漫画と北国とわたし

ゴールデンカムイの考察だの感想だの聖地巡礼だのをつれづれと。本誌ネタバレ含みます。(他作品語るブログはじめました→ https://mochimochihq.hateblo.jp/ )

【本誌ネタバレ】201話感想

遅れましたが今週分の感想です。

 

 

鯉登過去ショックからのギャグ始まり。

樺太アイヌの家で、口噛み団子…
食べれる杉元白石がとても好きだしこの二人仲良すぎてかわいいです。
月島鯉登谷垣は食べてないんですね…食べろよ。

 

なんていうか北海道の時もそうでしたけど、どこの地へいっても先住民の方々はみんなシサムであり異人である杉元たちをもてなそうとしてくれていて、それが温かいんですよね。
キロちゃんがアシリパさんに伝えたかったのってそれもあるよなって思えています。
独自の文化を持って慎ましく穏やかに暮らしている少数民族が大国につぶされてしまう、という未来を避けたくて活動してましたもんねキロちゃん。
少数民族の穏やかな暮らしを描き、彼らを守ろうとする人(キロちゃんとか)や彼らに救われた人(杉元とかアシリパさんとか)を描くことで、彼らが大国に飲み込まれてしまうということの悲劇性を高めていると思うし、
それが読者からしても憤りを感じる描き方をされていて、そこがゴールデンカムイの良いところだなぁと思うんですよね。

温かいけど、彼らは悲劇もはらんでいてまさに表裏一体というか。

ともかく杉元やアシリパさんを通して、読者も少数民族の人たちと交流しているなぁと思っております。
この手法、すごい好きです。


話がずれました。
鯉登少尉の月島軍曹への質問と、鯉登少尉の表情。
「バルチョーナクとはどういう意味だ?」
素直に答える月島軍曹。
思えば誘拐犯に扮した尾形がその発言した時軍曹はパパの首をゴキってやるのに忙しくて見てなかったですもんね。あーあ…。
で、鯉登少尉は何かに気づきました。
それは何かはまだ語られないんでしょうが、果たして鶴見さんのことなのか、誘拐犯=尾形ってだけなのか、他にも思い当たる節が色々あるのかなんなのか…
気になりますね。

 

で、場面は変わって静香へ。
味噌を買う杉元。
(ここの味噌屋さんの屋号「長谷川」だけど、これは偶然?樺太に多い苗字とか?そんなことある?気になる)
からのいきなり足を狙撃される白石。
狙撃手は、まさかの、まさかのあの、国境で尾形と狙撃戦を繰り広げた、ヴァシリ!戦友のうめき声を聞いていても平気な殺人に強い興味のあるあの一流狙撃手のヴァシリ。(言い方)
ここで再登場ですね。口元隠してるのは穴が空いてるからかな?(言い方)

でもその狙撃手を、杉元は尾形だと思って銃弾が飛んできた方角へ走り出します。
そこで今週は終了。

 


白石の足は大丈夫かな。
鯉登少尉は何に気づいたのかな。

ヴァシリのほっぺは穴が空いているのかな。
味噌屋さんの屋号は偶然かな。

気になることだらけですね!!おもしろい!!

 

 


そういえば、18巻の表紙は門倉さんとキラウシニシパなんですね。
内容的にはそれはそうか。楽しみ。

そして、19巻は、きっと、キロちゃん…(号泣)

 

おわりもす。

【本誌ネタバレ】199話、200話感想

まとめての本誌感想〜

あらすじはもうこの際省きます。
なんかもう見せ方がすごいから!ぜひ読んでほしい!!すごいから、色々鳥肌ですから!

というわけで思ったことだけ叫び散らします。



音之進…かっこよかったですね。
なんなの彼。あの時点でまだ16歳ですよ?


鯉登パパが、音之進には死ねと伝えようとしてそれを口に出す前に音之進が
「兄さあのような息子になれず申し訳あいもはん」
て電話機に頭下げるところ、

「殺せ!戦うて死んだと分かれば 父上も少しはオイを見直すじゃろう」
ってところ、、、


はぁ…やばい。何も言えなくなりますね。やばい。(やばい)

まさに覚悟の男。武人。


鯉登パパって息子たちへの愛情が深い立派な父上じゃないですか。
そして立派な武人でもあって。覚悟が半端ない軍人であって!!

