漫画と北国とわたし

ゴールデンカムイの考察だの感想だの聖地巡礼だのをつれづれと。本誌ネタバレ含みます。(他作品語るブログはじめました→ https://mochimochihq.hateblo.jp/ )

【本誌ネタバレ】166話感想

今回は難しいこと考えずにただただ頭の悪い感想を語っていきますね!!!










音之進んんんんんんん!!!!
会いたかったよーーーー!!!!!!
ぐんそー!!!
さいちー!!!!
げんじろー!!!!!!!


先遣隊が恋しかった…!!恋しかったよ!!!!
というわけで、今週は先遣隊が再登場しましたね!!!!ふふふふ。


まず扉絵。
杉元白石アシリパさんの三人。
この三人組大好きです。パーティー。この三人から始まりましたよね、パーティー感。
三人が三人ともお互いのこと信頼してるし、安心を与えている気がする。
和む。


本編。
ウイルタ族のトナカイの骨占い。キロちゃんチームを占ってくれる。
結果は『後方から人がくる』。
不吉なサインではないとのこと。
後方からって、思えば杉元チームが追いかけてきてることこの人達は知らないのか!!
アシリパさんだけ杉元が来るかもしれないって信じてるのかな。相棒~!!!(涙)

で、ウイルタのアンマーたちと別れ。
キロちゃんは誠心誠意の謝罪。
アンマーは「いいよいいよ」って…
やさしい!!
ほんとにやさしい人たちでした…。

更にキロちゃんは白石にも「ここで別れよう」と…

「俺から「逃げる」必要なんかないんだぜ」

って…
うわあああんキロちゃんー!!!!
そうなんだよね、キロちゃんはほんとに巻き込みたくない人なんだ。
自分の目的をきれいに達成させようとしてる。
この優しさがキロちゃんなんだけどさ…根がいい人過ぎるんだよー!!心配になる。

対して尾形は、刺青写しはもうあるから引き止める理由もないとかって言ってますが…
ほんっっと氷の男すぎて。
先週までの人間味はどうした?熱だしてたときに白湯飲みなって言ってくれたのは白石だぞ!!!
…みたいな気持ちになりましたが、尾形が通常運転になってよかったよかった。


白石は離脱決意。
「俺とアシリパちゃんとでは背負ってるもんが違うわ」

アシリパさんも別れを告げ、一行は出発しますが…


白石、ダッシュで追いかける。

ここでね、白石は杉元の言葉を思い出すのです。
「アシリパさんを頼むぞッ白石!」と


きっとさあ、白石って誰かに信頼されて頼られるこたなんかなかったと思うの。
杉元にアシリパさんを託されて、それが白石の進む理由になって、
白石にとって、アシリパさんの背負ってるものと自分が背負う杉元からの頼みが、同じ重さになったんだなぁって思って…
白石にとって、それだけ杉元からの信頼と頼みは重くなっていたんだなぁって思うと…

号泣!!!

必死で走る白石。
白石はいつも逃げるために走っていたけど、今度は追いかけるために走ってる。
また追いかけるものが見つかったんだね。
半生を脱獄に捧げる理由になったシスター宮沢レベルに追いかけてるね。
すごいことだよこれは。
人生を賭けるものがまた見つかったんだね。

追い付いた後の台詞もさ、白石だよね。
本心は言わないの。
もーーーーそういうとこだぞ。

キロちゃんもうれしそうだね。
なんか、ほんとに、このチームって白石がいるから心温まるみたいなとこあるよね。


…って言ってたら、トナカイの角占いが、不吉な模様に!!!
「誰か死ぬ」
やつに!!!!

…あああああ。
白石がキロちゃんチームと合流することでその結果に…?
てことは白石をかばって誰かが死ぬってことなのか、白石がへまして誰かが死ぬってことなのか…
ちょっとー!キロちゃん死亡説が色濃くなってきたー!やだー!
やだやだやだやだー!(駄々っ子か)

…やはり、いい話では終わらない、ゴールデンカムイ!!!



で、場面が変わって!!

ついに先遣隊!!!
すごい吹雪の中を橇で進む先遣隊。
トホトホー トー!トホトホー トー!!


佐一のマフラーリボン結び。久しぶり見たら顔いいな佐一。
なんかみんなモコモコでかわいいな。
とくに!音之進のもこもこが!!
「かわいい」「かわいい」「かわいい」

てかてか、音之進、エノノカちゃんを、抱っこしとる!!!

