漫画と北国とわたし

ゴールデンカムイの考察だの感想だの聖地巡礼だのをつれづれと。本誌ネタバレ含みます。(他作品語るブログはじめました→ https://mochimochihq.hateblo.jp/ )

15巻感想(前編)

祝☆15巻発売!!
しかも今回のDVD版はなんとまさかの北海道なのに二日遅れじゃないっていう奇跡が起こったのです。うれしい!!
前巻と同じくつれづれに書きなぐっていきますね。
内容はありません!!
本誌と単行本の違いとかは気づいたところだけ指摘したりしなかったりです。


≪前巻までのおさらい≫
今回も突っ込みどころ満載で最高でしたね。
特にイヌドウ特製土方うちわ…やっぱりそんな感じなんですね。めちゃめちゃ笑いました。
エノノカもなんかぷくぷくしてかわいい。
ボンボン少尉も最高。
なんかゴールデンカムイって、それこそ公式が全部やってる感がすごいというか、なんでも許される雰囲気がいいですよね。


≪目次≫
アシリパさんとエノノカの共演。
フレップ食べたあとこんな感じで交流したんでしょうか。ほほえましい!!


≪141話『樺太アイヌ』≫
のっけから鯉登少尉が軍曹のこと呼んでます。やられてます。
彼けっこう強いはずなんですが、クズリすごいですね。
そして助けにくる軍曹!!仕事人!!かっこいいですね…!!!
ここの杉元と軍曹の共闘も好きです!かっこよくないですか?!
そして背負われて逃げる鯉登少尉…こども(笑)
なのに橇が来たら余裕で谷垣に「牝牛のように太りおってからに」とか言っちゃう鯉登少尉。
鯉登パパが彼を樺太に送った理由がここからでも端的にわかりますね(笑)がんばれおとのしん!!

そしてアシリパさんの手がかりをエノノカちゃんから聞きます。
「ヒンナ」
突然顔が輝きだす杉元。
この言葉は杉元にとって大切な言葉で、人間性を取り戻すキーワードなんですね。
初めてこの言葉を使った時の杉元の顔が思い出されますね。じんわりしみわたる「ヒンナ」。
きっと将来アシリパさんと干し柿食べて「ヒンナ」って言える日がくるよ!!がんばれさいち!!!


≪142話『在留ロシア人の村』≫
エノノカちゃんに犬橇交渉する鯉登少尉。
「高い金」かかるのに…ほんとボンボンだ。でもこのおかげで色々助かってますからね。
結果的に幸運に終わる男です、ほんと。
犬が盗まれた後に向かった村でスチェンカの誘い。
店主への杉元と鯉登の暴言が秀逸ですね。口悪っ!!みたいな。よくそんなんすらすらでてきますね。
結構この二人は生い立ちも違うし性格も違うけど結構似たもの同士なところありますよね。
そしてスチェンカの会場へ!!
杉元「なんてぇ熱気と…男共の匂いだ…!!」


≪143話『スチェンカ』≫
扉絵も好きです!!かっこいい。ポストカードにならないかな。

スチェンカに参加しようという杉元。
一行は拒否してた(谷垣まで拒否してたのがよかったです。友達感!!)けど、挑発されてのってしまう。
ここの鯉登少尉の「うすらハゲ」と谷垣の「もう日露戦争を忘れたか」もほんっと秀逸。
本当に先遣隊は男子校感あふれてますよね。

軍曹と少尉の半裸お目見え。
軍曹は戦争帰りらしく、傷もついてすごい筋肉。防御の筋肉!!
対して少尉はまっさらで引き締まってて攻撃の筋肉って感じがしますね!!
「スチェンカ初戦への意気込みは?」
って急に始まるインタビュー…(笑)どこで受けてるの、それ?(笑)
みんな真剣に答えてるところほんっと笑いました。谷垣…どうした(笑)
そしてはじまり、最初に手が出る少尉。薩摩隼人ですね。突っ走ってますね!!
健闘しているところに岩息さんの登場。
岩息さんもインタビューうけてます。だからどこだよそこ(笑)
岩息さんは暴力が自己表現だったようです。
純粋に暴力に傾倒した男。(岩息さんについては別記事で今度語ります。)

初戦は無事に勝ってこの話は終わり。
スチェンカは男くささがすごくて、男子校感のあふれた先遣隊にはぴったりのモチーフでしたね。
そしてでここから筋肉出まくりますね!!!!


