの過去編に突入。
月島さんの悲しい過去と、鶴見中尉からの誘い。
この回は特に大きな加筆はなかったです。


≪150話『遺骨』≫
この話は重く、心に響く回だったなぁと思います。

まず、一番大きな加筆は最後の196ページから201ページですね。
月島さんがいご草の髪の毛を小樽の海に捨てにいき、兵舎に戻った後、鶴見中尉は琺瑯で作った額あてを付け、現在の鶴見中尉になる、という部分。

額あてのくだりは、本紙ではあおり文で「そして悪魔は仮面を被る」とあった部分を可視化したものなのかなと。
死神である鶴見中尉が出来上がった瞬間というか、そんな重要な場面だと思います。


そして最重要ポイントがいご草の髪の毛を捨てにいく軍曹。
これは色々は解釈が生まれると思います。
何もかもに絶望したとか、軍曹はいご草はもう死んでると思っているので海に還した、とか…
筆者はこの場面は、鶴見中尉の誓いを右腕として引き受けようとする軍曹の覚悟の表れだと思っています。
なぜその覚悟に至ったのかは以下の部分から考えました。

184ページ、いご草の台詞「だすけん基ちゃんはみんなに嫌われたっちゃね」
の流れでの185ページ鶴見中尉「満州が日本である限り~…お前たちの骨を守るために 我々は狂ったように走り続けるぞ」。
ここは月島さんが一度死んで、鶴見中尉の右腕になったという隠喩なのかなと思いました。
嫌われていた悪童が、必要とされる軍人になった。
いご草ちゃんの存在・言葉はある意味幸せな呪縛みたいなものでもあって、月島さんはいご草ちゃんだけが好きでいてくれたという意識の中で生きてきたわけですが、
鶴見中尉が何をおいても自分を必要としていると分かって、自分の生きる道が見つかったんじゃないかなと思うんです。

加えて、加筆部分、189ページの杉元と寅次が遠ざかっていくシーンと、
194ページの月島さんの台詞「そして死んでいった者たちのためにも~」。
これは185ページの鶴見中尉の「満州が日本である限り~…我々は狂ったように走り続けるぞ」という誓いを受けてだと思います。
月島さんにとって鶴見中尉の誓いは鶴見中尉のものだったのが、月島さんのものにもなった。
死んでいった者たち、戦争で死はたくさん見てきたと思うのですが、この寅次に譲られた橇によって自分が生きているという経験で
初めて自分のための死を目の当たりにしたのかなって思いました。
だから寅次と杉元との出会いは、軍曹が覚悟を持って鶴見中尉の右腕になるきっかけの一つでもあったと思うのです。


という点から月島さんはただの傀儡ではなく(鶴見中尉の右腕だから傀儡ではあるんだけど)、
スタートは選べなかったかもしれないけど、彼は覚悟を決めて自分で選んで、役目を果たそうと生きているんだと思いました。
野田先生も言ってましたが、月島さんは仕事人ですよね。
その仕事人が仕事人たる所以をここでみた気がします。


…ただ、これは鶴見さんからの見え方とは少し違うかもしれません。
ので、鶴見さんについては、今時点で思っていることを書けたらいいなぁと思っています(ずっと言ってる)。


というわけで、今巻も読了感半端なかったですね!!

単行本感想終わります。
※今後加筆修正するかもしれません。

15巻感想(前編)

祝☆15巻発売!!
しかも今回のDVD版はなんとまさかの北海道なのに二日遅れじゃないっていう奇跡が起こったのです。うれしい!!
前巻と同じくつれづれに書きなぐっていきますね。
内容はありません!!
本誌と単行本の違いとかは気づいたところだけ指摘したりしなかったりです。


≪前巻までのおさらい≫
今回も突っ込みどころ満載で最高でしたね。
特にイヌドウ特製土方うちわ…やっぱりそんな感じなんですね。めちゃめちゃ笑いました。
エノノカもなんかぷくぷくしてかわいい。
ボンボン少尉も最高。
なんかゴールデンカムイって、それこそ公式が全部やってる感がすごいというか、なんでも許される雰囲気がいいですよね。


≪目次≫
アシリパさんとエノノカの共演。
フレップ食べたあとこんな感じで交流したんでしょうか。ほほえましい!!


≪141話『樺太アイヌ』≫
のっけから鯉登少尉が軍曹のこと呼んでます。やられてます。
彼けっこう強いはずなんですが、クズリすごいですね。
そして助けにくる軍曹!!仕事人!!かっこいいですね…!!!
ここの杉元と軍曹の共闘も好きです!かっこよくないですか?!
そして背負われて逃げる鯉登少尉…こども(笑)
なのに橇が来たら余裕で谷垣に「牝牛のように太りおってからに」とか言っちゃう鯉登少尉。
鯉登パパが彼を樺太に送った理由がここからでも端的にわかりますね(笑)がんばれおとのしん!!

そしてアシリパさんの手がかりをエノノカちゃんから聞きます。
「ヒンナ」
突然顔が輝きだす杉元。
この言葉は杉元にとって大切な言葉で、人間性を取り戻すキーワードなんですね。
初めてこの言葉を使った時の杉元の顔が思い出されますね。じんわりしみわたる「ヒンナ」。
きっと将来アシリパさんと干し柿食べて「ヒンナ」って言える日がくるよ!!がんばれさいち!!!


≪142話『在留ロシア人の村』≫
エノノカちゃんに犬橇交渉する鯉登少尉。
「高い金」かかるのに…ほんとボンボンだ。でもこのおかげで色々助かってますからね。
結果的に幸運に終わる男です、ほんと。
犬が盗まれた後に向かった村でスチェンカの誘い。
店主への杉元と鯉登の暴言が秀逸ですね。口悪っ!!みたいな。よくそんなんすらすらでてきますね。
結構この二人は生い立ちも違うし性格も違うけど結構似たもの同士なところありますよね。
そしてスチェンカの会場へ!!
杉元「なんてぇ熱気と…男共の匂いだ…!!」


≪143話『スチェンカ』≫
扉絵も好きです!!かっこいい。ポストカードにならないかな。

スチェンカに参加しようという杉元。
一行は拒否してた(谷垣まで拒否してたのがよかったです。友達感!!)けど、挑発されてのってしまう。
ここの鯉登少尉の「うすらハゲ」と谷垣の「もう日露戦争を忘れたか」もほんっと秀逸。
本当に先遣隊は男子校感あふれてますよね。

