漫画と北国とわたし

ゴールデンカムイの考察だの感想だの聖地巡礼だのをつれづれと。本誌ネタバレ含みます。(他作品語るブログはじめました→ https://mochimochihq.hateblo.jp/ )

【本誌ネタバレ】206話感想

本誌感想いきますね。
今回も前回以上に詰め込まれた回でした。
いや、なんかいろいろ考えちゃうつらい…

適当あらすじと箇条書きの気持ち悪い感想、はーじまーるよー


シネマトグラフ上映会

笑いあり笑いあり涙あり(チカパシと谷垣の別れが現実味を帯びてきた…)

上映が終わった、と思ったら、まさかの小樽

10年以上前の小樽のアシリパさんのコタン…

アチャ、と、アシリパさんのお母さん…!!!

共に映るキロランケニシパ…!!!(とインカラマッちゃん?)

場面変わってアシリパさんと杉元が二人で話す

アシリパさん「やっぱり自分たちで大切にする気持ちがなくては 残っていかない
キロランケニシパやアチャの言う通り守るためには戦わなくてはならないのか」
「キロランケニシパが命をかけて伝えてきたのに…私はもう無関係ではいられない」

 杉元「アシリパさんを戦争で戦えるように育てたって俺にそう言った。」
「ウィルクは何も知らないアシリパさんを金塊争奪戦の中に無理やり巻き込んだ。
キロランケも「戦って守るしかないのだ」という選択肢にしか辿り着けないよう自分の命と引き換えに…追い込んだ 俺はそれが許せない」
「「アイヌの先頭に立って死ね」と「戦って人を殺せ」とあいつらはアシリパさん
に言ってるんだよ?」

アシリパさんは本当にそうしたいの?」

「俺はアシリパさんにこの金塊争奪戦から下りてほしい。
知ってからではもう遅いから。」
 ↓
アオリ
『人間を殺せば地獄行きだと?それなら俺は…特等席だ。』
 
 
以上です。
…読んでくださいお願いします。

いやぁ…なんかもう…もう!!!!(喋れ)
とりあえず箇条書きで…


アシリパさんと杉元、合流して初めてまともに気持ちを交わしたなぁと思いました。
今回のタイトルが『二人の距離』なんですが、これは杉元とアシリパさんの近くて遠い距離を表しているのかな。
杉元はきっとまだ地獄にいて、アシリパさんはその世界を知らずにいて、っていう心理的な距離なのかなと…切な。とても切な。


・キロちゃん、アシリパさんが赤ちゃんの頃はよくウィルクの村に通っていたんですね。
‪作戦練ってたのかソフィアのこと忘れるなとか言ってたのか知らんけどなんか…いいなぁと思ってしまいました…そんな時代も~ああ~ったねと~いt(強制終了)
…で、そのウィルクとキロちゃんが一緒に映ってるコマの向かって右側に見切れてる髪の毛ってマッちゃん…??と思ったんですが…どうでしょうかね(聞くな)
‪マッちゃんだとしたら、キロちゃんとマッちゃんは苫小牧で初対面じゃないってことになりますよね。
なんか、二人が初対面じゃないとかすごいなんていうか…キロちゃんはいいとして(よくないけど)陰謀渦巻きすぎてなんかもう…
マッちゃん、被害者っぽく描かれてるけど、『悪い大人』はマッちゃんもじゃないかなんて…以前の本誌感想(【本誌ネタバレ】186話感想(後編:キロちゃんについて徒然) )でちらりと言いましたが女はこわい(by二瓶)だし。‬

キロちゃんがソフィアさんに送った長い手紙(18巻の加筆部分です)がある限り、それをめぐってこれからまだまだ色々あるんだと思うんですけど、オラ、ワクワクすっ(強制終了)

あと、なんであのコマ、キロちゃんハッとして振り返るの?演出上かっこいいから?それとも撮られちゃまずいの?…まずいか、テロリストだもんね。‬(適当)


アシリパさんのお母さん。
かわいい。似てる。え、かわいい。なんか束の間の幸せって感じがして泣けてきました。
ウィルク、娘を戦争で戦えるようにしちゃうとかかなりアレな感じだけど、ちゃんと家族を愛してはいたんだなぁと思うのですよね。
キロちゃんもそうだけど、それとこれとは別なんですねきっと…男って!!!

