漫画と北国とわたし

ゴールデンカムイの考察だの感想だの聖地巡礼だのをつれづれと。本誌ネタバレ含みます。(他作品語るブログはじめました→ https://mochimochihq.hateblo.jp/ )

【本誌ネタバレ】175話感想

まさかの一週間遅れの本誌感想です。
せっかくなので(?)二週分連続であげます。


わあああああい!!!
土方さん、復☆活!!!!!
あぁかっこいい。


というわけで、まず扉絵。
繭の中の門倉さん。
…これは、内容を示唆しているのか、あの、下ネタ的なことなのか、何かのパロディーなのか。
わかりませんが、とりあえず今週も笑える回なのかなということはなんとなくわかりましたね。


本編。
牛山さんも復活!!!
まず湖から牛山さんを救出します。
毒を飲んだ話は嘘でしたね(笑)女郎に騙されたとか…牛山さんは通常営業(笑)
牛山さんのポケットからでてきた蚕の繭によって、場所を絞りだすキラウシ。
キラウシめちゃめちゃ有能ですね。とても頭がいい。判断が早い。猟をしてきたからでしょうか。

で、門倉さんが走っていった先に関谷が。
関谷は門倉さんに取引を持ちかけます。
ロシアンルーレット
門倉さんが毒の繭を飲めば関谷が土方さんを助けにいく、関谷が毒を飲めば土方さんの居場所を教える。
凶運により、毒の繭を飲んでしまう門倉さん。
門倉さん「お供できるのはここまでです…」
と言いつつこぼれた他の毒を口にいれる。

門倉さんの土方さんへの忠誠心、ほんっとに泣けます…。
そこまで門倉さんを突き動かすものは何なのでしょうか。

そして関谷の過去語り。
娘を雷で理不尽に亡くし、そこから神を信じられなくなって、揺らいで揺らいで、人を運命に委ねるような殺しを繰り返すようになったと。
ゴールデンカムイを深い作品にしてる要素のひとつが「揺らぎ」だと思うのですが、関谷もそのタイプでしたか。
主人公杉元を筆頭に揺らいでいるキャラは深いですね…


土方さんの棺をあける関谷。

と、土方さんが!!!

一閃!!!!!

土方さんは自分が何の毒を飲んだのか把握して、その毒を打ち消す毒を飲み、正に毒を以て毒を制すをやってのけたわけです。
土方さん「薬売りをやっていた経験が役に立ったな」

薬売り…!!!!石田散薬!!!(声にならない感情)
あぁもうこの経験値桁違い、頭のよさ桁違い、財力桁違い、イケメンさ桁違いな土方さんがすごくすごく大好きです!!!

対して門倉さん。適当に追加で飲んだ毒が解毒剤となった。
経験ではなく、強運で。
ケロリとする門倉さん。
門倉さんのこの引きの強さはやっぱり、ものすごい強みになると思います!!!
人智を越えた「運」を味方につけている人はやっぱり強い。


今週はここまで!


やーおもしろかった!!
にしても土方さんは躊躇なく人をばっさばっさ殺すところがいいですね。
鯉登少尉もきっとそのタイプ。
血の気がすごい。


おわりもす。

【本誌ネタバレ】174話感想

1日遅れましたが、本誌感想いきます!!!
今回もめちゃくちゃ笑いました。
ついに門倉さんが…!!!



さて、まずは扉絵。
走る門倉さんとキラウシニシパ。

本編最初のコマは、扉の続きで二人の漫才(笑)
走れない門倉さんにキラウシ「ん…ジジイ~!!」
しかも言い争ってる(笑)
キラウシ「肛門ほじりジジイ」て…キラウシはアイヌだからちょっと日本語が苦手で、だからこの二人の言い争いが小学校みたいで非常にかわいいです。
門倉さんは和人だけど。
てかキラウシもおじさんだけど。