兄様も優しい立派な兄様だったじゃないですか。
人格形成に影響があるとされる幼少期をそんな二人の背中を見て愛されて育った音之進は、16歳にして父上もびっくりの覚悟を持った立派な武人になっていたんですね。
音之進は父上と兄様のようになりたかったんだろうなと思うんですよ。

…うっわ超推せる(黙れ)

そしてパパもさ、そんな息子を我を忘れて助けに行っちゃうんですよね。
パパ、兄様の時はじっと見ているだけだったじゃないですか。
息子が死んでく様を、立場的にも状況的にも見ているだけしかできなかったじゃないですか。

でも今回は息子を救えたんだなぁと思うめちゃめちゃ泣けませんか。泣けます。
パパが救ったものって息子の命だけじゃないですよね。音之進の心とか、未来とか、パパ自身の心だって救ってると思うのです。
パパの笑顔は本当に鯉登家の未来を照らしたなぁとおもいもした。
よかった…鯉登家…大好き…


…と美談で終わらないのは金カムですよねー。
だってこれ、鶴見さんの策略の一環だものね。。。

結果として素晴らしい方向に行ったので、それは素晴らしいんですが(語彙力)、
多分音之進にとってこの結果ってまさに『救世主鶴見』がもたらしたものだと思うんです。
それがまさに鶴見中尉の思惑通りで、まさに『鶴見劇場』…

誘拐犯もおそらく多分月島尾形菊田の三人ぽい感じででも明言は避けるみたいな
感じでまたけむに巻く感じで…
めちゃくちゃ鳥肌たちました。

誘拐犯の「ボンボンが」発言ですが、予想通りにあれが尾形なら、樺太で同じ発言した尾形はやっぱり、鶴見中尉が誘拐犯だって気づかせる目的があったんですかね。
気づかせて鶴見中尉の謀略を止めたかったとか…?
尾形、君はなにがしたいのだ。


次週気づくんですかね、音之進…誘拐が仕組まれたものだと。
でもさ、仕組まれてもだからなんだ?という感じもしますよね。
鶴見中尉に「君たち親子を救いたかった」みたいなこと言われたら納得しちゃう?
そこまで馬鹿じゃないかな。

どうなんでしょうか。
気になる。

ていうか鯉登親子推せる。


そして尾形、逃亡しました。めちゃめちゃ薄着で。馬で。
大丈夫かな。
次会う時はなんかきっとどっかの組織の一員として表れてほしいですね。
中央?まさかの土方勢?

あ、そういえば鯉登パパ黒幕説なくなったよねこれ。

そして196話感想 でわたくしが言ってた月島さんの表情の理由ってまさかの、
月島さんが誘拐犯でおとのしんの父上への敬愛っぷりを見ていてそうなったのは鶴見劇場だったよっていうのを知ってるから
でしたよね。
月島さん…背負いすぎですよね。
どこまで鶴見中尉についていくの。
がんばれ月島負けるな月島いごちゃんはきっと生きてるぞ月島(雑)

 

というわけで周回遅れも遅れの感想でした。

【本誌ネタバレ】198話感想

本誌感想です~
なんていうか……鯉登少尉の過去、覚悟はしていたけどもこんなに?みたいな…
とりあえずのあらすじをさらりと…
 
はぁ…鯉登…(今日のテーマ)(?)
 
 
音之進のモノローグ「オイは鯉登家の落ちこぼれじゃ 兄さあの代わりにはなれん」から始まる今回。198話。
鶴見中尉は「君が父上のために いなくなった兄上の穴を埋める義務はないと思うがね」
続けて中尉は兄さあのお墓の墓碑を読み、それに続く鯉登少尉による話によると
兄さあの鯉登平之丞は日清戦争で亡くなったとのこと。兄さあの船は「松島」で、沈みゆく艦を、父上は他の艦から見ていたと。
その後、父上は音之進を叱るどころか笑わなくなってしまったと。
音之進は父上の見た光景を何度も想像し、長時間船に乗るとそのことを考えるようになり、結果酔うようになってしまったと。
「一日しか船に乗れんものが立派な海軍将校になれるはずがなか」
 
二人はお墓から三輪車で移動しながら、鯉登家が函館に引っ越すことを話します。
鶴見中尉「また偶然会えたのなら お互い友人になれという天の声に従おうではないか」
 
時は移り、二年後の函館。また三輪車を乗り回す音之進。
…帽子を目深にかぶって口に布を巻いた男に誘拐されます。(!!!)
 