ウィルクは日本国籍とったのかな。キロちゃんは多分奥さんと結婚するために国籍取ったと思うんです。だから工兵として日露戦争いったし。
でもウィルク、日露戦争の時には投獄されてたし…(バラバラ事件が作中の「五年前」で1902年ていう計算)どうなんですかね。
和名とかあるのかな。


・武人の責任の取り方。鯉登少将!!
もうなんか、完璧じゃないですか。鯉登少将。過去編を見てるから尚更彼の言葉が重い。
それでも納得しない杉元はなんだろう、先を生きてる若者なんだなと思いました。
親と子とかじゃなくて、アシリパさんの意志と個人の存在を尊重しようとしているというか。(それが押し付けになっていても)
…話は戻りますが、鯉登少将。かっこいい。(雑か)


・‪キロランケニシパが命をかけて…っていう話、杉元とアシリパさんの見方が全く違ってて、まさにゴールデンカムイだなぁと思いました。‬
‪誰かの正義が誰かの悪というか、人が違えば見方も変わるというか。‬そういう作品ですものね!!
‪キロちゃんはその最たる例で、民族を守ることや命をかけて戦うことの厳しさと覚悟と尊さをアシリパさんに教えたわけだけど、それは見方によっては、無垢な少女に人殺しを教えるようなもので…多分杉元はそこだけを見て「許せない」と言ったわけだけど。
‪多面的に見ると誰の言い分もわかるし誰も彼も自分勝手でなんか、『人間』だなぁと思うのです。‬
アシリパさんが少し多面的で、過去と未来を見て苦しんでるような気がします。‬

なんていうか、筆者はキロちゃん推しですが、キロちゃん記事vol1.で書いたように、キロちゃんはアシリパさんに背負わせすぎだと思います。
まだ12歳かそこらの少女に…
キロちゃん14巻で「この樺太が彼女を成長させれば」って言ってたし、実際そうなったと思うんです。
でも、なんというか、未来を託して死んでいったキロちゃん…ずるいなぁと思います。杉元もそりゃおこだ(おこて)
キロちゃんは自分の信念に役目に生きた人だからそれは本当にかっこよくて尊いんだけど、それはそれで完結してていいんじゃないかって…
次世代に引き継ぐものと引き継がなくていいものがあってウィルクもキロちゃんも何もかもをアシリパさんに背負わせてるというか……うん、うまく言えませんが!!

とにかく、アシリパさんは自分で自分の道をどうにかして見つけてほしい!!
がんばれアシリパさん。


・にしても杉元はブレない。
最初から、いろいろ旅してきた今も「殺すのは自分の役目」だと思ってる。
切ないな杉元。
いつになったら彼の中の『人間』に戻れるのかな。

 

・あとなんか、ウィルクは網走で「アシリパは山で潜伏し戦えるよう…育てた」って言ってただけなのに杉元が「戦争で戦えるように」と受けとっていたのが印象的でしたね。

なんだろ、ウィルクが言いたかったのはそういうことじゃないと思うんですよね…でもそれを杉元はアシリパさんに伝えてしまった…なんかもう、杉元のこの「間違い」感、すごく彼らしいなと思うんですけど読者からするとなんかあーーーーー!!って感じ(語彙力)

…となると、ウィルクは本当にアイヌとして暮らして変わっていったんですかね。アイヌとしての暮らしに『人間』にしてもらったんですかね。狼のままじゃなかったのかな…わかんないなおもしろいな。

…となると、変わったのはウィルクなのかなどうなのかな。前にも色んなこと(【本誌ネタバレ】183話感想(後編:考察(ウイルクとキロランケ)))書きましたが私はウィルクとキロちゃんの北海道に来てからの二人のすれ違いが非常に興味深いのでほんと…オラ、ワクワk(強制終了)

 


徒然な感じで書きました。毎度適当ですんもはん。
おわります。