場面変わって、フィギュアスケートの少年と牛山さん。
少年は殺そうとしてます。


また場面変わって門倉さんが関谷と取引。湖の上です。
で、服を脱ぐように関谷が門倉さんに迫る。
門倉さん、脱ぎました…!!!
金カムあるあるの、裸見せるときは絶対にカメラ目線でちょっと微笑むやつ、あれを門倉さんがやりました!!
もう~笑いましたね。門倉さんここへきて大活躍ですねいろんな意味で(笑)

門倉さんと関谷との会話。
キラウシとの連携を関谷は見通しているようです。門倉さんが隠し持ってるマキリにも気づいてる。
(このマキリをキラウシが貸すシーンも笑いました(笑))

で、関谷は門倉さんに問いかけます。
「神様って本当にいるのかね?」

このセリフがこれまでぼんやりとだった関谷のパーソナリティーを浮き彫りにしましたね。
関谷は運で人を選別してきたわけですが、それは神様がいるのか確かめたかったがための行動だったのですね。
関谷がどんな生い立ちだったのか想像もできませんが、恐らく不幸だったろうなと。
そして、だからここに「凶運」の門倉さんをぶつけてきたんだなぁと思いました。
門倉さんこそずっとついてなかった人で、それこそ神様なんて…と思ったこともあったかもしれない。でも門倉さんは真っ当に自分の役目を見つけて明るく力抜いて生きています。
それに対して関谷は世の中を呪うようなことばかりしている。
正に関谷が陰で、門倉さんが陽なんだなぁと思いました。

凶運の門倉さんが関谷をどう追い詰めるのか、救うのか、本当に楽しみになってきましたね!!


場面、少年と牛山さんに戻りました。
少年は干しももを餌に牛山さんを湖に落とします。


また場面変わって門倉さんとキラウシ。
関谷には逃げられますが、これはキラウシの作戦。わざと逃がして後を追って土方さんと牛山さんの居場所を探るとのこと。
…だったんですが、湖から牛山さんが顔を出してしまったので関谷は驚いて方向転換します。
作戦は失敗。

今週はここまで。


最後、ここでも門倉さんは凶運ですね。
でもきっとこれがまたいい方向に進む気がして仕方ありません。
牛山さんも正気に戻ったし、きっとうまくいくはず!と希望を持ちつつ読みました。

今週はなんと言ってもキラウシと門倉さんの小学校レベルの言い争いと門倉さんが脱いだところが笑いました。
小ネタもたくさんあって笑いどころ満載でしたね!!!

次週も楽しみに。


そういえば、今週号は鯉登少尉の鶴見注意とのクソコラブロマイドが付録でした(笑)
三号連続らしいです。
なぜこの付録?と思いつつ笑えるので企画の担当者さんに拍手を送りたいです!!

【御礼】ありがとうございます【60000pv】

というわけで、60000pvいただきました!というかすでにいま64000pvいただいてます!!
(40000pvと50000pvスルーした上に書くのが遅い)
こんな筆者が楽しいだけのブログが60000ですか?!いいんですか?!恐縮です。ありがとうございます!!

月別で見てみますと、7月8月は安定して月12000pv超えいただいていたんですが、9月、まさかの20000pv超えでした…!!
これは完全に単行本15巻の影響ですね。月島軍曹のキャラ語り記事と、加筆を受けての15巻感想がめちゃくちゃ見ていただいてます。
15巻で月島軍曹に落ちた方も多いのですかね?
鯉登音之進も着々と延びてました。鯉登音之進も15巻で魅力炸裂してますもんね♪
あと、キロちゃん語り、尾形の目的も上位。
鯉登親子もコンスタントに見ていただいてます。
正直鯉登親子の記事の一つ目のやつ結構ぶっ飛んでるので(特に後半)なんか恥ずかしいです…真に受けないで!!!
ていうかこのブログ全部真に受けないで!!!

いや~でもありがたいことです。

開拓の村とかの聖地巡礼記事も見ていただいてるので、みなさん北海道観光にいらしているのでしょうか?
筆者を見かけたら話しかけてください!(笑)


さてさて、全然その通りにならない予告ですが今後は、
・岩息さんについて
・二階堂浩平について
書いていきます。
あと雑談記事もあるし鯉登音之進も書きたいことがあるし杉元佐一も気になってます。
のんびりやっていきますね!!