四日後の鯉登亭。鯉登ママ登場(…存命でよかった、死んでたら悲しいなと思ってた…)

ロシア語の堪能な陸軍の将校がくるとの話に対して鯉登パパ「海軍にロシア語が話せっ者はおらんかったんか?」(パパ、陸軍を信用してないね!)

で、来たのはもちろん鶴見中尉。
ロシア大使館の門の中に音之進の三輪車があったため、犯人はロシア軍の可能性が高いため自分が派遣されてきたと説明。
その後あらゆる手立てで音之進を奪還しようとします。

どうして音之進がロシア軍に誘拐されたかという理由については、大湊と函館の海軍基地が邪魔だから(鯉登パパ偉い人だから)

音之進は「父上はオイのためにロシアの言いなりになることは絶対に無い」と言うしパパは本当にロシア側の要求が基地の破壊なら、「音之進には死んでもらうしかなか」と言うし…(…うぅ音之進つらいパパつらい…軍人の辛さよ)

さてさて誘拐された音之進。
誘拐犯にロシア語で食べろ!と差し出されたものは、なんと、月寒あんぱん。

…今週はここで終わりです。


え?…何事?あんぱん何事??

これってつまり鶴見中尉が黒幕ってことなんですかね??
で実行犯はまさかの月島さんと尾形ってことなんですかね??うそ…マジ??

とりあえずこれどうなるんですか?(来週を待ちなぁ?)
鶴見さんが音之進には真実を打ち明けるパターン?なんか父上の心をどうたらこうたら言ったり君には真実を打ち明けようと思ってとかどうたらこうたら言って?
それとも音之進、過去回想の中では最後まで気づかなくて回想の中で尾形扮する誘拐犯がロシア語で「ボンボンが」とか言ってたの思い出してえ、まさかあれ尾形だった?とか気づく?
そんで鶴見中尉に騙されていたことを知るんでしょうかね。
そんで筆者が再三言うてる鶴見中尉からの巣立ちパターン?
どうなのどうなるの…うっわ…つら。

そして兄さあは日清戦争で亡くなってましたね。
筆者、鯉登少尉が戦争しらないボンボンだとか言ってほんとごめん。
音之進、偉大な兄の死、笑わなくなった父と船に乗れなくなった自分を通して戦争を経験していました。
14歳の少年が「自分が死ねばよかった」って思っちゃうくらいにトラウマ抱えてましたね…つら。
その上で「また戦争が起こらないものだろうか」って言えてしまうとかどれだけ覚悟して生きてるんだ…
というか実際に兄がむごたらしく死んでるのに戦争行けば自分だってそうなる可能性が大きいのにそれでもいいと思えるくらい心酔してるってことですね…
想像力ないとか言ってまじごめん。ほんとごめん。好き(黙れ)

やっぱり軍人としての覚悟はすさまじい男。推せる…(黙れ)

そしてそれはやっぱりパパの影響なんだろうなというのが今回でより強く理解できました。
パパ、なんというかわかっていたけどめちゃめちゃかっこよくて覚悟を持って軍人してるってわかってもうわたしは…好き(黙れ)
しかもなんというか私情を押し殺して生きてるじゃないですか。
帝国軍人だから国が一番、私事が二番というか。
でもね、鶴見中尉とロシア領事館入るとか、電話取ろうとするとか、色々聞くとか、
任せきりじゃなくて自分も行くとかめちゃめちゃ愛されてるんだよ音之進…(ロシアからの要求きたらまずいからじゃね?ってのはあってもそれにしても…!!)
…はぁ…鯉登…つら…

ちょっと思ったのが、鯉登パパって多分鶴見中尉、ってか陸軍のこと信用してない気がして…仲悪いもんね当時の陸海軍…現在鶴見中尉に協力してるのも息子を助けてもらった恩返しだけど信頼したわけではなくて、だから14巻で思いの丈を打ち明けたのが杉元だったんじゃないかなぁと思っております。


まあとりあえず(切り替え下手か)音之進はこれでたらされて16歳で海軍兵学校じゃなくて陸軍士官学校に進むわけですねなーるほど!!
卒業して鶴見中尉の元で働けると知ってうれしかっただろうなぁ音之進…なんかもう…つら。

この記事→【本誌ネタバレ含】鯉登音之進という男vol.1~憶測年表作ってみた  の年表、音之進の過去回終わったら改訂版作ります!!