か、かわっ……いっ!!!(言葉にならない)

それ言ったら軍曹だって音之進のこと抱っこしてることになるし谷垣だってチカパシ越しに杉元のこと抱っこしてることになるんだけど!
ちがうんだこの二人はほんとにかわいい。好!!
かわいいがかわいいを抱っこしとるぞ!!
かわいいの2乗。
かわいいがすぎる!!!

初めてこの言葉使いますね。


尊い…!!!!!


なんかさ、杉元とアシリパさんは相棒だし、谷垣とチカパシは親子だしだしでそれぞれの関係性を作っているんだけど、
音之進とエノノカちゃんの関係もまた前者二組と違っていて、ビジネス相手で対等な関係で、なんなら音之進がちょっと下というか一言でいうと、

Kawaii

ほんとに、音之進とエノノカちゃん好きだぞ。
音之進の成長には欠かせない存在エノノカちゃん。
今後音之進がエノノカちゃんを助けるみたいなくだりが見たいですねぇ。


話を戻して…
ヘンケ&エノノカ&鯉登&月島チームと杉元&チカパシ&谷垣&リュウチームがはぐれる。
これリュウは一匹だけ正しい方向にいこうとしていたのだな?賢いぞ。

はぐれたことに気付いてそりを降りて場所を知らせるために銃を撃つ軍曹。
杉元を呼ぶ軍曹。
なんだかんだとちゃんとチームになっているところが先遣隊のよさだなぁ。
みんな軍経験者だしなんなら現役二人いるし、チームになると強いところとか、チームの大事さとか感じられて非っっ常~~~によきかなよきかな。
好きだなぁ先遣隊。

で、はぐれて海岸にでてしまう杉元チーム。


ここで今週は終了です。



今週も満足満足でした。ほんと340円の価値あるわぁ。(筆者は冊子を買っています)

海岸にでたってことはあれかな?船でキロチームに追いつくフラグなのかな?
えーでも鯉登パパそこまでしてくれるかなぁ?
他の人が船でくるの?岩息とか?まーさーかー。

そして重い話が続いたからきっと来週からはギャグパート。
バーニャとか少女団みたいなそんな雰囲気please!

楽しみねですほんと。ふふふふ。


かわいいもの見たので今日は安眠できそうです。


おわりんご。

【本誌ネタバレ】165話感想

……読みました。

今回なんかキャパオーバーで頭沸騰したのでうっすい感想です…それいつもや。











うわーーーーーん尾形ぁぁぁぁぁぁぁ(号泣)
かわいそうだよ、かわいそうなクソ野郎だよ…!!!




などと錯乱しておりますが、順を追って…



扉絵が勇作さん。
おめでとう!!!!
でも尾形のこと踏んでない?(笑)
このモブ死体めっちゃ尾形に似てる(笑)


本編。
二〇三高地、勇作さんが周りの兵士を鼓舞して進む様子。
とてもかっこよい。
そして今は亡き方々の戦闘シーン。

「勇作殿のおかげか弾に当たらんわ」

二階堂と岡田さんだわ。久しぶり。あと玉井伍長に野間に…
って造反組かい。
しかもおそらく二階堂は浩平じゃなくて洋平。つまり死んだ造反組の方々。
だからげんじろちゃんも軍曹も前山さんもいないんだね。
あーこれはピンときたぞ。造反するに当たって尾形め嘘ついたな。「鶴見中尉に勇作さん殺せって言われてん」言うて。…とか言って実際尾形が殺してるからこれはないな。ないない。
まあ造反の謳い文句は勇作殿の勇姿どうのこうのだな、きっと。多分。知らんけど。
勇作さんを身近で見て、心を掴まれた人達が造反組か~。
勇作さんてば思いの外ぐいぐい本編に食い込んで来るなぁ。


塹壕で、一人遠くの敵を撃つ尾形のところへ、鶴見中尉。
勇作さんを褒める。
皆の心が掴まれている。とのこと。


「では殺さない方向でということですか……分かりました」


と尾形。
勘のいい子だね。君のような勘のいいガキは嫌いだよ。
そして鶴見中尉は殺さない方向でいこうとしていたのか…ほんとにぃ~?疑っちゃうね。
でもこれなら鯉登を少尉として迎える空席作りという線は消えたかな。


場面変わって病床の尾形。
鉢巻つけられててかわいい。
ウイルタ族のお守りもかわいい。夜泣きと腰痛ください。
白石は安定の白石…遊郭通いやめなさい。
アハハウフフが見れたの。嬉しい。