というわけで、ありがとうございました!!

【本誌ネタバレ】173話感想

本誌感想です。
今週も何も考えずに読みました(笑)
これは、ゴールデンカムイだよね?(笑)


あらすじと感想いきます。
扉絵、牛山さん。
これは映画のパロですね。思いっきりパロです(笑)


本編、目覚めた牛山さんと先週のフィギュアスケートの少年の出会い。
フィギュアスケートの少年は炭鉱のボンボンらしいです。少年繋がりでまた資金源とか得るのかな土方組。どんだけ金持ちになるのか。
牛山さん錯乱してるからなんかゾンビみたいな…少年の子分になります。桃の乾物につられて。

牛山さんが言ってる「おべんちょ」は女性器のことらしいです。
愛知方言らしいので、牛山さんて生まれは愛知なのかしら。


場面変わって関谷と土方さん。
土方さんが棺に。あれ、ほんとに寝てる?寝た振りじゃないの?
(でも心配はしてません!)


また場面変わって門倉さんに脅迫状&和泉守が届けられます。
門倉さん寝てるし。先週、ほんとにそのまま帰ったんだ(笑)
永倉さんを呼ぶ門倉さん。
でもキラウシ曰く、永倉さんは「タヌキは役に立たない」と言ってひとりで探しにいったようです。
急いで宿を出る門倉さんとキラウシニシパ。
脅迫状によると土方さんはあと数時間の命らしい。刺青人皮と交換とのことなので、門倉さん色々急いで!!

ちょっと思ったのが、キラウシはここで永倉さんのこと呼び捨てにしてますね。
呼び方の違いはあれかな、根室で出会った二人にはニシパ呼び、あと二人は呼び捨てなのかな。

あと、永倉さんが門倉さんを役に立たない認定してるのが面白かった。
土方さんは監獄で一緒だったから門倉さんの出来る部分を知ってるけど永倉さんは知らないんだろうな~と思います。
過ごしてきた環境の違いって他人への認識の違いになりますよね。
金カムは所々それが散りばめられているので、ここもそうなのかなと思いました。


牛山さんは変わらず少年と一緒にいます。フィギュアスケートしてます(笑)
なんか、ペットと化してます。
二階堂もそうだけど、金カムってキャラをコミカルにペット化(?)するのうまい。
そして鳴き声が独特(笑)

で、少年をいじめている子供達をフルボッコにしてしまった牛山さん。
少年はなんとか桃の乾物で抑えますが、牛山さんがあまりにもターミネーターなので恐怖を覚えます。
少年「葬らないと」…

ここで今週はおしまい。


あらすじ書いてても突っ込みどころがすごくてもうわけわからないです(笑)
なので特に考察もなく、おわりますね。

てか、土方さんまじに瀕死なのですかね?
やだやだ!!!(でも全く心配していません!)

【本誌ネタバレ】172話感想

本誌感想です。
今回は穏やかに書きますね!!



今週は土方組のターン。というか門倉さんとキラウシニシパのターン。

簡単なあらすじ。今回は勢いのある回だったので一気にいきます。
門倉さんとキラウシニシパは土方さんと牛山さんを探しにいきます。
二人は阿寒湖周辺に潜伏している 囚人・関谷輪一郎についての話をします。非常にコミカルに。
関谷は毒使いの模様。
回想で親分が出てきました。(ちょっとテンション上がった。)
ワカサギ釣りと、フィギュアスケートの少年。
この少年に土方さんの目撃情報を聞きます。

関谷は土方さんに、牛山さんを人質に毒の入った繭ロシアンルーレットをもちかけます。
土方さんは一度断りますが、「牛山に同じことを言ったら素直に飲んだ」と、「試してみろよ 自分の運を」と言われて不敵な笑みを浮かべた土方さんはロシアンルーレットにのります。
倒れる土方さん。毒は致死量のトリカブトだそうです。

で、話は門倉さんとキラウシニシパに戻って、門倉さんは諦めて帰ろうと。諦め早い(笑)
関谷は顔を知られてないキラウシニシパに毒入りワカサギを渡しますが、門倉さんが転んでワカサギは全部海の中へ。
なんと門倉さん、「凶運の持ち主」。
昔からそうだったらしく、もう諦めているとのこと。

そして、場面変わって牛山さん。
自力で脱出します。「う~だ~」って。ゾンビ(笑)


今週はここまでです。


なんか何の憂いもなくただひたすら笑いました!!