それにしても昔書いた親子の記事色々解釈違いってやつに、なってきている…何も明かされてない時に書くとこうなりますよねてへ(かわいこぶんな)

 

あとこの誘拐話、1902年の話なんですが、ちょうどこの年にアイヌの人たち殺して金塊ぶんどった事件がありました…めまぐるしいな!!

 


終わります。

【本誌ネタバレ】197話感想

またもや周回遅れの本誌感想です。ブログは情報の新鮮さが命なのにねぇ…まあいいんです自分が楽しくて!書いているのだから!しかも!今週は!こいとおとのしん(14)…

さて、見て行きましょう。
あらずじから。

尾形は手術を受けます。が、医者は明日の朝まではもたないだろうと。
様子を見に行く杉元がみたのは血だらけで倒れる医者ともぬけの空の病室。逃げた尾形を追って杉元とアシリパさん。
鯉登少尉が医者の様子を見ようとかがむと、扉の後ろに尾形が看護師を人質にして立っています。
で、尾形、ロシア語喋ります…
「(その男を殴り倒せ!)」
で医者は鯉登少尉を殴り倒し、尾形は倒れた少尉に銃を向けます。
「(ボンボンが)」

そして、ここから、鯉登少尉の回想が始まります…

鹿児島で高級な乗り物を乗り回す14歳の鯉登音之進…

曲がり角で男の人にぶつかり、謝る音之進…
乗り物を勝手に乗り回していることを怒られないかと問われても「がられもはん(叱られません)」
ぶつかった男の人は西郷隆盛のお墓に行きたいと言い、音之進はお詫びとして案内をかって出ます。
二人で西郷さんのお墓に着き、男の人は景色がいいから一緒に食べよう、と月寒あんぱんを差し出します。
食べながら二人は鹿児島の話をして、そして音之進が「桜島大根」とからかっていた兄の話へ。
「優しか兄様でした…おいが死ねばよかった」
暗い表情の音之進。

そしてそれまで顔が見えなかった男の人の顔が見えます。そうです、鶴見中尉です。
「話してごらん?」


今週はここで終了。


あの…わーーーーーーーーわーーーーーーー!!!!(語彙の喪失)
masakano
鯉登少尉の過去!!!!
待ちに待った、謎に包まれていた、過去!!!!
鶴見中尉になぜあれほどまでに傾倒し惚れ込んでいるのか、その理由が分かりますわけですね…

ていうかその前に尾形!!!ロシア語!喋れたのかい!!やっぱり。
筆者は尾形ロシア語分かってるんじゃないかな~なんて思ってましたが(本誌感想でそんなようなこと書きましたっけ?書いてなかったらちょっと恥ずかしいな)やぁ…ねぇ?
じゃあ尾形はキロちゃんとソフィアさんの話もぜーーーんぶ分かっていたってことなんだよね。
そしてキロちゃんは樺太の旅やソフィアさんの話の中で通訳に徹していたことから、尾形がロシア語理解して喋れるってこと知らなかったんじゃない…?
え、待ってキロちゃんて割となーんにも知らないで死んじゃったん?悲しい。…え、悲しい。


で、鯉登少尉!!
過去!!

鯉登少尉ってさ、なんていうか絶望とか焦燥とか何にも知らないやつだと思ってたんですけど、そこがかわいいな~と思っていたし軍人としての覚悟も立派な男だと思っていましたが…まさかのとんでもない悲しみを背負っていたとは…。

兄様なんで死んじゃったんですかね。その死は音之進に関係しているのだろうか。病気か、事故か…?