軍曹と少尉の半裸お目見え。
軍曹は戦争帰りらしく、傷もついてすごい筋肉。防御の筋肉!!
対して少尉はまっさらで引き締まってて攻撃の筋肉って感じがしますね!!
「スチェンカ初戦への意気込みは?」
って急に始まるインタビュー…(笑)どこで受けてるの、それ?(笑)
みんな真剣に答えてるところほんっと笑いました。谷垣…どうした(笑)
そしてはじまり、最初に手が出る少尉。薩摩隼人ですね。突っ走ってますね!!
健闘しているところに岩息さんの登場。
岩息さんもインタビューうけてます。だからどこだよそこ(笑)
岩息さんは暴力が自己表現だったようです。
純粋に暴力に傾倒した男。(岩息さんについては別記事で今度語ります。)

初戦は無事に勝ってこの話は終わり。
スチェンカは男くささがすごくて、男子校感のあふれた先遣隊にはぴったりのモチーフでしたね。
そしてでここから筋肉出まくりますね!!!!


≪144話『激突!壁デスマッチ』≫
扉絵、「薩摩の奇公子」はいいんですが…「1000年にひとりのマタギ」。マタギであること重要?みたいな突っ込みをしてしまいました。
スチェンカ会場の外で、杉元は岩息さんと出会います。ここの二人の握手(ズギュウゥゥン)でわかる感じ、杉元は前に牛山さんで経験してますね。
杉元くらいの強さになると相手の強さがわかるんですね。すごい。
日が変わって再び村。
八百長しろと言われて怒る一行。
杉元「おまえ 交渉の相手を間違えたな」からの鯉登少尉の「このあとの我々の予定」…
かっこいい!!!!
隠そうともしない残虐性。
二人とも全然躊躇しないで殺せるこの気概というか。しかも二人とも「自分がやる」ところがなんとも…やっぱりこの二人似てますね。
で、もう一度スチェンカへ。
今度は岩息さんと戦います。(半裸にコート羽織ってる少尉やばいですね)
岩息さんの登場、「はあッ☆」の背景、本誌とトーンが違います。かわいくなってます。
そして杉元の妙案の話。スチェンカ。水面下ではチカパシとエノノカちゃんががんばってます。


≪145話『ミスター制御不能』≫
スチェンカは続く。
岩息さんは杉元に固執しています。しかも3ページ加筆されています。
「コラーッ私を見ろ!!」とか。かわいい。岩息さんのスチェンカがたっぷり堪能できる…最高。(筆者は岩息さんが大好きです。)
そして殴られたショックで制御不能になる杉元。
それなのにそれを「妙案」だと信じて疑わない少尉…素直で真っすぐだな。ほんと好き。
「俺俺俺俺俺…」の元ネタはジョジョですね!!
哀しきモンスター岩息からの、クズリからの…バーニャ!!!!!
破壊力!!!(笑)
なんでみんないい顔してこっち見てんだよ(笑)


≪146話『ロシア式蒸し風呂バーニャ』≫
チカパシとエノノカの奮闘がありつつ、バーニャではヴェニクで叩かれたり叩いたり…何してんの(笑)
ここの勢い、ほんとに好きです。笑いが止まりません。
しかも汗だくでもまだ「妙案」を信じる少尉…素直…。
この回はもうバーニャに持っていかれてます。
チカパシの活躍は加筆されてます!!


≪147話『トドを殺すな』≫
杉元と岩息さんの戦い。
杉元の拳には怒りが込められている。それは杉元自身への怒り。
そんな杉元に岩息さんは「許してやりなさい」「頑張ってるじゃないですか」「そんなにボロボロになるまで」と救いの言葉を吐く。
岩息さん…!!!!
冷たい湖で我に返る杉元。再びのバーニャ。だからなんでこっちみんの(笑)
岩息さんを「殺したくない…」と明言する杉元。岩息さんは西へ向かうことを決めます。
そしてアシリパさんの情報も。

場面変わってキロちゃん一行。
尾形はトドの頭を狙ったけど、斃せなかった。
今度強いやつを狙う時には目を狙うんだな、とアシリパさん。
これはアシリパさんはきっと尾形は杉元を撃ったって気づいてる。気づいた上で一緒に旅をしている。
どれだけの覚悟なんだろうアシリパさん…。

そしてアシリパさんは杉元は生きていると信じている。
「相棒は、揺るがない」(本紙のアオリ)ですね!!


≪148話『ルーツ』≫
キロちゃん一行の話。「私のあしながおじいさん」…土方さんてかっこいいですね。

キロちゃんがウイルクのルーツについて語ります。
日本とロシアにすり潰された民族の話。
キロちゃんは本当に語りが上手で、聞くものを引き込む力がありますね。
「だが光はある」と光を背負って語るところなんかは、本当に希望に満ちた目をしていて…それが泣けるんです。
尾形と話してるところは悪い大人感があるのですが、キロちゃんはどこまでも「光」を信じている。
だから目に光が宿っている。純粋な革命家なんだなぁと思いました。

そしてですね、146ページの尾形のコマ、筆者ここで尾形の目的考え始めたみたいなところがあってですね…
ブログ立ち上げたのも尾形の目的を延々語りたかったからなんですが(最近は色んなキャラについて語ってばっかりですが)
…なんか改めてみると樺太関連じゃないかもしれないななんて思いました。わかりませんが…尾形については考えても考えても答えがでません。


場面変わって第七師団。ここ地味に加筆多いです。
二階堂…やせてしまって。
宇佐美って結構常識人なんですね。右手がふっとばされてるとかひそひそ話でいうあたり。
有坂中将の腕。お箸入れ(笑)
ここのテンポの良さも好きです。


さて、前半はここまで。本当に内容ないな。
後半は月島さんについてです。

【本誌ネタバレ】171話感想【今回は短め?】

今週もがっつり本誌感想!!といきたいところですが、地震の影響で世間も頭の中も色々落ち着かなくてですね、
今回はほんと簡単なあらすじと簡単な感想になってます…。
なんも考察してない感じです。(いつもや)



はじまり~↓



今週は何??!こんなにサービスしていいの?!!うそでしょ?!!
中尉!!!鯉登「馬鹿だから」!!!門倉さん「行くぞキラウシ」!!!!土方さん!!!土方さんっ!!!!
なんていうか…お祭!!!!