ひとえに門倉さんの力なのかなと思います。
めちゃくちゃコミカル。
結果として門倉さんの凶運が自分とキラウシニシパを救ってるわけだからすごい。
関谷に試された運は、試す間もなく水泡に期してるわけで、とんでもないですね門倉さん。
無意識ですごいことやってるあたりが誰かさんを彷彿としますね。
鯉登少尉が陽の力で周りを救うとしたら、門倉さんは陰の力で周りを救う力がある、みたいな気がします。幸運と凶運。
土方さんもそれを見越して仲間にしたみたいなところもあるのだろうか。
一緒に戦ったという門倉さんの父親が凶運の持ち主だったとして、それを門倉さんも継いでるとして、土方さんはそれを知ってて、みたいな。
それだけでなく、関谷に「運を試してみろ」と言われて笑ったのは門倉さんの凶運を知っていたから、とかだったら土方さんすごくないですか?

あとキラウシニシパと門倉さんの掛け合いが最高!おじさんとおじさんなのに少年のような会話してるの。
比較的ダンディーな二人かと思いきやこの二人もやっぱり「男はいつまで経っても…」の体現者なのですね。
キラウシニシパの「門倉~チカもらった~」がとんでもなくかわいくてびびりました!!
キラウシって殺伐とした感じで登場したのに!
ほんっと、金カムキャラはこういうところがいいですよね。多面的。

ところで凶運門倉さん、もしかしたら凶運のせいで色んなことを諦めてきたのかなぁとも思ってちょっと切なくもなりました。
どうせ俺は…って思いつつもあんなに明るく生きられるのはすごいよ!!
そして網走で狸を演じて来たらしいけど見たところ結構素で狸な気がする(笑)
…それにしても急に「凶運」てすごい設定ぶっこんできて読んですぐは心が追い付かなかったです(笑)


そして土方おじいちゃんも牛山先生も絶対大丈夫でしょ!!と、思える安心感がありますね。
土方さんは毒効いたふりしてるだけか、もしくは毒に耐性あるかなんかそんな最強なことになりそうな気がしてならない。
最強の二人+凶運、ですからね。余裕ですぐ解決しそうな気がしますがどうでしょうかね。
門倉さんがキーパーソンになるのは間違いない。

それにしても牛山さんは土方さんを人質に取られたら毒ロシアンルーレットやるんですね…でも関谷「土方さんは牛山のために毒飲んだ」とか嘘ついてそうですが…
なんにせよ土方組はみんな土方さんに対するリスペクトがすごいなあと思うんですけど、。
土方さんはどうなんだろうな。
仲間思いの人なんだけど、一度仲間を失ってるから干渉しないとかだと泣けますね。



簡単ですが、今週はただひたすら楽しかった、ということで!!
来週も楽しみです♪

15巻感想(後編)【月島軍曹考察】

さて、149話150話は趣が異なりますね。月島軍曹の過去編です。
この二話は月島さん考察も兼ねるため真面目にやってみます。

以前筆者は月島さんのキャラ語りで、月島さんが絶望してて、ほかの道を選べず鶴見中尉の右腕になっているって書いたんですけど、
今回の149話、150話の加筆を受けてまた少し違った見方ができるかなと思ったので書いていきます。

前回の月島さん語りはこちら↓
mochikuchen.hatenablog.com


≪149話『いご草』≫
今巻で特筆すべきな月島さんの過去編スタート。
最初のページから加筆されています。
月島さんの台詞「死んだ気になってロシア語を勉強するんだな」。
これはかつて月島さんが鶴見中尉(当時は少尉)に言われた言葉ですね。
そして杉元に、「自分を制御できなければいつか取り返しのつかないことになる」