もしや日清戦争とか…?だとすると音之進の「戦争が起こらないものだろうか」発言もまた違ってきますね…彼は彼なりに兄の死という形で戦争を経験していたってことになりますもんね。

そしてもしそうだとしたら鯉登パパの、「危険なところに行かすのは自分の子どもから」発言が泣けて仕方がないですね…何というか、彼はずっとそうなんだなって。

期待していた長男を失っても尚、司令官であり軍人であろうとする鯉登少将……立派だ…(ガチ泣き)

(こんな立派な人なら黒幕ってことはなさそうな気もしてきた…)(右往左往)


なんにしても、「自分が死ねばよかった」なんて言葉を14歳の少年が吐くほどに追い詰められていたなんてさ…うぅ(ガチ泣き)

そんな絶望をきっと希望に変えてくれたんでしょうね鶴見さんが。

そして怒られず育ってしまって、そのことも「自分を見てくれる人がいない」と自己存在への否定感を育てる要因となってしまっている音之進を叱るかしてくれたんでしょうね鶴見さんが。

だから現在の音之進は自己肯定力強めなのかな。


なんて言ってますが次号を待ってまた色々考えたいですね。

 

にしても今まで書いてた年表書き直しを迫られていますね…頑張ったのに…しくしく(情報が少ないのに年表なんか作ろうとするからこういうことに!!)

 

おわりもす。

  

【本誌ネタバレ】196話感想

お久しぶりの本誌感想、久しぶりに書きたい欲が沸き上がったので書きますね!!一週遅れですが!!
なんでかって鯉登パパが!!鯉登パパが!!でたから!!いや、でてないけど、息子に想起されていたから。
都丹の皮と新キャラ有古一等卒の話も色々あるのでなんていうかそのあたり書きますね。
テンション?もちろん気持ち悪いよ☆あと憶測だらけだよ☆信じないでね☆一週遅れですが(気にしい)


まずあらすじ~さらりといきます(何カ月もあらすじ書いてなかったから正直今更感がすごい)
杉元一行、先遣隊とアシリパさん一行が合流したので…杉元、白石、アシリパさん、鯉登、谷垣、月島、尾形…7人ですね。(うぅ…キロちゃん…(号泣))
その杉元一行はニヴフの村に滞在しています。
ニヴフの帽子をかぶって嬉しそうな杉元。
そしてニヴフの食べ物「モス」を味わう一行。で、その音の響きから鯉登少尉は父を思い出します。鯉登平二少将ですね。(うおおおおお!鯉登パパ!!平二!平二!!(黙れ))

鯉登少尉は「アシリパを奪還して先遣隊として良い結果を出せた それを父上に良い報告ができることが嬉しい…とかみしめるように言います。

そんな鯉登に月島「誇らしく思ってくださるはずですよ」
(ここの月島軍曹の顔、ちょっと後程注目します)
ついでに「鶴見中尉殿もさぞかし喜ばれるでしょう」(鶴見中尉の名前を聞いた途端に鯉登少尉の嬉しそうな顔。めっちゃ笑いました。かわいいねよかったね音之進。)

尾形の傷について、杉元は医者をつれて来ようと言います。苦言を呈する鯉登少尉ですが、結局二ヴフの格好をして医者を呼んでくることに。

その後その医者に日本人だとあっさりばれ、杉元は銃をつきつけます。

で、場面が変わって。登別の二階堂、宇佐美、新キャラの有古、菊田の場面へ。
全然感想書いてなかったですが前話で有古一等卒と都丹庵じが対決してて、最終的に有古が起こした雪崩に都丹が「負けたぜ」と言って飲み込まれて終わっていたんです。
有古は単独行動していたわけなので、菊田曹長は有古を探しに行きます。
で、有古を見つけて、有古が菊田に見せたのは、剥がされた後の皮。

何で剥したかという問いに、有古は正中線の話、山奥だったので遺体を運べなかった話、宇佐美たちに手柄を横取りされまいとして隠れていた話、都丹の銃は雪崩に埋まって見つけられなかった話を説明します。菊田は納得します。

 

…この場面も、菊田曹長は鶴見中尉に認められたいために躍起になってるわけですが…有古はそうでもないような?なんか、この二人も足並みそろってなくない?って感じしましたけどそれもまた後で注目してみますね。


また場面変わって、樺太の病院。尾形は病院で手術をしないと助からないと医者は言います。

またもや鯉登少尉は「ダメだ ここでやれ」と苦言。

でも杉元は病院に運ぶと言い出します。「尾形にはいろいろ聞くことがある まだ死なせない」。杉元の表情を見て黙る鯉登少尉。

尾形をそりに乗せて出発する杉元とアシリパ、鯉登。
鯉登は杉元に問いかけます。「尾形を救ったとして あいつが改心して本当のことを話すなんて期待してるほどおめでたくはないよな?」
それに対して「救いたいのは尾形じゃねぇ」と杉元。
(めっっっっっっ…ちゃかっこいい杉元うわぁぁぁぁぁ!!!!(黙れ))


と、ここで今週は終わります。


いやぁ…なんていうか情報量!!
えげつないですね情報量!!おもしろかった!!!!