でも闇尾形のせいですぐダークゾーンに引き戻される罠。

再び尾形の回想。
夜中、勇作さんを連れ出す尾形。
捕虜を殺せと迫る尾形。
自分は清いままで戦争をやりすごすつもりかと迫る尾形。挙げ句、

「勇作殿が人を殺すのを見てみたい」

…こわ。尾形こわ。
見てみたい、とか、確認したい、とか純粋な興味が理由のように話すのこわい。こわいよー。

で、断る勇作さん。
その理由が

「父上からの言いつけなのです 「お前だけは殺すな」と」


ここの尾形の表情が形容しがたい…。


花沢中将は、旗手が人を殺さないことで旗手は偶像となり人々に勇気を与えると息子に言いつけたと。

ここの花沢中将の言葉は、旗手が人を殺さないことで他の兵士たちは「旗手を守ったという誇りを持つことができ」、「汚れない偶像化された旗手の存在が自らをも同じステージに上げてくれるという錯覚を覚え」、結果的にそれは
「戦う兵士の心が戦場に残ってしまうトラウマを防止する」
ということに繋がるという考えからくるものだったんじゃないかなと。
旗手の神聖さについて、自分の息子が率いる兵士たちのことをも慮った清廉潔白な軍人らしい解釈をしていたのだなと思います。

ただ同時にやっぱり我が子を思う親の気持ちもあって、
「人殺しに手をそめられないであろう息子に用意した言い訳」
の側面もあったんではないかなと思いました。

尾形の取り方はどちらかと言うと後者の理由が大きくて、祝福された子どもは戦場で人を殺さないことすら許されるのかと憤り通り越して呆れているのかな。
だから「父上」と言われた尾形の表情が非常にこわい。こわいよ百之助。


そして、尾形は「殺した人間への罪悪感なんてみんな持っていないはず」と言いますが、勇作さんは尾形を抱き締め、


「兄様は決してそんな人じゃない」
「きっと分かる日がきます」
「人を殺して罪悪感を微塵も感じない人間がこの世にいて良いはずがないのです」


と尾形にとって決定的ともいえる言葉を吐く。

この言葉は尾形にとっては呪いに等しいものだったと思います。
人殺しに罪悪感を感じていない(と思ってる)自分は存在しちゃいけない人間だと言われていると取ったんじゃないかなと思います。暗いやつだし尾形。

勇作さんは優しいから、兄を救おうとしてのこと言葉だったんだけど…純粋故の、優しさ故の言葉だったのだけども…
品行方正な軍人であれと教えられてきた勇作さんにとって、軍人は皆品行方正だと思っていたかも知れなくて、その世間知らず故の言葉だったのだけども…。


結果、尾形は勇作さんの後頭部を撃ち抜きます。
鶴見中尉に言われたわけでもなく、自分の意志で。

ここが、尾形が鶴見さんのシナリオの外に出た瞬間なのですね。


撃たれた後の振り向き様の勇作さんの顔。目が初めて見えた。
兄様に撃たれた何を思ったんだろうか。
尾形を哀れんでるようにも、許しているようにも見える。



場面は現在に戻って目を覚ますとそこにはアシリパさんが。
尾形の中では勇作さんとアシリパさんが重なっている。

自らは手を汚さず、シンボルとして偶像化されようとしているアシリパさん。
なるほど、ここで尾形のアシリパさんへの執着と、たらし行為(「一緒に行くか?アシリパ…」とか)の理由がわかりましたね。


…え、てかなにこれ死亡フラグ?だめだよだめだめ!!!

早く来て杉元!!伝えなきゃいけないことがあるんだろ!!!


…ってところで次号。




…なんか先週今週とヘビーすぎてきつい。最高。



さて、尾形が勇作さんを殺した理由をちょっと考えてみました(いきなり物騒)。

勇作さんの言葉を受けて、

・そんなに言うなら勇作さんを殺して自分が罪悪感があるか試してやるよ
・これが祝福された人間か…ギイ悔しい!鶴見なんか知ったことか!
・大事に育てた息子が死んだら父上どう思うのかな~不殺だから死んだんですよ~戦場だもの
・戦場で人殺しをしない兵士は存在してはいけない退場しろ

…どれでしょうね。
これに加えて11巻で言ってた、父上が自分を思い出すか確認したい、という話なわけですね。
あと筆者が提唱してきた「勇作さん好きすぎたから説」まだワンチャンあるかなと思ってる。多分ないけど。


そして尾形のスイッチ入れちゃった勇作さんの罪悪感の話ですが、尾形は人殺しに罪悪感を感じてないと自分では思ってるみたいだけど、じゃあなんで勇作さんが化けて出てるのかって話が疑問。
勇作さんについてだけは罪悪感が芽生え始めたとかなのかしら。
尾形、軍を抜けて旅して、人間らしくなってきたというのだろうか。
勇作さんの
「きっと分かる日がきます」
というのは尾形がいつか罪悪感を持ちえることを予言していたのかな。
その相手が自分て…悲しい勇作さん。哀しき若者 勇作。


