漫画と北国とわたし

ゴールデンカムイの考察だの感想だの聖地巡礼だのをつれづれと。本誌ネタバレ含みます。(他作品語るブログはじめました→ https://mochimochihq.hateblo.jp/ )

【本誌ネタバレ】198話感想

本誌感想です~
なんていうか……鯉登少尉の過去、覚悟はしていたけどもこんなに?みたいな…
とりあえずのあらすじをさらりと…
 
はぁ…鯉登…(今日のテーマ)(?)
 
 
音之進のモノローグ「オイは鯉登家の落ちこぼれじゃ 兄さあの代わりにはなれん」から始まる今回。198話。
鶴見中尉は「君が父上のために いなくなった兄上の穴を埋める義務はないと思うがね」
続けて中尉は兄さあのお墓の墓碑を読み、それに続く鯉登少尉による話によると
兄さあの鯉登平之丞は日清戦争で亡くなったとのこと。兄さあの船は「松島」で、沈みゆく艦を、父上は他の艦から見ていたと。
その後、父上は音之進を叱るどころか笑わなくなってしまったと。
音之進は父上の見た光景を何度も想像し、長時間船に乗るとそのことを考えるようになり、結果酔うようになってしまったと。
「一日しか船に乗れんものが立派な海軍将校になれるはずがなか」
 
二人はお墓から三輪車で移動しながら、鯉登家が函館に引っ越すことを話します。
鶴見中尉「また偶然会えたのなら お互い友人になれという天の声に従おうではないか」
 
時は移り、二年後の函館。また三輪車を乗り回す音之進。
…帽子を目深にかぶって口に布を巻いた男に誘拐されます。(!!!)
 
四日後の鯉登亭。鯉登ママ登場(…存命でよかった、死んでたら悲しいなと思ってた…)

ロシア語の堪能な陸軍の将校がくるとの話に対して鯉登パパ「海軍にロシア語が話せっ者はおらんかったんか?」(パパ、陸軍を信用してないね!)

で、来たのはもちろん鶴見中尉。
ロシア大使館の門の中に音之進の三輪車があったため、犯人はロシア軍の可能性が高いため自分が派遣されてきたと説明。
その後あらゆる手立てで音之進を奪還しようとします。

どうして音之進がロシア軍に誘拐されたかという理由については、大湊と函館の海軍基地が邪魔だから(鯉登パパ偉い人だから)

音之進は「父上はオイのためにロシアの言いなりになることは絶対に無い」と言うしパパは本当にロシア側の要求が基地の破壊なら、「音之進には死んでもらうしかなか」と言うし…(…うぅ音之進つらいパパつらい…軍人の辛さよ)

さてさて誘拐された音之進。
誘拐犯にロシア語で食べろ!と差し出されたものは、なんと、月寒あんぱん。

…今週はここで終わりです。


え?…何事?あんぱん何事??

これってつまり鶴見中尉が黒幕ってことなんですかね??
で実行犯はまさかの月島さんと尾形ってことなんですかね??うそ…マジ??

とりあえずこれどうなるんですか?(来週を待ちなぁ?)
鶴見さんが音之進には真実を打ち明けるパターン?なんか父上の心をどうたらこうたら言ったり君には真実を打ち明けようと思ってとかどうたらこうたら言って?
それとも音之進、過去回想の中では最後まで気づかなくて回想の中で尾形扮する誘拐犯がロシア語で「ボンボンが」とか言ってたの思い出してえ、まさかあれ尾形だった?とか気づく?
そんで鶴見中尉に騙されていたことを知るんでしょうかね。
そんで筆者が再三言うてる鶴見中尉からの巣立ちパターン?
どうなのどうなるの…うっわ…つら。

そして兄さあは日清戦争で亡くなってましたね。
筆者、鯉登少尉が戦争しらないボンボンだとか言ってほんとごめん。
音之進、偉大な兄の死、笑わなくなった父と船に乗れなくなった自分を通して戦争を経験していました。
14歳の少年が「自分が死ねばよかった」って思っちゃうくらいにトラウマ抱えてましたね…つら。
その上で「また戦争が起こらないものだろうか」って言えてしまうとかどれだけ覚悟して生きてるんだ…
というか実際に兄がむごたらしく死んでるのに戦争行けば自分だってそうなる可能性が大きいのにそれでもいいと思えるくらい心酔してるってことですね…
想像力ないとか言ってまじごめん。ほんとごめん。好き(黙れ)

やっぱり軍人としての覚悟はすさまじい男。推せる…(黙れ)

そしてそれはやっぱりパパの影響なんだろうなというのが今回でより強く理解できました。
パパ、なんというかわかっていたけどめちゃめちゃかっこよくて覚悟を持って軍人してるってわかってもうわたしは…好き(黙れ)
しかもなんというか私情を押し殺して生きてるじゃないですか。
帝国軍人だから国が一番、私事が二番というか。
でもね、鶴見中尉とロシア領事館入るとか、電話取ろうとするとか、色々聞くとか、
任せきりじゃなくて自分も行くとかめちゃめちゃ愛されてるんだよ音之進…(ロシアからの要求きたらまずいからじゃね?ってのはあってもそれにしても…!!)
…はぁ…鯉登…つら…

ちょっと思ったのが、鯉登パパって多分鶴見中尉、ってか陸軍のこと信用してない気がして…仲悪いもんね当時の陸海軍…現在鶴見中尉に協力してるのも息子を助けてもらった恩返しだけど信頼したわけではなくて、だから14巻で思いの丈を打ち明けたのが杉元だったんじゃないかなぁと思っております。


まあとりあえず(切り替え下手か)音之進はこれでたらされて16歳で海軍兵学校じゃなくて陸軍士官学校に進むわけですねなーるほど!!
卒業して鶴見中尉の元で働けると知ってうれしかっただろうなぁ音之進…なんかもう…つら。

この記事→【本誌ネタバレ含】鯉登音之進という男vol.1~憶測年表作ってみた  の年表、音之進の過去回終わったら改訂版作ります!!

それにしても昔書いた親子の記事色々解釈違いってやつに、なってきている…何も明かされてない時に書くとこうなりますよねてへ(かわいこぶんな)

 

あとこの誘拐話、1902年の話なんですが、ちょうどこの年にアイヌの人たち殺して金塊ぶんどった事件がありました…めまぐるしいな!!

 


終わります。