さてさて、注目点として挙げた二点、早速考えていきますね。

・月島軍曹の顔
これはね~二種類考えられると思うんですよね。
まず父親の話だからっていう場合と(月島さん父親殺してるし)、軍曹が鯉登パパについて鯉登少尉が知らない何かを知ってる場合。
つまり鯉登パパも何らかの形でそりゃあこの争奪戦のもうもう深部に関わっているって話です。…鯉登パパ黒幕説また浮上。なんでもいいから活躍してくれ鯉登パパ。

・有古一等卒と菊田特務曹長
ここでわたしが怪しいなと思ったのは有古一等卒がやたらと言い訳するなと思ったところですね。
有古さん何を隠したいのかなと思ったんですけど、隠していることがあるとすれば多分、人皮の真偽かなぁと。
菊田に見せた皮は偽物で、都丹はあの後雪崩から助け出されたんじゃないかなと。…希望的観測すぎますかね?
だってさ、八甲田山で山を分け入って屈強な軍人の遺体を回収したような人が、重いからって都丹の死体おいてくるかな?この八甲田山の遺体回収班に参加したって話も、唐突すぎるからなんかの伏線ぽいなぁと思っているのです。
だからぜひとも都丹のこと助けてて、なんらかの取引でもしていてくれたらいいなぁなんて思っています。

さて、ここで疑問なのが都丹の皮じゃないなら誰の皮?ってなりますよね。
えどがいくん?とかも思いましたし、それか人皮の偽物作れる人って他にもいるんじゃ…?とかも思いました。

それか!
土方さんがやってきて!取引して!なんかもう写しがある皮あげたか!!
(超希望的観測)
土方さんからんでくるかな都丹だしなとちょっと期待してますがどうかな~それはないかな~。
ていうか今土方さんどこにいるの??早く出てきて!!


なのでもし月島さんが鯉登パパのっていうか黒幕的な話を知っているんだとしたら、
ここの有古がやたら言い訳して何か隠してるのも黒幕に関わることで、
もしかしたら両者は無関係じゃないのかもしれないなぁなんて思ってます。


そして鯉登少尉は何にも知らないとかだと超かわいそうかわいい。
金カム、親殺しとか巣立ちがテーマになっているわけなので鯉登少尉の巣立ちの対象は鶴見中尉かなぁなんて思っていたんですが、
鯉登パパが黒幕ってかなんかそんな感じだった場合、少尉のガチ巣立ちもあり得るかなぁなんて…

う~ん…どうなんでしょう。
久しぶりに頭を悩ませてます。
すごい楽しい!!


というわけでお読みくださってありがとうございます。
しかし本当に久しぶりすぎる更新でしたね。190話から書いてないしなんならその前も書いてない…尾形の目の話とかも書いてない…!(尾形については今度まとめて…多分…多分…尾形ぁ…)

まあなんでかって筆者はキロちゃんが死んじゃってからなんか本誌読んでいてもいまいち頭に入らなくて…191話から時間が止まってましたえへへ。
(ご心配くださった方々ありがとうございました。)

191話の感想も近々書きたいです。キロちゃんと故郷の川と白石由竹について。

おわりもす。

【御礼】23万pv &ブログ開設1周年ありがとうございます!!

23万pv突破&ブログ開設一周年です!!!!!ありがとうございます!!

1年間で23万…なんかもうありがとうございます。いいんですかそんな見ていただいて…

そしてブログを開設して1年経ったのがにわかには信じられません。。。
月日が経つのは早いですね〜元号も変わりました。明治から数えて?五つ目?明治が離れていく…(?)