まず扉から。『解読の情報将校』
暗号解読に着手した鶴見中尉。
床に広げて解読しています。
これは網走の病院ですよね?病院でやってるのかな。なんかアジトみたいにしているのやもしれませんね。

本編。
鶴見中尉「暗号解読の歴史は解読者を「脳病院」送りにしてきた歴史でもある」
「だからある程度刺青人皮がそろわなければ着手すべきではないと判断していたが これだけあれば…」
現在鶴見中尉の下には12枚。半分ですね。
月島軍曹と鯉登少尉が樺太にいるためすっかりお付きの者になった宇佐美上等兵が「だれか軍からさらってきましょうか?」。
それに対して中尉は、複雑な暗号にしているとは考えがたい。アシリパが解読出来る程度のものにしているはずだ。とのこと。
…ここまで鶴見中尉側の動向。

そして場面が変わり、樺太。杉元のアシリパさんとの回想へ。
杉元が「迂」という字を教えた時のアシリパさん「私達はもともと文字を持たない民族だ」「漢字なんて知らなくても生きていける」。
その言葉を思い出して杉元は何かを思いつきます。
軍曹が「何か気づいたのか?」と杉元に聞き、鯉登少尉が「杉元に暗号が解けるわけない 馬鹿だから」。
杉元は「気づいたことがあるけど…お前らには教えてやんねー」


ひとまずここまでの感想を…

ついに鶴見中尉が暗号解読に乗り出しましたね!!話が暗号解読の方向へ動き出しましたね!!
12枚そろっている。半分か~…どうなんでしょうか。
つまりアシリパさんが言っていることを鑑みると、漢字の意味とかは関係なくて記号的な役割なのか。
それか、漢字の読めるシサムと協力しないと解けないとかなんでしょうか。アシリパさん一人では解けないとか。
アシリパさんて民族融合のシンボルだと思っているので(勝手に)、民族同士仲良くしないと解けないとかなんだろうかと。
シサムと戦うための金塊で、それをぶん盗ったのがウイルクで、その目的がアイヌと和人の融和とか?なんてちょっと考えました。

でも鶴見中尉には解けちゃうんじゃないかなって少し思ってます。情報将校ですし。あと土方さんにも解けちゃうかも。ラスボス二人。
でもそもそも金塊なんかないのかもしれないなぁという見方もありますし。
(でもばっかり言ってますね)
何はともあれ暗号関係は本当にわくわくしますね!! 

ところで鶴見中尉は樺太行く気ないんだろうか。解けたらいくのかな。
ところで宇佐美が「軍から誰かさらってきましょうか」って、君たちは軍じゃないのかもう。
ところで二階堂浩平は元気にしているだろうか。

そして鯉登少尉はこんなにも杉元に親しみを持っているわけだけど、それがまたなんかいい感じに動くのだろうか。
スチェンカの時も杉元のことずっと信じていたし、鯉登少尉って最初から杉元のことを認めている感じありましたよね。
やっぱり飛行船の上で刃を交わしたからなんでしょうか。強い人好きそうだし。
あと鯉登少尉は真っすぐだからほかの人と打ち解けるのが早いのか。
でも杉元に教えてやんねーとか言われてる。男子校感がここでまた!!
(けど…「お前ら」とか言われて軍曹とばっちり(笑))


さて、続きます。
外が騒がしいので杉元たちが出てみると、人を殺して逃げてきた人に、エノノカが人質にとられます。
鯉登少尉が「後ろから回り込むぞ」と言いますが杉元は正面から突っ込みます。
エノノカを救出する際杉元は「離れてろ、アシリパさん!!」。
捕まえた男は杉元が殺してやろうかと聞きますが、樺太アイヌのやり方があると。
いわく、眼に針を指し底のない棺をかぶせて生き埋めにする。直接の殺人を避けたいアイヌの考えが反映されている刑罰。
私も人を殺したくないと言っていたアシリパさんを思い出す杉元。

場面がまた変わり、今度は阿寒湖。
永倉さんが二日戻らない土方さんと牛山さんを心配しています。
門倉元部長と出稼ぎ中のキラウシニシパが探しにいく。
土方さんは棺のようなものの中に入れられている。手元には、繭。

今週はここまで。


こんな、こんなにたくさんのキャラが出てくるとは思わなくてちょっと混乱しました。うれしすぎて。
方陣営楽しみにしてましたが、ここで…!!
ていうかキラウシニシパがまさかの土方陣営の仲間になるとかなにどうしたの?!最高。めぐり合わせがすごいな。
これだって土方さんたちと杉元たちが再会したら「お前キラウシじゃねぇか」ってなるやん。何それ最高。
本当にゴールデンカムイはどんどん意外なパーティーになるので楽しいですねぇ。
そして土方さんはどうしたんでしょうか。
明治末期は北海道での養蚕業が盛んでしたからね…網走付近でもやってましたし。でもなんで閉じ込められたんでしょうか。何したの。早く助けて。

そして鯉登少尉の「後ろから回り込むぞ」が指揮官としての判断力が光っていて好きです。(また鯉登の話)
やっぱり鯉登少尉は指揮官になるべき存在なんですね。
少しずつ成長というか経験を積んできていて無意識に成長している気がしますね。


ということで頭の悪い感想でした…あれ、いつもと変わらなくない?

今回ちょうどヤンジャン発売日に地震がきたのですが、電気がない中ゴールデンカムイだけは読みました。
結構気がめげそうな感じだったんですが、ゴールデンカムイと停電のおかげで美しく見えた星空のおかげで元気を保てた気がします。

筆者の住む地域は少しずつ日常になってきたかな…?という感じです。
まだまだ大変な地域もありますし、関西の方では台風の被害もまだ甚大だと思うので、大変な思いをされた方にはお見舞いを申し上げたいです。


とりあえず来週は休載とのことで、再来週までには英気を養いたいと思います!!
再来週はもしや単行本?!どきどきしますね。


おわりもす!