そこから月島さんの過去編に突入。
月島さんの悲しい過去と、鶴見中尉からの誘い。
この回は特に大きな加筆はなかったです。


≪150話『遺骨』≫
この話は重く、心に響く回だったなぁと思います。

まず、一番大きな加筆は最後の196ページから201ページですね。
月島さんがいご草の髪の毛を小樽の海に捨てにいき、兵舎に戻った後、鶴見中尉は琺瑯で作った額あてを付け、現在の鶴見中尉になる、という部分。

額あてのくだりは、本紙ではあおり文で「そして悪魔は仮面を被る」とあった部分を可視化したものなのかなと。
死神である鶴見中尉が出来上がった瞬間というか、そんな重要な場面だと思います。


そして最重要ポイントがいご草の髪の毛を捨てにいく軍曹。
これは色々は解釈が生まれると思います。
何もかもに絶望したとか、軍曹はいご草はもう死んでると思っているので海に還した、とか…
筆者はこの場面は、鶴見中尉の誓いを右腕として引き受けようとする軍曹の覚悟の表れだと思っています。
なぜその覚悟に至ったのかは以下の部分から考えました。

184ページ、いご草の台詞「だすけん基ちゃんはみんなに嫌われたっちゃね」
の流れでの185ページ鶴見中尉「満州が日本である限り~…お前たちの骨を守るために 我々は狂ったように走り続けるぞ」。
ここは月島さんが一度死んで、鶴見中尉の右腕になったという隠喩なのかなと思いました。
嫌われていた悪童が、必要とされる軍人になった。
いご草ちゃんの存在・言葉はある意味幸せな呪縛みたいなものでもあって、月島さんはいご草ちゃんだけが好きでいてくれたという意識の中で生きてきたわけですが、
鶴見中尉が何をおいても自分を必要としていると分かって、自分の生きる道が見つかったんじゃないかなと思うんです。

加えて、加筆部分、189ページの杉元と寅次が遠ざかっていくシーンと、
194ページの月島さんの台詞「そして死んでいった者たちのためにも~」。
これは185ページの鶴見中尉の「満州が日本である限り~…我々は狂ったように走り続けるぞ」という誓いを受けてだと思います。
月島さんにとって鶴見中尉の誓いは鶴見中尉のものだったのが、月島さんのものにもなった。
死んでいった者たち、戦争で死はたくさん見てきたと思うのですが、この寅次に譲られた橇によって自分が生きているという経験で
初めて自分のための死を目の当たりにしたのかなって思いました。
だから寅次と杉元との出会いは、軍曹が覚悟を持って鶴見中尉の右腕になるきっかけの一つでもあったと思うのです。


という点から月島さんはただの傀儡ではなく(鶴見中尉の右腕だから傀儡ではあるんだけど)、
スタートは選べなかったかもしれないけど、彼は覚悟を決めて自分で選んで、役目を果たそうと生きているんだと思いました。
野田先生も言ってましたが、月島さんは仕事人ですよね。
その仕事人が仕事人たる所以をここでみた気がします。


…ただ、これは鶴見さんからの見え方とは少し違うかもしれません。
ので、鶴見さんについては、今時点で思っていることを書けたらいいなぁと思っています(ずっと言ってる)。


というわけで、今巻も読了感半端なかったですね!!

単行本感想終わります。
※今後加筆修正するかもしれません。

15巻感想(前編)

祝☆15巻発売!!
しかも今回のDVD版はなんとまさかの北海道なのに二日遅れじゃないっていう奇跡が起こったのです。うれしい!!
前巻と同じくつれづれに書きなぐっていきますね。
内容はありません!!
本誌と単行本の違いとかは気づいたところだけ指摘したりしなかったりです。


≪前巻までのおさらい≫
今回も突っ込みどころ満載で最高でしたね。
特にイヌドウ特製土方うちわ…やっぱりそんな感じなんですね。めちゃめちゃ笑いました。
エノノカもなんかぷくぷくしてかわいい。
ボンボン少尉も最高。
なんかゴールデンカムイって、それこそ公式が全部やってる感がすごいというか、なんでも許される雰囲気がいいですよね。


≪目次≫
アシリパさんとエノノカの共演。
フレップ食べたあとこんな感じで交流したんでしょうか。ほほえましい!!