≪144話『激突!壁デスマッチ』≫
扉絵、「薩摩の奇公子」はいいんですが…「1000年にひとりのマタギ」。マタギであること重要?みたいな突っ込みをしてしまいました。
スチェンカ会場の外で、杉元は岩息さんと出会います。ここの二人の握手(ズギュウゥゥン)でわかる感じ、杉元は前に牛山さんで経験してますね。
杉元くらいの強さになると相手の強さがわかるんですね。すごい。
日が変わって再び村。
八百長しろと言われて怒る一行。
杉元「おまえ 交渉の相手を間違えたな」からの鯉登少尉の「このあとの我々の予定」…
かっこいい!!!!
隠そうともしない残虐性。
二人とも全然躊躇しないで殺せるこの気概というか。しかも二人とも「自分がやる」ところがなんとも…やっぱりこの二人似てますね。
で、もう一度スチェンカへ。
今度は岩息さんと戦います。(半裸にコート羽織ってる少尉やばいですね)
岩息さんの登場、「はあッ☆」の背景、本誌とトーンが違います。かわいくなってます。
そして杉元の妙案の話。スチェンカ。水面下ではチカパシとエノノカちゃんががんばってます。


≪145話『ミスター制御不能』≫
スチェンカは続く。
岩息さんは杉元に固執しています。しかも3ページ加筆されています。
「コラーッ私を見ろ!!」とか。かわいい。岩息さんのスチェンカがたっぷり堪能できる…最高。(筆者は岩息さんが大好きです。)
そして殴られたショックで制御不能になる杉元。
それなのにそれを「妙案」だと信じて疑わない少尉…素直で真っすぐだな。ほんと好き。
「俺俺俺俺俺…」の元ネタはジョジョですね!!
哀しきモンスター岩息からの、クズリからの…バーニャ!!!!!
破壊力!!!(笑)
なんでみんないい顔してこっち見てんだよ(笑)


≪146話『ロシア式蒸し風呂バーニャ』≫
チカパシとエノノカの奮闘がありつつ、バーニャではヴェニクで叩かれたり叩いたり…何してんの(笑)
ここの勢い、ほんとに好きです。笑いが止まりません。
しかも汗だくでもまだ「妙案」を信じる少尉…素直…。
この回はもうバーニャに持っていかれてます。
チカパシの活躍は加筆されてます!!


≪147話『トドを殺すな』≫
杉元と岩息さんの戦い。
杉元の拳には怒りが込められている。それは杉元自身への怒り。
そんな杉元に岩息さんは「許してやりなさい」「頑張ってるじゃないですか」「そんなにボロボロになるまで」と救いの言葉を吐く。
岩息さん…!!!!
冷たい湖で我に返る杉元。再びのバーニャ。だからなんでこっちみんの(笑)
岩息さんを「殺したくない…」と明言する杉元。岩息さんは西へ向かうことを決めます。
そしてアシリパさんの情報も。

場面変わってキロちゃん一行。
尾形はトドの頭を狙ったけど、斃せなかった。
今度強いやつを狙う時には目を狙うんだな、とアシリパさん。
これはアシリパさんはきっと尾形は杉元を撃ったって気づいてる。気づいた上で一緒に旅をしている。
どれだけの覚悟なんだろうアシリパさん…。

そしてアシリパさんは杉元は生きていると信じている。
「相棒は、揺るがない」(本紙のアオリ)ですね!!


≪148話『ルーツ』≫
キロちゃん一行の話。「私のあしながおじいさん」…土方さんてかっこいいですね。

キロちゃんがウイルクのルーツについて語ります。
日本とロシアにすり潰された民族の話。
キロちゃんは本当に語りが上手で、聞くものを引き込む力がありますね。
「だが光はある」と光を背負って語るところなんかは、本当に希望に満ちた目をしていて…それが泣けるんです。
尾形と話してるところは悪い大人感があるのですが、キロちゃんはどこまでも「光」を信じている。
だから目に光が宿っている。純粋な革命家なんだなぁと思いました。

そしてですね、146ページの尾形のコマ、筆者ここで尾形の目的考え始めたみたいなところがあってですね…
ブログ立ち上げたのも尾形の目的を延々語りたかったからなんですが(最近は色んなキャラについて語ってばっかりですが)
…なんか改めてみると樺太関連じゃないかもしれないななんて思いました。わかりませんが…尾形については考えても考えても答えがでません。


場面変わって第七師団。ここ地味に加筆多いです。
二階堂…やせてしまって。
宇佐美って結構常識人なんですね。右手がふっとばされてるとかひそひそ話でいうあたり。
有坂中将の腕。お箸入れ(笑)
ここのテンポの良さも好きです。


さて、前半はここまで。本当に内容ないな。
後半は月島さんについてです。