【本誌ネタバレ含】純粋なる芸術家 江渡貝くぅん

キャラ語りシリーズ、今回は夕張の服飾怪物(ファッションモンスター)江渡貝くぅんを。まずは毎回おなじみの筆者による偏ったキャラ紹介。


☆江渡貝くんてこんな人☆
表の顔は夕張の天才剥製職人、裏の顔は人間の皮を使って個性的なレザージャケットやフェ○スブックを作ったり果ては母親たちの剥製を相手にお話しする生活を送っていた見た目好青年のやばい奴。
死神こと鶴見中尉にたらされた後は一皮剥け本来の江渡貝くんとなり、月島前山に八つ当たりしながら偽刺青人皮作製に精をだす。
ついに出来上がった偽人皮を追っ手(尾形杉元白石)から守り抜くために月島さんとトロッコ旅行into立坑。立坑内爆発で足を潰され、もうだめだと悟り月島さんに偽人皮を託し月島さんを逃がし、自分はそのまま亡くなる。
月島さんに託された偽人皮はその後、鶴見中尉が刺青人皮を集める際に大いに役立つことになる。
ありがとう江渡貝くん、さようなら江渡貝くん。(号泣)


そんな江渡貝くん、モデルはエド・ゲインです。
るろ剣の外印のモデルでもある連続殺人犯(といっても殺したのは二人)であり、死体掘り起こしては皮からランプシェードとか太鼓とか作っていた人です。
江渡貝くんは生い立ちもゲインになぞらえていて、母親が抑圧的だったのも去勢されているのもそのためなのかなと。
ゲインの母親は敬虔なキリスト教徒で、それがいきすぎていたため男性器を汚らわしいものとして教育していたらしいので。ゲインはそんな母親を素晴らしい人物として尊敬し敬愛していたんだとか。(この辺はググったり映画を見てもらえるといいと思います(二階堂が叩いていた人間太鼓も映画の一コマです))
夕張編は所々にキリスト教の要素が散りばめられていましたね。(最後の晩餐パロディも夕張でですしね)
夕張編は非常に重要なターニングポイントだと筆者は思っています。下で解説しますが、ここで初めて第七師団と鶴見中尉の本領が発揮されてるというのもあります。

さてさて江渡貝くん。作中における江渡貝くんの功績について。
筆者は大きく分けて三つあると思いました。

・偽物の刺青人皮を完成させ、刺青争奪戦に風穴を開けた
・鶴見中尉の真骨頂、鶴見劇場を読者に知らしめた
・月島軍曹の人間性を明らかにした


一つずつ見ていきます。
・偽物の刺青人皮を完成させ、刺青争奪戦に旋風を巻き起こした
これは言わずもがななのですが、一応。
「これでは鶴見中尉に有利すぎる」と尾形も言ってましたが、刺青人皮には刺青人皮が集まるので、要はばらまけばそこに囚人が来るから待ち伏せてしまえばゲットできるよねということですね。
稲妻強盗もその手でゲットしました。
あれ以来一枚しか登場してませんが、きっとこれからも出てくることと思います。現在鶴見中尉の下にあるのは四枚ですかね?(一枚は夏太郎が持っていったし)
北海道で刺青人皮探してる土方さんと鶴見中尉の接触がまたあるのでしょうか。
それとも樺太組が北海道戻ってきてひと悶着ですかね。
偽人皮は江渡貝くんが命がけで守ったものなので、ぜひ活躍してほしいものですね。


・鶴見中尉の真骨頂、鶴見劇場を読者に知らしめた
鶴見中尉はすごいやつだとそれまで色々言われていましたが、中尉のたらしこみ術を一から十まで見せつけたのはこれが初めてだったと思います。(少し後の谷垣の過去語りの際にもちょっと発揮されてますが)
鶴見中尉に江渡貝くんも読者もたらされましたよね~。

手法としては、
相手を見て、江渡貝くんが自分の芸術のためなら手段も選ばず苦労も厭わない人だと瞬時に理解する。

まずはその追い求める芸術性への「理解」と「称賛」を示す。(手袋素晴らしいの下り )

しかし江渡貝くんは一筋縄ではいかない相手で(豚皮ですよとかいって)、しかも抑圧的な親からの巣立ちができていない子どもだと解ると、「共感」による仲間意識を芽生えさせる。(「江渡貝くぅん!」&刺青人皮レザージャケット自分で作ったんだよのところ)

最後は親の支配から巣立ちさせることにより江渡貝くんの新たな「支配」者になるという…

こっわ。
状況と相手によって手法を変えてたらしこむ、正にたらしの天才ですね。
そんな鶴見劇場を知らしめてくれた江渡貝くんは、その後命を掛けるまでに鶴見中尉に心酔するわけですね。


・月島軍曹の人間性を明らかにした
それまで一モブ(失礼)だった月島軍曹はここへきて本領を発揮しましたね。
江渡貝くんに何を言われても流して「集中集中!」って。
我が儘芸術家江渡貝くんと、屈強な仕事人月島軍曹のコントラストが面白みを作っていますよね。
そして後半のトロッコ旅以降は、芯の通った芸術家と屈強だけど冷酷になりきれない兵士、と二人の見え方が変わっています。
江渡貝くんのトリッキーな性格と芸術家としての本懐と冷酷なまでの覚悟は、逆に冷酷にはなりきれないもろい部分がある月島軍曹の魅力を引き出していると思うのです。


ということで、二つ目と三つ目からは江渡貝くんは鶴見中尉と月島軍曹(と前山さん)の本質を真にあぶり出した最初の人だと言えるかなと。(ちなみに2番目の人は鯉登少尉だと思っています)
それは江渡貝くんが人間として純粋だからだなぁと思っています。
人間としての純粋性は江渡貝くんの魅力の一つですね。


そして江渡貝くんは絶対的な教え(=母親)に支配されていたのが、尾形の言う死神(=鶴見中尉)に魅入られて結果命を落とすことになっているんですね。
ここで江渡貝くんが救われているのは死神によってなのが非常に興味深いところというかゴールデンカムイだなぁと思うところ。人によっては死神が神になり得る二面性とか危うさが描かれている。世の中勧善懲悪なだけじゃないというか。