≪141話『樺太アイヌ』≫
のっけから鯉登少尉が軍曹のこと呼んでます。やられてます。
彼けっこう強いはずなんですが、クズリすごいですね。
そして助けにくる軍曹!!仕事人!!かっこいいですね…!!!
ここの杉元と軍曹の共闘も好きです!かっこよくないですか?!
そして背負われて逃げる鯉登少尉…こども(笑)
なのに橇が来たら余裕で谷垣に「牝牛のように太りおってからに」とか言っちゃう鯉登少尉。
鯉登パパが彼を樺太に送った理由がここからでも端的にわかりますね(笑)がんばれおとのしん!!

そしてアシリパさんの手がかりをエノノカちゃんから聞きます。
「ヒンナ」
突然顔が輝きだす杉元。
この言葉は杉元にとって大切な言葉で、人間性を取り戻すキーワードなんですね。
初めてこの言葉を使った時の杉元の顔が思い出されますね。じんわりしみわたる「ヒンナ」。
きっと将来アシリパさんと干し柿食べて「ヒンナ」って言える日がくるよ!!がんばれさいち!!!


≪142話『在留ロシア人の村』≫
エノノカちゃんに犬橇交渉する鯉登少尉。
「高い金」かかるのに…ほんとボンボンだ。でもこのおかげで色々助かってますからね。
結果的に幸運に終わる男です、ほんと。
犬が盗まれた後に向かった村でスチェンカの誘い。
店主への杉元と鯉登の暴言が秀逸ですね。口悪っ!!みたいな。よくそんなんすらすらでてきますね。
結構この二人は生い立ちも違うし性格も違うけど結構似たもの同士なところありますよね。
そしてスチェンカの会場へ!!
杉元「なんてぇ熱気と…男共の匂いだ…!!」


≪143話『スチェンカ』≫
扉絵も好きです!!かっこいい。ポストカードにならないかな。

スチェンカに参加しようという杉元。
一行は拒否してた(谷垣まで拒否してたのがよかったです。友達感!!)けど、挑発されてのってしまう。
ここの鯉登少尉の「うすらハゲ」と谷垣の「もう日露戦争を忘れたか」もほんっと秀逸。
本当に先遣隊は男子校感あふれてますよね。

軍曹と少尉の半裸お目見え。
軍曹は戦争帰りらしく、傷もついてすごい筋肉。防御の筋肉!!
対して少尉はまっさらで引き締まってて攻撃の筋肉って感じがしますね!!
「スチェンカ初戦への意気込みは?」
って急に始まるインタビュー…(笑)どこで受けてるの、それ?(笑)
みんな真剣に答えてるところほんっと笑いました。谷垣…どうした(笑)
そしてはじまり、最初に手が出る少尉。薩摩隼人ですね。突っ走ってますね!!
健闘しているところに岩息さんの登場。
岩息さんもインタビューうけてます。だからどこだよそこ(笑)
岩息さんは暴力が自己表現だったようです。
純粋に暴力に傾倒した男。(岩息さんについては別記事で今度語ります。)

初戦は無事に勝ってこの話は終わり。
スチェンカは男くささがすごくて、男子校感のあふれた先遣隊にはぴったりのモチーフでしたね。
そしてでここから筋肉出まくりますね!!!!


≪144話『激突!壁デスマッチ』≫
扉絵、「薩摩の奇公子」はいいんですが…「1000年にひとりのマタギ」。マタギであること重要?みたいな突っ込みをしてしまいました。
スチェンカ会場の外で、杉元は岩息さんと出会います。ここの二人の握手(ズギュウゥゥン)でわかる感じ、杉元は前に牛山さんで経験してますね。
杉元くらいの強さになると相手の強さがわかるんですね。すごい。
日が変わって再び村。
八百長しろと言われて怒る一行。
杉元「おまえ 交渉の相手を間違えたな」からの鯉登少尉の「このあとの我々の予定」…
かっこいい!!!!
隠そうともしない残虐性。
二人とも全然躊躇しないで殺せるこの気概というか。しかも二人とも「自分がやる」ところがなんとも…やっぱりこの二人似てますね。
で、もう一度スチェンカへ。
今度は岩息さんと戦います。(半裸にコート羽織ってる少尉やばいですね)
岩息さんの登場、「はあッ☆」の背景、本誌とトーンが違います。かわいくなってます。
そして杉元の妙案の話。スチェンカ。水面下ではチカパシとエノノカちゃんががんばってます。