そしてそして今回勇作さんを撃って初めて鶴見劇場の外に出た尾形ですが、勇作さんを撃った瞬間というのは鶴見中尉の腹心でいるよりももっと根本的な、自己の存在の意味を確認したいという気持ちが勝った瞬間なんですねきっと。

この後尾形は父親を殺して鶴見中尉の元を離れるわけですが、その理由の一つとしては偶像として崇められることへの嫌悪感があったのかなと思いますが、もう一つに弟と父から祝福されない自分の存在の意味はないと悟って、もう全てどうでもよくなったのかもしれない。
父から呪われた後の笑みは、もう自由だと思ったのかもしれないし。
ここで何もかもから解放されたとかなのだろうか。


なんかよくわからなくなってきたのですが…


…となるとさ、まってなんで尾形金塊ほしいん?ってなりますね。
やっぱり自分探しかな。
尾形はなんか役目を持ってると思ったりしてるんだけど(げんじろちゃんが「自分は役目を持ってる」的なこと言ったら助けてくれたりさ)…


頭がこんがらがってきたのでやめます。




来週は杉元チームくるかな?!

しばらく暗めなきついのが続いたので、思いっきりバカなことしてるあの子達がみたい!!!!
ただただみんなをかわいいかわいい言いたい!!!

いいよね、先遣隊!
なんだかんだ毎回杉元の意思を尊重してる月島さんと鯉登くんが大好きだーーーー。

【本誌ネタバレ含】懐刀月島【憶測年表付き】

キャラに愛を叫ぼうシリーズ、今回は月島軍曹。
月島さんについては深すぎて一度考え出したら止まらなくなるので考えないようにしていたのですがそろそろ耐えられなくなったので語ります(話が長い)。



まず…

☆月島軍曹ってこんな人☆
最初は尾形同様モブな雰囲気で登場したはずなのに今や万人の心を掴む必殺仕事人で鶴見中尉の懐刀。話の序盤で和田大尉をなんのためらいもなく撃って読者に衝撃を与えた。その後大尉をお花の養分にしたのも多分彼。
扱いにくい芸術家のお世話も面倒くさい年下お坊ちゃん少尉のお世話もうまいことこなして信頼を勝ち取っているほど仕事のできる男。
自分の役割を理解しすぎてて無表情で仕事を淡々とこなすんだけど、たま~に素の表情になることがあり、物言わずともそこで一気に人間性を感じられるというものすごく深いキャラクター。
ロシア語ペラペラでかっこいい。下の名前は基(はじめ)さん。


というわけで(?)、また年表作ってみました。


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月島さん現在推定33歳か~男盛りですね。かっこいいわけだね。
憶測年表が正しければお世話してる鯉登少尉とはちょうど一回り離れているんですね。おや、下手したら干支一緒か。戌か亥。なるほど。…でしょうね(笑)


というわけで、月島さん。
この人ほんとかっこいいです。野田先生のお墨付きのかっこよさ。
鶴見中尉に心酔しているわけではなく、北海道が戦争中毒になる危険性を理解していたり、接近戦で尾形圧倒したり、網走で「看守は看守です」とか冷徹なこと言ったり、スチェンカで自分を馬鹿にした男に拳で勝ってロシア語で「舐めるなよ」とか言ったり、山田団長をスパイだと瞬時に理解したり…まあほんと挙げれば切りがないほどのかっこよさ。
それだけでなくスチェンカでは挑発に乗っちゃったり少女団ガチ勢のげんじろちゃんを無言で見守ったり月島さんがかっこいいだけでなくいい味出してるのを見れる機会も増えて大変素晴らしい。


そんな月島さんですが、わたしが月島さんのことを真剣に考える上で欠かせないと思ってるのが、江渡貝くぅん編と過去編です。


江渡貝くぅん編は、前半はなんだか月島さんが親しみやすい感じになり後半は月島さんの気持ちを思って胸が苦しくなるという塩梅ですかな。


まず前半ですが、フェイク人皮作らせるために江渡貝くぅんの悪態も右から左へと流し、扱いにくい芸術家をうまくのせて淡々と自分の仕事しているところがいいよね。
「集中集中!」っつって。

このあたり、江渡貝くぅんの面倒くさい性格をのせてなだめて刺青人皮完成させてすごいなと思っていたけど、
月島さん普段から鯉登少尉っていう面倒くさい子を相手にしていたから慣れっこなんだねというのが11巻でわかりましたよね。