江渡貝くんて、ぎりぎりの危うさの上に成り立ってる人ですよね。そこをたらしこまれたわけですが。
ヴァイオリニストのパガニーニは悪魔と契約して超絶技巧を手に入れたなんて言われていたわけですが、芸術家と悪魔ってキリスト教圏では結びつきが強いですよね。作品のためには悪魔に魂を売るというのが芸術家の性だと思われることもしばしば。
江渡貝くんも芸術家ですからね。
ただ、母親の歪んだ教えによってではなく、悪魔(というか死神)によって江渡貝くんは幸福な死を迎えるわけです。

月島軍曹の記事でも書きましたが、人間としての生より芸術家としての生を取ることにためらいがないのは、やはり純粋な芸術家だからなんですね。
鶴見中尉から全身全霊をかけることができる役目をもらい、全うできた時点で、彼の役目はもう終えているわけです。
芸術がこの世に残る限り自分も遺るからそれでいいと。
この芸術家としての純粋性は江渡貝くんの最大の魅力だと筆者は思うのです。


更にもう一つ言いたいのが、鶴見中尉は江渡貝くんの本当の理解者だったと思うのです。
鶴見中尉はたらしこむ手段としてだけの「理解」ではなく、芸術家の江渡貝くんとその芸術性を真に理解していたんだと思います。
作品(偽人皮)を、鶴見中尉は決して無駄にはしないって言って大切にしているわけですものね。
(鶴見中尉の、モノローグやふとした時に見せる「人を大切にしている感」がわたしは大好きです。(軍曹ほんと…誤解しないでと言いたい。))


そんなわけで、人間としても、芸術家としても純粋だった江渡貝くん。
天国でも剥製作ってるんだろうか…。
などと思いを馳せて今回は終わります




…ちなみにすっごくどうでもいい話なんですが、江渡貝くんの鶴見さんへの思いと鯉登少尉の鶴見中尉への思いって対照的ですよね、という話をしますね。

例えばキャラが誰か一人増えて囲まれるとしたら誰がいいかって質問に対して(唐突)、
江渡貝くんは間違いなく鶴見さんに囲まれたいって言うと思うんです。
自分で鶴見さんの分身を作ってるし、会う方法が「鶴見さんを連れてきて」でしたし、望みが鶴見さんによしよしぺろぺろして「もらう」でしたし。
鶴見さんに何かしてほしい、っていう受動の考え方。

対して鯉登少尉は自分が増えて鶴見中尉を囲みたい、なんじゃないかってちょっと思ったんです。
コラ写真もそうだけど、自分がもっとこうしていればっていう台詞が多いですし。
鶴見中尉に何かしたい(役に立ちたい)っていう能動の考え方。

これは芸術家と軍人の違いでもあるんですが、恐らく生きてきた環境の違いでもあるかなと思います。
ゆがんだ巣の中にいつまでも閉じこもっていた江渡貝くんと、小さいころから幼年学校等で親元から離れて暮らしていた(多分)鯉登少尉という対照的な二人。
どちらも歳も近くて、とんでもなく才能を発揮して鶴見さんに見いだされて鶴見信者になったわけだけど、それぞれ鶴見さんへの思いの持ち方でも二人の個性が分かるよな~という話でした。

ほんとにどうでもいい。(笑)


おわりもす。

【本誌ネタバレ】170話感想

本誌感想です。
今回も中々にやばいですよ、わたしの頭が。







うおおおおおおぉぉぉぉぉぉヒンナアァァァァァ!!!!!!!



…さ、最初から見ていきましょ。
今回は静かな中にも不穏な空気が散りばめられまくっている回でしたね。


扉絵、イルカにのった白石。
なにこのパロすげー笑える。城みちる。もう突っ込みどころしかない。白石は癒し。

本編、そんなイルカは一コマ目で尾形に撃たれます(笑)
しかも次のページでは捌かれます(笑)
そうだよね、ご飯食べないとだから!生きるってきれいごとじゃないから!!
…でもそんな重いテーマをこのリズム感とギャグテイストに仕上げてくるのがもうほんっと笑えます。
あと尾形髪の毛帽子で隠れてるのに髪なでつけてる。

アシリパさんたちは漁猟を得意を生活の中心とするニヴフ民族と行動している。
めっちゃイルカ捌いてくれる。
くじら汁を作ろうとしている白石ですが、味噌が欠かせないとのこと。
そこでアシリパさんは、杉元の味噌を取り出す。
白石「なんで杉元の味噌持ってんの?」アシリパ「わたしがちょっと預かっていた…杉元は荷物多いから」
で、美味しいイルカ汁を囲みます。
で、杉元のオソマがなくなってしまったアシリパさんは「杉元のオソマじゃなきゃ嫌だ!!」と。
白石はそれに対して「そのうちまた食えるよアシリパちゃん」と。

ここで、この二人の共通見解であるところの「杉元が生きている」がまた強調されましたね。
白石も、アシリパさんに杉元のオソマをその内食える=杉元にその内再会できる、と言ってさりげなく励ましているのですね。
でもこれはきっと白石とアシリパさんの共通見解があるからそう思えるのであって、
傍から見ればただ「その内また美味しい味噌食べれるよ」って言ってるだけなのが巧み~!!!
白石~すごい~好き~!!

などと思っていたら…


「ヒンナ」


「ヒンナ」


はっ?えっ?!!!
おが…た…????
お前今なんて?!!!!

今までかたくなに言わなかった尾形が


ヒンナぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ??!!!!!!!


11巻でさぁ、大雪山でさぁ、好きなものならヒンナって言えるのかなとかってアシリパさんに言われて、その流れでアンコウ鍋に話が移行したわけだけど…

そんな尾形がヒンナ???!!!!!!!

