漫画と北国とわたし

ゴールデンカムイの考察だの感想だの聖地巡礼だのをつれづれと。本誌ネタバレ含みます。(他作品語るブログはじめました→ https://mochimochihq.hateblo.jp/ )

【本誌ネタバレ】177話感想

今週の本誌感想です。
キロランケの過去が明らかに…!!

タイトルは『長谷川写真館』です。
今回は一気にあらすじ→感想という流れでいきます。


まず扉絵。
キロランケ、ウイルク、ソフィアの若い頃の三人の写真。写真は焦げています。
写真が入り口になってる過去編は月島さんの時もそうでしたね。
ウイルクとソフィアさんは手を繋いでいます。


本編。
ウラジオストク
タイトルの長谷川写真館の長谷川さんが写真を撮っています。
狼を見つけて写真を撮ろうとしますが、狼は逃げてしまいます。

帰宅し、妻と子供に挨拶するとお客さんがいる、と。
そのお客さんが、キロランケ、ウイルク、ソフィアの三人です。
三人は写真を撮ってもらいにきたのではないと、日本語を教えてほしい、とのこと。

ここで場面が樺太に戻り、キロランケ、アシリパ、白石、尾形に過去の話をしています。
(ここの話を聞く三人の顔がそれぞれ違っていてとてもいいです。アシリパさんは真摯に受け止めていて、白石は懐疑的な冷めた眼差し、尾形はまあ予定通り?な顔?(尾形は表情が読みにくいですね!))
キロちゃん曰く、近くの民家に潜伏しながら長谷川写真館に通ったと。
皇帝暗殺から10年以上の逃亡生活の後の束の間の穏やかな時間だったと。

また時間軸が過去に戻り、日本語を教わる三人。
キロちゃん「ワタシ デブ女…好き…デース」
それに対して長谷川さん
「フィリップさんはふくよかな女性が好みなんですねぇ?」
キロランケ含む三人は偽名を使っている模様。

ソフィアさん「ウンコ」。
長谷川さん「なんですか?ゾーヤさん、ダメですよ、失礼ですよ」
(ここ、今回の話のキーポイントになるような気がしています)

長谷川さんは妻に三人の印象を伝えます。物覚えがよい。ウイルクは恐ろしく頭がよいと。
そして長谷川さんの妻曰くソフィアは「日本に興味がない」。

場面は変わって沢にいるキロランケ、ウイルク、長谷川さん。
常に周囲を警戒する二人に不信感を持つ長谷川さん。
「あなた達はどこから来たんですか?」
「ゾーヤさんのような貴族階級の出身ではなさそうですね」

場面は再び樺太へ。
キロランケが話を続けます。
ソフィアたち革命家は、ロシアの近代化のために君主制を倒すべく農民の意識を変えようと、皇帝暗殺を実行したと。
白石は、キロランケとウイルクの目的は少数民族の独立のために戦っていたんじゃなかったのかと問います。
それに対してキロランケは「俺とウイルクはソフィアたち過激派組織を利用したんだ」と。

最終ページ、長谷川さんがキロランケとウイルクの手配書を持っているシーンで終了。


今回からいよいよキロランケの過去でしたね。
ようやく!!待ってました!!!

まず思ったのが、扉絵。
どうしてウイルクとソフィアさんは手をつないでいるのでしょうか。
そして、ソフィアさんの「ウンコ」…え、なんかこれ、アシリパさん?と思ったのですが…。
いたずらっこな顔も、凛々しい雰囲気も、ソフィアさんはアシリパさんに似ているような気がしてきました。

もしかしてアシリパさんの母親ってソフィアさん?などと思ったのですがどうなんでしょう。
だとしたら、ウイルクが、アイヌの知識をインカラマッに教えてもらったことをアシリパさんに隠していたことの説明がつきますよね。
インカラマッの存在を話すとややこしくなりますもんね。ウイルクはアシリパのさんのお母さん(とされている女性)に全部教わったことにしたいんですものね。

そして、稲妻強盗とお銀の子どもがフチに預けられたところで、アイヌは捨て子をみんなで育てる習慣があると。
つまり、アイヌの子供ではないアシリパさんをコタン全体が受け入れたという可能性がありますよね。
流れとしてはこんな感じでしょうか。

ソフィアさんと恋仲だったウイルクは、この後ソフィアさんと別れる(ソフィアさん日本に興味なかったし…)

ウイルク北海道に渡る(その後インカラマッと旅する)

ウイルク結婚

別れた時すでに妊娠していたソフィアさんはアシリパさんを産み、ウイルクに預けに来るorウイルクが迎えにいく

コタン全体でウイルクとアシリパさんの母親(とされている女性)の子供としてアシリパを育てる

とか?(話半分に聞いてくださいね)
アシリパさんの母親がまったくでてこないのが気になっていたので、もしこうだとしたら納得がいくよな~とか思ったり…。
あとアチャボ&オソマアシリパの顔がまったく似てないのも気になっていたし…とか思ったりしています。


それから、キロランケの「過激派組織を利用していた」発言。
これもよくわからないんですが、結局キロランケとウイルクはどこからきたんでしょう?
どうやって利用したんでしょうか?
そもそも、今これからも利用しようとしているんですよね?
もしかして、ソフィアさんだけが監獄にいるのもキロランケとウイルクの策だったりするんでしょうか?
こわい…さすが…。


なんにしても、来週読まないとわからないですね!!
来週楽しみです。


あと、キロランケは非常に顔がいいですね!!!