そして後半注目したいのが江渡貝くぅんの死の報告後、鶴見中尉のところを去る時の月島さんの怒ったような憮然とした表情。
月島さんがあんなに感情を露にしたのってここが初めて(多分)。

なんとなく月島さんは尾形と似て感情をあまり表情に出さないタイプだと思っていたものでちょっと驚いたのと同時に、誰も見てないところではこんな顔するってことは普段感情を圧し殺してるだけで元来は激情家なのかなと思える一コマ。


で、月島さんがあの場面で深い憤りを覚えているとするならば、一体何に対してだろうかと考えてみたところ、三つほど理由が浮かびました。

軍も刺青も関係ないところで暮らしていた江渡貝くぅんを自分たちの都合で巻き込んで殺してしまったことに対する憤りと、
それに対して特に何も思ってないっぽい鶴見中尉への猜疑心と、
何より、その結果を招き、その結果を受け入れざるを得ない自分自身への激しい怒り。
多分最後のが一番大きな理由なのかなと。
月島さんからしたら、江渡貝くんを見捨てて自分だけ刺青持って戻ってきちゃったわけですしね。


そうだとすると月島さんてすごくすごく人間らしくて優しい人ですよね。
自分の役割としては全く間違ったことはしてないんだけど、それでも感情は抑えられないでいる。
怒り、憤り、憐れみ、というちゃんと人間らしい同情心を持っているし(これはキロちゃんや白石にも共通してると思います)、
鶴見中尉の言う「身の毛もよだつ汚れ仕事」を見事にこなしてしまえる自分にも憤れるのは本当に優しくて深い人だなと思います。


作者の野田先生も言ってたけど、芸術家である江渡貝くんは鶴見さんという理解者を得て自分の役目を果たして死んだわけだから江渡貝くんからしたら幸せだったわけだし、
鶴見中尉は江渡貝くんを理解していたから、作品を残すことが最重要で、作品が遺っている以上は「江渡貝弥作の死=芸術家江渡貝くんの死」ではない事を分かってるんだけど…

月島さんからしたらそんなん分からないし、何より江渡貝くんという人間の死を見てしまったわけだしその原因が自分にあると思ってるからそりゃあやる瀬ないですよね。
だからこその、あの表情。
月島さん…なんて人間らしい。



そして月島さんを語るに欠かせないのが過去編です。(単行本では15巻に収録されるはずです。)

駆け落ちの約束をした愛する人が死に、その原因を作った父親を殺し(この時表情がないのがつらい)、死刑囚として死を受け入れてたところに鶴見中尉(この時は少尉)がやってくると。
死刑は免除され、ロシア語を勉強し、北海道とロシアで活躍した後に奉天でいご草ちゃんのことを知る人に会うと。
結局いご草ちゃんの生死に関する話は全て鶴見中尉の嘘で、愛する人が死んだこと父親を殺したことも利用され、自分の命さえも全て鶴見中尉のシナリオ通りだと月島さんは分かっていて、
その上で鶴見中尉に忠誠を誓っていると。
いご草ちゃんの話は正直何が本当か分からないですが少なくとも月島さんは真実を突き止める気はなく、騙されたままで傀儡として生きていくことを決めたんだろうなと。


この過去編は、杉元への
「自分を制御できなければいつか取り返しのつかないことになる」
という月島さんの言葉が入りになってるんですが、
この「取り返しのつかないこと」というのが父親殺しの罪で収監されたことで、いご草ちゃんの死の真相を知ることができなくなった事実であり、鶴見中尉に抜擢されてお供していることであるのかな…。
つまり今自分の置かれてる状況全てが月島さんにとって「取り返しのつかないこと」なんだとしたら…

…これは本当につらい。
見ていられない。
だってあまりにもじゃないか。


尾形も親に愛されず育って可哀想だけど、尾形は割と自分で道を選んで行動してるんですよね。
でも月島さんは自分で選ぶことさえ出来なかったんですよね。

自分を生かしてくれたとはいえ、この先自分を利用し尽くすであろうことが分かってる相手についていくって、どれ程の覚悟があれば出来るんだろうと思ってしまう。
たまに感情が込み上げている月島さんを見るに、月島さんは人生を投げ捨ててはいないから、その境遇と与えられた役目が余計に悲しくなるのですよ。


ゴールデンカムイは『役目』の物語で、登場人物全員が役目を持っているわけだけど、
月島さんの役目はあまりにも切ないなぁと思います。


いつの日か鶴見中尉に与えられた役目ではなくて、自分で役目を見つけられたらいいなぁ月島さん。


月島さんはいご草ちゃんが生きてて、駆け落ちできていたら温かい家庭を築いただろうなと思うくらい根が優しい人間らしい人だと思います。

人間らしく優しい仕事人。
これは誰もが好きになりますわね!!