チタタプの前科があるから正直裏があるようにしか見えないんですけど…つーかどこ見てんだよ尾形(笑)

ちょっと考えてみましょう。
・きれいな尾形ver.
熱だして勇作さんの幻を見てデトックスされて、食べ物の味を感じるようになった尾形。ヒンナだなあご飯ヒンナヒンナ。
あとアシリパさんにこっちみてほしい。
・汚い尾形ver.
そう言っとけば信頼を得られるんだろ、この小娘に…みたいなこと考えてる尾形。

…わたしは断然後者を推します!!
というか、アシリパさんが杉元の話していたからヒンナって言ったのはそうだろうと思うのです。
尾形はきっとアシリパさんの相棒レベルまで自分を持っていってアシリパさんからの絶大な信頼を得ないと、彼が担ってるなんらかのミッションはクリアできないんだろうと思うのですよね。
中央からの指令なのか、土方さんからの指示なのか、自ら課した役目なのかは分からないのですが、
とにかく尾形は金塊を手に入れなくてはならない大きな理由を背負っているので、そのためには「ヒンナ」だって言ってやるよくらいの覚悟なんだろうな~と思いました。

それにそんな突然いいやつになるなんて尾形っぽくないっていうかもっと一癖も二癖もなくてはね。
杉元佐一と対になって鯉登音之進と対比される存在なのだから。
…っていうわたしの私情は置いといても、なんだか不穏ですよね。

そしてチタタプの前科から、この先彼はまたキロちゃんのことも裏切るのだろうか…なんて思っています。
網走監獄破りと同じく、亜港監獄破りでもまたキロちゃんとかを撃っちゃったりするんだろうか…。
そしたら本当にアシリパさんと二人きりになって、そこで尾形の本当の目的が明かされる、みたいなことかなぁ。

いやぁこわい。(めっちゃ楽しい)
それでこそ尾形!!これからも不穏な行動を楽しみにしているよ尾形!!


あらすじに戻ると、
チタタプ同様今回もアシリパさんに騒がれる尾形。
放っといてやれよっていう顔の男子。こういうの好き。

白石はキロちゃんに、自分たちはいつまでこの亜港に滞在するのか聞きます。
そして更に「亜港監獄のその女囚には…ただ面会しに行くわけじゃないんだよな?」と。
黙るキロちゃん。
ソフィアさんのことを知りたがるアシリパさん。
樺太の男囚と女囚の違いや、ソフィアさんの昔の姿に憧れていたことを語るキロちゃん。

ここの白石は頼もしいですね。
巻き込まれている自分たちがこれから何をしようとしているのか、ちゃんとはっきりさせようとしている。
白石がちゃんとキロちゃんにきれいごとじゃない今後の計画を聞いたのは、アシリパさんだ情で丸め込まれちゃうからなんだろうなって気がします。
現にソフィアさんに会いたいって感情だけで、監獄爆破計画に組み込まれようとしている。


そんなアシリパさんの会いたがってるソフィアさんの現在…
どうしてこうなったとしか…!!
え、で、まさかの伏線回収早い。灯台守の娘スヴェトラーナさん登場。
結婚して外に出ることを拒むスヴェトラーナさん。
そしてソフィアさんに手紙が来る。
キロちゃんから…!!!
「戻ってきたね坊や」
坊や…!!キロランケニシパを、坊や…!かっこいい~!!

ソフィアさんのキャラのモデルはきっとラピュタのドーラですね。
ゴールデンカムイはちょいちょいジブリパロが顔をのぞかせるので(99話の鯉登少尉とか)、今回もモチーフはそうなのかな~。
あとスヴェトラーナさんはどうして捕まったの?脱走兵が関係しているの?そしてソフィアさんの思想に賛同しているの?
何がってこうなったの?そんな彼女を杉元はどうやって灯台守のところへ帰すの?
そしてスヴェトラーナさんが革命側ということは、杉元たちとキロちゃんたち目的がまたもや相容れなくなってしまいますね。
ドラマチック!!ほんとうに先が読めませんね。


そして場面は変わってキロちゃんがソフィアさんを脱獄させる計画を語ります。
囚人250人を脱獄させる。
やり方は、監獄の複数個所の外壁を同時に爆破する。
爆薬の在り処は、亜港の岬にある燈台。
燈台には日本がまた侵攻してきた場合に破壊させるように爆薬が支給されている。
「あとは待つ…あれが来れば脱獄の成功に条件が整う」


って所で今週はここまで。

さて、最後のキロちゃんの言う「あれが来れば…」の「あれ」を考えてみました。
可能性としては三つかなぁ?と。
1、海が凍ったり流氷がきたりの自然現象
2、第七師団→日本がまた侵攻してきた場合に使う爆薬…ということで。そしたら燈台が爆破されちゃうからだめか。
3、土方さん一味→手を組んでいたとしたらの勝手な希望
…まあ1ですかね。ロシアには不凍港がないはずなので。
でも海が凍って、なんだ?って感じですね。
海を渡って逃げるんでしょうか。船が待っていたりするんでしょうか。
楽しみ~!!


しかし、アシリパさんのこと、みんなどこまでボロボロにするのか…
アシリパさんも、杉元のオソマがなくなって杉元の形跡がない状態なのにそんなに背負わなくていいんだよ。
でもアシリパさんは民族融和の象徴だから仕方ないのだろうか。
(この象徴云々の話はまた別記事でまとめます~。)


というわけでおわります。
はぁ尾形…(溜息)

【本誌ネタバレ】169話感想

本誌感想です。



また話が動きましたね~。
尾形=山猫の理由…誰も山猫って呼んでないよな~なんて思ってたら呼ばれてましたね、中々にひどい理由で…。
なんか話が進めば進むほど尾形への同情がすごい…。
尾形が抱える虚無感と淋しさは周りの人たち(読者も)の心をえぐりますね。
本人はなんとも思ってないわけだけども…。
そして今回はそれぞれのキャラクターの個性が色濃く表れている回だったなぁと。



最初から見て行きます。
今回はある程度あらすじ→感想って感じで書きますね。


樺太アイヌの村に滞在している先遣隊。
杉元はアシリパさんと灯台守の娘さん・スヴェトラーナさんを探しています。
ここでは成果がないようで、家の中で全員座って話しています。
そこへエノノカちゃんがチカパシに「メコオヤシ出たって」。メコオヤシとは樺太アイヌの昔話にでてくる化け物とのこと。
月島軍曹は「オオヤマネコだな」と言い、鯉登少尉は「尾形百之助じゃないのか?いよいよ奴らに近づいたか」と。
谷垣と月島さんはこの言葉の意味を察して複雑な顔。
杉元が言葉の意味を聞くと「山猫の子供は山猫」と少尉。続いて軍曹が、山猫は芸者の隠語で、第七師団の一部の連中が言っていたくだらない軽口だ、と説明。
杉元は「本当にくだらねぇな…」と呆れますが、
鯉登少尉は「あの性格だ、嫌ってる人間も少なくない 私も大嫌いだ」「それに「山猫」にはいんちきとか人を化かす意味の隠語もあるのだろう?」「くだらん軽口だがしかし案の定…ではないか」「違うか?杉元」。

メコオヤシがどうなったか、エノノカとチカパシが話します。(ここすごいかわいい)
少尉は「その変な話に教訓があるとすれば……「泥棒猫は撃ち殺せ」だ」と。

とりあえず、ここまでの感想を…


ここまで、先遣隊のキャラクターが色濃くでててもう最高ですね!!
「生まれ」という自分ではどうしようもないことで陰口を言われる尾形に対する感情の違いがでているというか…一人一人見て行きますねもう!!