一年前、ゴールデンカムイが好きすぎて居ても立っても居られなくなりこちらのブログを開設しました。
最初は溢れる思いを吐き出すだけ吐き出して飽きたらすぐやめようと思っていたんですが、まだまだ飽きることなくむしろ金カムへの愛は溢れるばかりです!!!やばいね!!
適当に思ったことをつらつら書いて、ただただゴールデンカムイが好き!ってだけでほんとに自己満足に運営してるんですが、やっぱり楽しいです。やっぱりゴールデンカムイという作品が素晴らしいからなのですね。ありがとうゴールデンカムイ

そしてこのような適当俺得ブログを見てくださってる方々、見ていただいているというpv数や☆が、ほんとに励みになっております。ほんとにいつもありがとうございます。
感謝してもしてもしきれません。


最近は本誌のキロちゃんショックが思いのほかショックすぎて最近もっぱら休止してましたが、そろそろぼちぼち本誌感想とか色々あげていきたいなぁと思ってます。ものすごく今更ながら191話の感想とかね!!!


こんな感じで今後ともゆるゆると続けていきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いします。


もち2号拝

【本誌ネタバレ含】キロランケについて語るvol.3(190話を踏まえて)

今週の本誌を踏まえてのキロちゃん語りです。つらつらと書いていますので読みにくいかもしれないです。本誌全体の感想はちょっとお休みしますね。
 
 
190話、キロちゃん死んじゃいましたね。あまりにもショックすぎて筆者、放心状態でした。やっぱり好きなキャラが死ぬとなるととてつもなく悲しいですね。ほんとしばらく泣いてました。
でも、キロちゃんの死に様と生き様には語りたいことがたくさんあったので書いてみます。今回は項目分けてみました。メモ書きな感じで思ったことをつらつらと書いています。追記するかもしれません。
 

1、キロランケとユルバルス
 
キロちゃんは最後、アシリパさんに、金塊のヒントを思い出した、と告げられて
「そうか  良かった… この旅は無駄ではなかった…」
と笑っていました。
そして樺太の旅や今までであった子供たちの顔を思い浮かべて、最後はソフィアさんの若い頃の顔を思い浮かべて死んでいきました。
アシリパさんから金塊のあり方を聞き出したりすることなくアシリパさんを心底信じて、「任せたぞ」と、未来を託して死んでいったんですが…(号泣)
樺太に行ってからのキロちゃんてユルバルス感があったというか、革命家の顔を見せることが多かったかなと思うんですが、今回の彼の死ぬ前の様子を鑑みるに彼の根の部分はやっぱり「キロランケ」だったことがわかりました。死を前にしても殺されかけても甘くて優しい人だったなと。(その甘さで命を落としてしまったわけですが…)
というか恐らくですが、キロちゃんはずっとキロランケでいる方が性に合っていたんだろうなと思うし、ウイルクはきっとそれを見抜いていただろうなとも思います。(筆者はウイルクは変わっていなくて、変わったのはキロちゃんだったんじゃないかと思っております。(詳しくはこちらの記事で→ 【本誌ネタバレ】183話感想(後編:考察(ウイルクとキロランケ)) - 漫画と北国とわたし

キロちゃんの直接の死因となった谷垣と鯉登少尉ですが、あの2人があんなにもあっさりとキロちゃんを殺せたのは軍人だからかなとか若いからかなと考えてみたのですが、恐らくそうではなくて、あの世界ではあっさりと殺せるのが大半で、キロちゃんが特殊だったような気がしています。つまり革命家として若者一人殺せないその甘さはウイルクにとっての「無駄なもの」だったんじゃないでしょうか…。

ソフィアさんのことだって、キロちゃんは「利用していた」と言っていましたが、蓋を開けてみればキロちゃんはソフィアさんのこと想っていたんですね。今まで信念のために小さな幸せを捨ててきた彼が、最後に思い出したのが、ソフィアさんの、ほんとに小さな小さな一個人の幸せだったことを思うと人となりが見えてきますねキロちゃんの。
 
杉元一行との旅、そして樺太の旅は、彼にとって楽しかったらいいなって思います。樺太の旅路は「いや結構無駄なことしたな」って最後に思っちゃってますが、その言葉の裏にはなんだか「楽しかった」が含まれているような気がしていて。恐らくそれは杉元達との旅もそうだったんじゃないかなと。杉元達に対しては心を許してたわけじゃないし結果的に裏切ったわけですが…ウイルクにはない「無駄を愛する心」を持ってるキロちゃんですから。
 