幸せになってほしい月島さん。
間違っても音之進に撃たれそうな鶴見中尉をかばって死んだりしないでくれ。
なんなら音之進に救われてくれ。



というわけで終わります。




…ここからは与太話、
いご草ちゃんほんとは本当に生きていたらどうします?
なんか月島さんが死にかけてる時に会えるとかだったらどうします?

月島さんといご草ちゃんの話はロミオとジュリエットっぽいなあと思うんですが、ロミジュリのジュリエットは死んだと思ってたら実は生きてたし(その後死んじゃったけど)、いご草ちゃんも生きてる説あるかなぁなんて…というか生きてたらいいなぁなんて。

それなら月島さんが感情を殺して鶴見中尉に尽忠したのも報われるのかなぁ。
でもそれはなさそうだ…。



現在の樺太旅、10歳前後年下の若者たちに振り回されて大変そうだけど、そのドタバタが月島さんにとってちょっと悪くない、みたいな感じだといいな~。(熱烈な希望)


(9/19 追記)
単行本15巻の加筆を受けて、また違った見方もできるかなと思ったので書いてみました。↓
mochikuchen.hatenablog.com

【本誌ネタバレ】164話感想

今週の感想はお休みです…………











……ってくらいもう何を言っていいのかわからない。
こういう時どんな顔をすればいいのかわからないの。



え、何?何?


ゆうさく…さん??



何急に化けてできたの??


てか勇作さん化けてでるとかそんな人ちゃうやろ。
憑かれてんの尾形の妄想やろ。(謎の関西弁)

てか父上でも母上でもなく、なんなら三島でもなく前山さんでもなく、勇作さんかよ。
尾形罪悪感の固まりかお前。さては殺したくなかったな?勇作さんのこと。なんだ、鶴見中尉に命じられたのか?それなら仕方ない。


「寒くありませんか?兄様」って…


わあー喋ったー!!!!!

やったー!!!!





えっと落ち着いて最初から見たいけど落ち着いてできるか自信ないけど見てみよう。


巻頭カラ―!!
鶴見の見物。
かっこいいすてき!!!
そうよね、すべてを高みからみているよね。ステージが違うよね。
鶴見さんにとってはすべて鶴見劇場のコマの一つにすぎないわけだ。うんうん。最高。


本編。
熱だし尾形。
雪食べ過ぎわろた。
そりゃああんな寒いとこにじっとして雪食べてたら風邪引くよね。
金カムキャラ初の怪我以外の純粋なお熱おめでとう!!!


白石はいつだってやさしい。

「白湯飲んだ?たくさん飲んだ方がいいよ」

やさしい!


…ってなる白石の隣…てか尾形の目の前にまさかの勇作さん(霊)仁王立ち。
しかも笑ってる。

そして移動の橇にも勇作さん(霊)。尾形をどっかに連れて行ってる風。
めっちゃ血なびいてるけども。
ここで喋る勇作さん(霊)。


「寒くありませんか?兄様」


やさしい!

自分を撃った兄に掛ける言葉それ??
恨み言でも呪いでもなくそれ??

勇作さん(霊)まじいいやつ。
化けてでてるのにいいやつ。
これは尾形の妄想だとしても、妄想の中でも勇作さんは品行方正な人なのね。
…とかいって来週すごい呪いの言葉吐いたりして~。


で、尾形の過去回想へ。

まさか尾形と勇作さんの話が見れるとはありがとう野田先生。
二人で飲みに行ったようだ。


「嬉しいです 兄様の方から誘ってくださるなんて…」


うわあ素直。勇作さん(本物)素直。
大丈夫?いや結果大丈夫じゃないんだけど。
二件目へのお誘い、


「もちろんお供いたします!」
「もちろんお供いたします!」(リフレイン)


勇作さん(本物)の美しい言葉遣いにしぬ。
照れた顔にしぬ。
焦った顔にしぬ。

この顔みて何も思わないのか尾形ほんと悪いやつだなほんとお前好きだぞ。

聯隊旗手の話。
尾形すげー勇作さん(本物)のこと褒めてるようで全然褒めてないむしろ馬鹿にしてる。
童貞ばかにすんな。
そして、


「男兄弟というのは 一緒に悪さもするものなんでしょう?」


…こっわ。
尾形笑顔こっわ。

そして断る勇作さん(本物)。高潔だな。偉いぞ。
鼻が高いぞ。下まつ毛がかわいいぞ。
そこはかとなくただよう三島感。目は見えないけど。
目は尾形にクリソツだったりしてね。なんせ父上と尾形がクリソツだもんね。だから目を見れないのだろうか。