まず杉元ですが、まず前提として筆者が考える彼の魅力の一つって、「迷い」だと思うんです。
杉元は優しい人だから、こうと決めてもやっぱり迷って方向転換もして、さらに迷って…というすごく人間らしい主人公です。
家族を不幸に失って、村の人からは村八分にされ、戦争に行って親友を失い…見つけた光であるアシリパさんは、今ここで言う「泥棒猫」にさらわれているわけですが…
でも、杉元も自分ではどうしようもないことで差別される経験を持っているから、その泥棒猫に対してもある種の同情心とか相通ずるものを感じている。
もっと言えば頭を撃たれた時に尾形を感じている時点で、杉元ってやっぱり尾形と通じるものがあったんだろうな…という感じがしていますね。
網走では尾形をぶっ殺してやるって言ってましたが、やっぱりここでまだ迷いが生まれている。
というか元々多分ずっと迷っているのが明るみに出たのかなあという気がします。
だから鯉登少尉に「違うか?杉元」と言われて肯定も否定もしなかった。

次に軍曹。
軍曹も生まれが不幸だから、やっぱり尾形には少し同情する部分もあるのだろうなという表情。
でもその感情って任務遂行には邪魔なものだから、この表情をしているのではなかろうかと。
8巻で尾形は軍曹を「屈強な兵士」だと評価していましたし、軍曹も尾形の実力を純粋に評価していました。
恐らく軍曹は尾形の生まれや性格どうこうを排除して、ただ純粋に尾形の実力を見ていると思います。
というか軍曹って、人の能力を見据える目がスバ抜けてますよね。
感情を殺している故か、自分の感情や周りの評価なんか一切排除して人を見ることができる人。
人を見る目が卓越してるのは鶴見中尉もですが、中尉の場合は自分にとって使えるか否かっていう物差しがあります。
軍曹の場合はそれがなく、一対一で物事を考えられる人だなぁと。
生まれでどうのこうの言う連中のことを下らないと一蹴する程には廉潔で、上官に忠実で、純粋に人を見る目がある有能な軍人…これは鶴見中尉に見いだされた理由がわかります。
ただ…尾形を「本部の飼い猫」と罵倒していたなと思い返すと、軍曹もやはり尾形が造反したことに対して失望と怒りを感じていたと思います。
この辺は芯まで組織に属する軍人だな軍曹。
てかこれは完全に憶測ですが、前山さんを殺されたのも大きいのかもとか思ったり思わなかったり…。
軍曹と前山さんて103話の勇作さん回想でも一緒にいるから付き合い長いんだろうし。
戦友を殺されたのは軍曹にとっては怒りの理由として一番大きいのかも。

さて次は谷垣です。
彼は生まれは不幸ではないですし、尾形のことも好きではないでしょうが、杉元とは別のベクトルで優しい人だから、山猫の話が出たとき困ってましたね。
谷垣は根が純粋だから、人を蔑むことはよしとしない。
そして谷垣は師団時代も尾形への軽口には参加してなかっただろうと確信できる理由のもう一つが尾形への評価の高さにあって、その評価の高さは谷垣のマタギという性質からくるものなのかなと思っています。
スナイパーって当時の軍では卑怯者として嫌われていたんですね。正々堂々勇作さんみたいに前線で突っ込んでいくのが勇敢だと思われていた。
でも谷垣はマタギだから、尾形のスナイパーとしての実力が一流だと分かっていて、そして尾形を(軍曹とはまた別のベクトルの)尊敬や憧れという感情でもって評価しているんじゃなかろうかと思うのです。
尾形って軍では谷垣のこと可愛がってただろうなと思うんですが(谷垣にとっては嫌な可愛がられ方ですが)、背景は谷垣の純粋さと人を悪く言わない優しさがあると思いました。
てかおそらく谷垣はどんな人からも好かれていただろうなって気がしますね。

さてさて、この話を始めた鯉登音之進。
彼が他の三人と違って尾形への同情心が微塵もないのは、生粋の軍人であり経験不足の若い将校だからということに尽きると思うのです。
まず、少尉は尾形の生まれについては特になんとも思っていないと思います。
というか、それがどんなことなのか想像もできないだろうなと思います。なにせ愛されて育った坊ちゃんだから。(だから感情のままに尾形本人いないとこで何も知らない杉元の前で山猫の話しちゃう。)
加えて、生まれを蔑む軽口も下らないと思っていると思います。
生まれに同情もしないけど、軽口に賛同もしない。
むしろ鯉登少尉が問題にしているのは、尾形の性格ですね。「私も大嫌いだ」言ってますものね。

少尉は自分ではどうしようもできないことで蔑まれたり差別されることに関して、想像できないからこそ、言われる側はその性格を改めろとすら思っているのではないでしょうか。
屈強で清廉潔白の兵士であれば、生まれの良し悪しで蔑む者もいなくなる。むしろ軽口言われるのは尾形の性格に問題があるからだ、くらいに思ってる感じがしますね…。
尾形は所謂「いやな奴」だと思います。「なりモスから」とか元上官に対して言っちゃうところを見ると、おそらく軍にいたころからその無礼さと人を馬鹿にした態度は、透けて見えていたんじゃないだろうかと。
それは軍人として礼儀礼節を知らない奴だと、少尉には見えたでしょう。
そして尾形は鶴見中尉に見いだされたにも拘らず簡単に裏切り、あっちこっちふらふらしているようにも見えるのでしょう。
少尉にはそれが気に食わない。なぜなら鯉登少尉は将校であり、生粋の軍人だから。
組織や上官に対する尊敬の心を持たず、ましてや上官を裏切るなんて許せない。
(飛行船の上で「尾形百之助貴様…」のあと「鶴見中尉殿~」言ってますしね。その先は読めませんが恐らく裏切る云々じゃないかと。ここはアニメ待ちですね。)
それだけならまだしも共に行動していた杉元たちをも裏切ったことから、案の定人を化かす山猫=色事で簡単に転ぶ芸者のようだ、と皮肉たっぷりに言ってるのですね。(少尉結構性格悪くてすごい口悪いからね)