≪145話『ミスター制御不能』≫
スチェンカは続く。
岩息さんは杉元に固執しています。しかも3ページ加筆されています。
「コラーッ私を見ろ!!」とか。かわいい。岩息さんのスチェンカがたっぷり堪能できる…最高。(筆者は岩息さんが大好きです。)
そして殴られたショックで制御不能になる杉元。
それなのにそれを「妙案」だと信じて疑わない少尉…素直で真っすぐだな。ほんと好き。
「俺俺俺俺俺…」の元ネタはジョジョですね!!
哀しきモンスター岩息からの、クズリからの…バーニャ!!!!!
破壊力!!!(笑)
なんでみんないい顔してこっち見てんだよ(笑)


≪146話『ロシア式蒸し風呂バーニャ』≫
チカパシとエノノカの奮闘がありつつ、バーニャではヴェニクで叩かれたり叩いたり…何してんの(笑)
ここの勢い、ほんとに好きです。笑いが止まりません。
しかも汗だくでもまだ「妙案」を信じる少尉…素直…。
この回はもうバーニャに持っていかれてます。
チカパシの活躍は加筆されてます!!


≪147話『トドを殺すな』≫
杉元と岩息さんの戦い。
杉元の拳には怒りが込められている。それは杉元自身への怒り。
そんな杉元に岩息さんは「許してやりなさい」「頑張ってるじゃないですか」「そんなにボロボロになるまで」と救いの言葉を吐く。
岩息さん…!!!!
冷たい湖で我に返る杉元。再びのバーニャ。だからなんでこっちみんの(笑)
岩息さんを「殺したくない…」と明言する杉元。岩息さんは西へ向かうことを決めます。
そしてアシリパさんの情報も。

場面変わってキロちゃん一行。
尾形はトドの頭を狙ったけど、斃せなかった。
今度強いやつを狙う時には目を狙うんだな、とアシリパさん。
これはアシリパさんはきっと尾形は杉元を撃ったって気づいてる。気づいた上で一緒に旅をしている。
どれだけの覚悟なんだろうアシリパさん…。

そしてアシリパさんは杉元は生きていると信じている。
「相棒は、揺るがない」(本紙のアオリ)ですね!!


≪148話『ルーツ』≫
キロちゃん一行の話。「私のあしながおじいさん」…土方さんてかっこいいですね。

キロちゃんがウイルクのルーツについて語ります。
日本とロシアにすり潰された民族の話。
キロちゃんは本当に語りが上手で、聞くものを引き込む力がありますね。
「だが光はある」と光を背負って語るところなんかは、本当に希望に満ちた目をしていて…それが泣けるんです。
尾形と話してるところは悪い大人感があるのですが、キロちゃんはどこまでも「光」を信じている。
だから目に光が宿っている。純粋な革命家なんだなぁと思いました。

そしてですね、146ページの尾形のコマ、筆者ここで尾形の目的考え始めたみたいなところがあってですね…
ブログ立ち上げたのも尾形の目的を延々語りたかったからなんですが(最近は色んなキャラについて語ってばっかりですが)
…なんか改めてみると樺太関連じゃないかもしれないななんて思いました。わかりませんが…尾形については考えても考えても答えがでません。


場面変わって第七師団。ここ地味に加筆多いです。
二階堂…やせてしまって。
宇佐美って結構常識人なんですね。右手がふっとばされてるとかひそひそ話でいうあたり。
有坂中将の腕。お箸入れ(笑)
ここのテンポの良さも好きです。


さて、前半はここまで。本当に内容ないな。
後半は月島さんについてです。