断られた時の尾形の顔がいつものやつ。
素のやつ。
大雪山とかの珍道中でよく見てたやつ。
…てことはなにかい、杉元たちとの旅は割と素だったのかい?
なんだいそれぇ!!!最高じゃないか!!!DDDD


場面戻って、みんなでいとこの家へ。ふらふら尾形。
アシリパさんによるアイヌ式治療。
そしてシャーマンによる祈祷。


「なにか良くないものがとりついてるそうだ」


よくないものだと?え、勇作さん(霊)のこと?いいものだよ勇作さん(霊)。

そうこうしてる内に勇作さん(霊)がマント内にinしました。
近い近い。
ちょっと近すぎるぞ。
何、薩摩の男は好きな人にはゼロ距離なのがデフォなの?


んで回想に戻ったら…

また


鶴 見 中 尉 殿!!!!


わあい!!!
どこもかしこも鶴見中尉だよ!!!!
もう鏡花水月かってくらいどこもかしこも鶴見劇場だよ!!!
最高だよ。


遊女にお断り尾形。
「もう結構です
中尉殿と大事な話がありますので」
って…丁寧語。育ち良いかよ。
馴染みだったのだろうかこのお銀似の(笑)美人は。

そして鶴見中尉一部始終を見てた。

鶴見中尉は勇作さんを「弟君」とか言うあたり、「高貴な血統」とか言うあたり、
尾形の劣等感や対抗心的なものをすごく刺激していますね。
言葉選びがものすごく上手だ鶴見中尉。
人を見て手を変え品を変えたらしてる~。しかも甘いだけじゃないのね、時には厳しくもするあたりがもうもう…。
本とか出してほしい。「鶴見中尉の人心掌握術」みたいな。「これであなたも部下を思いのまま」、みたいなね。買うわ。まだ部下いないけど。


話を戻して、尾形は


「血に高貴もクソも そんなもんありませんよ」


と。
半分自分に言い聞かせている感じここが花沢中将殺害の時の自分語りに繋がるのですね。
親に祝福されなかった子ども。
こんなに悲しいものなのか。

この辺の尾形さ、鶴見中尉の腹心の部下風な時の尾形って意外というか…いや、それはそうなんだけどじゃなきゃ中将殺せとか言わないでしょって話なんだけどそんなに生き生きと「たらしこんでみせましょう」ってのが「たらしめが」言ってた尾形と比べるとおお?ってなるというか武骨な君はどこへ?って感じというか…そこの心変わりはどこからきたの?みたいな。(話が長い)

その心変わりって戦争を経験したからなのかなぁ。
ってことは尾形って鶴見中尉に金塊が渡ると戦争起こっちゃうからそれを阻止すべく金塊探ししてるのかな。
「狙撃部隊作ればあんなに死なずに済んだはずだ」って言ってたのいはそういうわけなんかな。戦争が嫌なの?人を死なせたくないの?え、どの口が?(笑)
だとしたらちょっと何それ尾形めっちゃ人間じゃん~誰よりも人間じゃん~二面性すごいじゃん~。ってなりますね。


そして鶴見中尉は勇作さんをたらせなかったから、殺すよう命じた(か、そう仕向けたか)んですかね?
結局尾形って勇作さんのこと殺したくなかったんかなぁ。好きすぎて殺したかったんかなぁ。どっちかなぁ。

化けてでたのが勇作さんなことが尾形の目的に直結していたら…うわぁ泣ける。


まあとりついている悪いものはきっと鶴見中尉だから。(笑)
勇作さんじゃないから、ほんと。勇作さんいいやつだから。知らんけど。
でも勇作さんに殺されるならいいんじゃないかな。うん。よくないな。


回想が終わって、アシリパさんを外へ誘い、逃げようと誘う白石。
白石さ、脱獄は一人でが鉄則って言ってたのにアシリパさんをちゃんと守ろうしていて偉いぞ感動した。
杉元に頼まれたもんね。一人で逃げたら杉元に殺されちゃうもんね。
しかし外へ誘う白石の顔、いいわぁ。白石だわ。
本人に対してじゃないところで「尾形」「キロランケ」って言ってるのは、「~ちゃん」付けによって意識して警戒心を解こうとしているのが白石のしたたかさだよな~と実感する。いいわぁ白石だわ。