だから少尉に尾形への同情心はかけらもなくむしろ敵対心しかないのは、少尉は真っ直ぐで、想像力も欠けてて、感情で動く若者だからでしょう。(先々週も感情で杉元たちを心配してましたし。)
何の疑いもなく泥棒猫は撃ち殺せと言えるのは、少尉が純粋で単純明快な経験の浅い青年将校だからだと筆者は思います。


さて、急に話は変わりますが、尾形のような者への同情心は果たして将校として必要な能力なんでしょうか。
鯉登パパが樺太へ音之進を送り出したのは、指揮官として成長してほしいからなわけですが、パパは他者への同情心を身に着けてほしいと思っているのでしょうか。
おそらく答えはYESに近いNOじゃないかと思います。
任務の遂行に人間の感情はいらないっていうのは月島軍曹を見ていてわかることなんですが、指揮官はある程度部下への思いやりを持つ必要がある。
生まれや血で蔑まれるという本人にはどうしようもできないことへの理解はある程度必要だと思うのです。
だから、音之進は軍人としては間違ってないし真っ直ぐそのままでいいんだけど、もう少し想像力を鍛えてほしいな。とパパが思っていたら最高ですね。
戦争行きたかったとか平気で言っちゃう考えなしのままではいかんですし。
勇作さんもそうでしたが、やっぱ仕官学校出の温室育ちは想像力が欠けちゃうんですかね。
きっとパパはそこを危惧して樺太へ送り出したんだろな。
広い世界を見るというのは想像力を鍛えることでもありますし。

鯉登パパは鶴見中尉ですら音之進の成長の糧としてると思いますが、ほんとに音之進への期待が大きいですね。
キロランケが、この樺太の旅がアシリパを成長させるとか言ってましたが、鯉登パパも、この樺太の旅が音之進を成長させると思っていますよね。
だから、尾形に対する音之進の考え方や感情が、この樺太旅で変化するのかしないのか、するならどう変化するのかも今後の見どころの一つになるんじゃないでしょうか。
それこそ音之進の成長が可視化される瞬間ですね。描かれるかはわかりませんが、楽しみにしております。

しつこいくらいに言ってますが、やっぱり音之進はこれからの人。
アシリパさんと対になる存在で、光になる存在なのですね。
日露戦争に行ってない、新しい世代だからね


…長くなりました。さて続きを。


キロチームに場面が移行します。
アシリパさんメエコッ(猫)に似ている足跡を見つける。この足跡がメコオヤシかと驚くアシリパさん。
アチャに昔話として語られたんですね。(チカパシもアシリパさんもメコオヤシがタバコ入れを食べたかどうかすごく気にするのはなぜなのでしょう。タバコは食べないってのは暗喩?)
また初めて聞くアチャの話にアシリパさんは嬉しそう。
そんなアシリパさんにキロちゃんは、亜港監獄にウイルクをもっと知っている人がいると紹介。
証拠がないため処刑されずに幽閉されている。皇帝暗殺の首謀者、ソフィア・ゴールデンハンド。
で、亜港監獄へいくことになった一行。

そんな話をする一行と少し離れて尾形。
メコオヤシこと山猫を見つけます。
撃とうとしたのか銃をおろしますが、アシリパさんに話しかけられた次の瞬間にはもう山猫はいなくなっていました。
尾形は無言で、山猫とは違う方向へ、ほかの三人のいる方向へ歩みを進めます。
アオリは「我が山道を往け。堂々と。」
今週はここでおわり。


皇帝暗殺の首謀者ビッグ・マム(ソフィアさん)も登場し、いよいよ目的地である亜港監獄へいくことになりましたね。
山田団長の読み通り。さすが情報将校である。
そしてさすがといえばキロちゃん、さすがの話術で巧みに監獄へ先導しました。すばらしい。


尾形に関してはラストシーンにすべて持っていかれましたね。
山猫と別の道を行く。
これは人を化かす山猫(=かつての自分)との別離を意味しているのでしょうか。
ということは、尾形がこのチームで行動しているのは、自分の役目を見つけたからなのでしょうか。

尾形、今回はずっと無言なのが孤高のスナイパー感があるというか尾形らしいなというか。
我が山道…そうですよね。彼はずっと山道を歩いてきたわ。

尾形が軍で嫌われていたのは性格も大きいけれど、スナイパーとしての能力がズバ抜けていたこと、おそらくその能力でもって若くして上等兵になったであろうこと、師団長の隠し子であり妾の子であるということも大きいのではないかと筆者は思っています。性格だけでなく妬み嫉みも多少なりあったと思うんです。(上官であり能力もずば抜けてる鯉登少尉は妬む必要ないから単純に性格が嫌いなんだろうけど。)
そんなの、尾形にとって軍はさぞかし息苦しかっただろうなと思います。
「山猫」も「スナイパー」も悪口とも取れるわけですからね。
軍において尾形が人間として認められていたことはあったのだろうか。なかっただろうな…。それでは軍になんの未練もないですよね。脱走した時の解放感たるや…!ですよね。


杉元たちとの旅、あれが尾形の素だったらいいな…。
とりあえず尾形のこと考えると、泣ける。



今週はちょっと真面目な感想だったので最後に感情のまま頭悪い一言感想を。


「大嫌いだ」って言ってる鯉登少尉の口、かわいい。かわいすぎて五度見した。なんなんだお前。そしてスチェンカ編で見られた口悪い単純少尉が見れてちょっと嬉しい。
タバコ入れ食べる食べないのはなししてるエノノカチカパシ、すげーかわいい。こわい…←かわいい。かわいい!!!
げんじろちゃんはほんとうにいいこ。
ヘンケって鯉登パパに似てる(笑)
てか月島さんそろそろ鯉登少尉に辟易してない?大丈夫か軍曹、目が死んでる。

尾形は我が道を行け。応援しとるぞ。



おわります。