漫画と北国とわたし

ゴールデンカムイの考察だの感想だの聖地巡礼だのをつれづれと。本誌ネタバレ含みます。(他作品語るブログはじめました→ https://mochimochihq.hateblo.jp/ )

【本誌ネタバレ含】尾形の目的考察ver.3

また右往左往すんのかよ!って感じですがver.3(笑)

毎回違うこと書いてるんですが毎回結構本気で、これだ!と思って書いてます…そしてすぐ考察の穴に気づいてまた別の目的考えるっていうどうしようもない感じでお送りしています。

今回は尾形の目的っつーかこれは前に書いた土方ラスボス説と繋がる話なのでタイトルこれでいいか迷ったんですがいいやもう尾形の目的考察はこのブログのメインコンテンツだしと思ってこのタイトルで(話が長い)


今回は、
尾形は正直なんの目的もないのかも、
という考察(という名の妄想)です。


前提としてまず尾形は第七師団造反組にいて、鶴見中尉から離れて金塊狙ってました。
でも造反組みんな死んだし、とりあえず抜け出して二階堂も見捨てて一人で金塊レースに参加。
一人厳しくなったんで土方さんに用心棒はいらねえかい?と申し出る。
……「いい趣味してるじゃねぇか」「二千メートル以上俺から逃げ切れるか試してみるか?」「あの小熊ちゃんを助けて俺に何の得がある?」…などなど、なんやかんやあってウイルクと杉元撃って樺太←イマココ(はしょりすぎ)


尾形ってこう考えると全然土方さんと共に行動してないですね。用心棒ちゃうんかいっていう。
土方さんが遠ざけてるだけなのかもしれないんですが…
逆に怪しいよなあ、とか思って今回の考察に至る。


ここからが本題、題して、
尾形、全部土方さんに指示されてる説!

かいつまんで言うと尾形用心棒だし大層な理由もなく土方さんに指示されるがままにあれやこれやしてる説です。


尾形は茨戸で土方組の用心棒になっています。(あの最高な用心棒編ですねフォーゥ!!!)

土方さんが尾形をなんで受け入れたかっつーと、刺青ほしいのもあると思うけど、土方さんからしたら尾形は使える奴だとも思ったのでしょう。

尾形が初めて土方組の前で銃の腕前見せたシーン、
櫓の鐘を鳴らしたところ(6巻56話「松前藩」)で、
土方さんが「あの男の鳴らした鐘の寝は…事態が大きく動き出す合図だ」と言ってます。

本誌138話で尾形が放った銃声もまた物事が大きく動く合図であったわけですから、
茨戸の時点で土方さんは、尾形は物事を変える力を持つ者だと土方さんはある意味見通したと思うのです。きっと尾形のこと戦士としては信頼してる。
(まあおそらく人間的には全く信頼してないでしょう、土方さん人間の情を持ち合わせていない人嫌いっぽいし→で、その人間としては信頼してない感がアシリパさんがのっぺら坊の娘だって教えなかったり、13巻128話の「出目が厄介だ」発言に繋がるのかな、みたいな?)


で、話は少し戻りますが8巻70話、土方さんの隠れ家で、のっぺらぼうの仲間のパルチザン(キロちゃん)の話してましたよね。
あのあと、あの人たちがどんな話をしたのかって書かれてないわけですから、尾形が用心棒として土方組でどんな役割を担うのかあのチームの役割分担をした可能性もあるなあと思ってます。
そこで、尾形は土方さんの眼の届かない所でのキロちゃんの監視(&必要とあらば利用する)役割を担った可能性もあるわけです。(妄想は自由ですよねふふふ)


そして10巻93話、土方さんがカムイコタンで白石を助けるべくキロちゃんと舟を作ってたとき(「アムール川でも~」のところです)、
あそこで二人は何を話したんでしょう。

もし、
キロちゃんが樺太の仲間を救いたいんだって話をしていて、
土方さんが蝦夷共和国の構想(多民族国家)の話をしてて、
…水面下で手を組もうって話をしていたとしたら!


尾形がずっと土方さんの用心棒として動いてて、
土方さんがキロちゃんと結託していたとしたら、

網走で、尾形が誰にもばれずにウイルクを狙撃できる位置に配置されたのも(キロちゃんだけでそんな配置にできる話術あるかな。あるか。←おい
そもそも尾形誰からも信用されてないから追いやられたのかなかわいそ)、
尾形がそんな接点あったか?なキロちゃんと樺太まで行ってるのも、
造反組みんな死んだのに尾形がまだ金塊レースに参加してるのも、
なんだか納得行く気がしませんか。


そもそも尾形が土方さんに用心棒申し出たのも、強い土方組に、追ってくる軍から自分の身を守ってもらおうとしてたんだろうなあと。
尾形はプライド高過ぎサイコパス(言い過ぎ)だからそんなことはおくびにも出さないけど、経験豊富な土方さんには多分ばれてて(全てお見通しかっこいいほんとかっこいい)。

要は尾形、土方さんに良いように使い倒されてる、みたいな。
尾形もそれでいいと思ってる、みたいな。
(コウモリ野郎だからそのあたりのプライドはない的な。
尾形のプライドは狙撃の腕と、柔な奴だと思われたくないこと。
屈強な軍にいた、親殺しの過去を持つ自分は強いと思ってるみたいな。強がり的な。)

…などなど考えると全然尾形自身の目的は特にないのかも。


でもそんなんあり?と自分でも思います。
穴だらけですこの考察。

・土方さんアシリパさんがのっぺらぼうの娘だって尾形に教えてなかったからつまり尾形をまっっったく信用してなかったっぽい(ただの用心棒だし言わなくてもいいか、みたいなことかな)
・土方さんは網走でウイルクと話して金塊の在処を聞こうとしていたっぽい(キロちゃんにウイルク殺されたら困るわけだから手は組んでない?)
・アシリパさんがのっぺらぼうの娘だって知ったときの尾形の顔!利用する気満々。→そして金塊目的じゃない人が「いこう、アシリパ…」とかキラキラしながら言うかなあ。
・尾形は9巻81話、最後の晩餐パロ絵で使徒マタイの位置にいるわけだけど、8巻71話の扉絵にマタイ福音書の引用使われてるところをみると野田先生はマタイ福音書とかマタイに意味を持たせてる?
→きっと尾形は今後ものすごく重要キャラになる
→そんな尾形が、目的ありませんでしたー!ってことにはならなくね?


…穴だらけじゃないか!
すいませんうちはもうこういうスタイルでいきます(笑)


でも、この考察が少しでも当たっていたら、金塊レースが終わったら尾形は自由ですよね。
彼の射撃の腕があればなんだってできるわけだから。
用心棒点々としながら好きに生きてほしい。


今回は、自由が目的(尾形の目的ver.2のやつ)ではないけど、結果として自由になれるんだったらそんな尾形もいいなあと思って希望も込めて考察してみました。



第4弾はあるのでしょうか。


…なんかこんなに考察かいてるけど全然当たる気がしません!(なぜブログ立ち上げたし)


おわるるる。

第1弾はコチラ↓
mochikuchen.hatenablog.com

第2弾はコチラ↓
mochikuchen.hatenablog.com