そして最後、何よりアイヌの服を着たままでアシリパさんに「キロランケニシパ」って名前を呼ばれながら死んだことが、キロちゃんは革命家「ユルバルス」ではなく優しいアイヌの色男「キロランケ」だったことを象徴しているとわたしは思いました。
 

2、走馬灯と「俺たち」
 
キロちゃんが死ぬ前の走馬燈樺太の旅の記憶と、樺太で出会った子どもたち、長谷川さんと子ども、オソマ、そして置いてきた妻子、でした。
そこで浮かんだのが子供達だったっていうのは、キロちゃんが一貫して言っていた「自分の息子たちやアシリパさん、他の少数民族の未来のための革命」だという信念を裏付けるものだったと思います。
その子どもたちの未来を「未来」の名前を持つアシリパさんに「頼んだぞ」と言って託して死んでいったキロちゃんですが、続けて言っていた「「俺たち」のために」が指す「俺たち」ってなんのことなんだろうって思ったんです。
おそらくそのまんまの帝政ロシアに潰されてしまった今まさに戦ってる仲間のことではないだろうなと筆者は考えました。
じゃあ何かって考えたらそれはもしかしたら「俺たち」は過去の自分たち、つまり今の子どもたちを意味してるんではないかと。
キロちゃんて弱者への共感力と同情心がものすごい人なので他者を自分に置き換えることが容易に出来るし、ずっとそうしてきた人だってことは今までの彼の行動から読み取れます。(谷垣にとどめを刺せなかったのもそれが原因ですし。)
なんというか…キロちゃんの「優しさ」ってそれだと思うんです。
だから「俺たち」というのは、かつての自分たち、少数民族の子どもとして生まれて、いずれその未来が潰されてしまうかもしれない、そんな弱い存在の未来を、死の間際アシリパさんに託したと。
今回190話のタイトル『明日のために』はそういうことだったんじゃないのかなと筆者は思いました。
 

3、死に様と生き様、役目について
 
ゴールデンカムイにおいて役目を全うした各人物の死に様は、そのまま彼等の生き様を語っていると感じます。
彼等は自分の役目を理解し全うすることで天に還っていくわけですが、そうして天に還った人達の死に様は少しも不幸じゃなく、むしろみんな笑って満足して旅だっていますよね。(二瓶とか、江渡貝くんとか)

キロちゃんも、自分で役目を見つけて、その役目を全うして満足して天に還りました。アシリパさんに希望の光を与えられて、アシリパさんという未来の象徴に見守られて。
キロちゃんのあの死に様はそのまま彼の生き様だったと思いますし、様々な後悔や無念はあれど、役目を果たして希望を見出したからその人生に折り合いをつけて笑って逝けたんだなぁと思うのです。
アシリパさんがキロちゃんを「志半ばにして散った不幸な革命家ユルバルス」ではなく「役目を全うし、希望を見つけて旅立ったアイヌのキロランケ」として送ってくれたわけですね。
筆者は昔書いたキロちゃん記事(【本誌ネタバレ含】キロランケについて語る - 漫画と北国とわたし)で、「キロちゃんはキラキラした光の中で亡くなってほしい」と、言ってましたが、何というかまさにそうなってくれたというか、だからキロランケというキャラの死に様としてはとても素晴らしい形だったなぁ…と泣きながら思いました。
 
 
ここまでつらつらと書いてきましたが、つまりキロちゃんの死に様は決して不幸じゃなくて、
ちゃんと光を見つけて「未来」の名前を持つアシリパさんに見送られての旅立ちだったし、
やり残した事もあるけど折り合いをつけて、自分の「役目」を果たして、「良かった」って笑って死んでいったので
……良"かっだ……!(号泣)
 

ここまで書くのに四日かかりました。
まだ書くかもしれませんがひとまずここまで。

最後に一つなんてことないこと思ったんですが、キロちゃんは9巻の江渡貝くん宅での最後の晩餐パロ絵でユダの位置に座っていたわけですが、
ユダって最後は自殺してますがキロちゃん、自分のマキリがささった=自殺ってことなんですかね。え、何それかなしい。
 
 
おわりもす。