そしてキロちゃんの出自語り。
タタール人でしたか。ほうほう。
名前自分から言ったけども、もう「昔の名前」なんだね。
いまは「キロランケ」なのか。
やっぱり自分の行動が、自分の民族だけじゃなくて他の少数民族を助けることになると信じてる。
キロちゃんの、少数民族への眼差しはいつだって優しいな、揺るがないなキロちゃん。立派だ。

でも嘘ついていたことはどう説明するんだ。
本当に金塊を持ち出して(裏切って)ウイルクが何する予定だったかはキロちゃんは知らないから嘘じゃないとかなのか。
そしてピアス復活してる。やっぱり凍傷予防なのか。単なる書き忘れか。

とりあえずもっとキロちゃんの過去プリーズ!!


そしてアシリパさん。
もうさ~この子金塊と一緒に心中も辞さない感じになってるじゃん。
(大団円なんだからきっとそれはないけど…)
そんな覚悟が目に宿ってる。
杉元が撃たれたのを見てしまったから、もう大切な人を失いたくないアシリパさんは殺し合いを生む金塊は無くしてしまおうって思ってるんだろうな~…
って切なすぎるでしょ。
アシリパさんには野山を駆けてヒンナヒンナしていてほしいよ~。



ってことで「次号、尾形」だって。



はあ…なんか読んでから心臓がひゅってなってしばらく咀嚼に時間がかかったな今回。


来週は杉元チームに会えるかなぁ。
音之進に会いたい。
マタギに会いたい。
あの単純明快なかわいこちゃんたちに会いたい!!!!!


…音之進といえばさぁ、鶴見中尉って勇作さんのことはたらせなかったんだけど、音之進のことはどうやってたらしこんだのかしら。
勇作さんがだめで音之進はできた理由はなんとなくわかる気はしますが…。
それか勇作さんというか花沢家のことを利用した可能性もなきにしもかしら。

いや、もしだよ、日露戦争前に鶴見中尉と音之進が出会っていて、そこですでにたらしこんでてて、
花沢親子じゃない別な高貴な血統(音之進と鯉登少将)ゲットできたし、勇作さんも花沢中将ももういいやいらねってなって尾形に殺せって唆してたとしたら…
そして別の腹心の部下(月島)ゲットできたから尾形もぶっちゃけいらないやとかだったら…ひぃ。

それは尾形も裏切るわな。

いやいや、まあ例えそうだとしてもそんなこと鶴見中尉はおくびにも出さないからそれが誰かに伝わることは間違ってもないと思うからそれはないかなぁ。
戦友どうのこうの言って若者たらしこむの得意なんですしね。

でも尾形の目的が鶴見中尉の目的を阻止すること、っていう説はありそうななさそうな…。



あーーーーもう考え出すときりがなくて楽しいーーー!!



次号も楽しみだな~。

アニメ12話感想

アニメ感想です。
ほんとにただの感想です。





わあい二期おめでとうございます!!!


よかった~!!
正直三期まではあるだろと思っていたけどでもよかった。
しかも北海道は来週からまた再放送やるっぽい!!笑いが止まらない。
新鮮な気持ちで見よう。



さて、今週は…


最初っから茨戸かよー!!!!
なんかちょっとみただけでかっこいいよね最高。

なんかこう…画面が渋いよね!!色彩暗めで渋かっこいいよね!!
土方さんがハードボイルドだからかな。
尾形がミステリアスだからかな。
土方さんにかかれば尾形が子どもに見える(土方さんにしたら孫でもおかしくない歳だしね)。
いいよね。
この組み合わせ好きだ。
土方さんが尾形を警戒しつつ掌で転がす感。尾形のわざと転がされてやってるんだぞ感。
なんて一触即発感。

OVAが楽しみですな!!
(今回「どんなもんだい」がなかったのが残念だた。OVAに入るかなあ?入らないか…)


樽の底の油舐めろいいわあ。

インカラマッちゃんの声が想像以上にインカラマッちゃんでした。
すごいできるお姉さんだ。
かっこいい。
同僚にほしい。
なんかゴールデンカムイアニメってキャストぴったりだよねぇ。


杉元の「…俺があの子に…!!」のくだりもよかったね。
もうこのあたりから杉元の目的が変わってるよね~。
アシリパさんと出会う前の杉元だったら手っ取り早く二百円稼いで梅ちゃん家の玄関とかにこっそり置いて一人で生きていくんだろうけど…
今はアシリパさんを見届けることが目的になってるんだなぁ。
…というのがわかる素晴らしい演技でした。拍手。(何目線だ)


キロちゃんの馬のところもよかったなぁ。
馬のことになるとキロちゃんがキロちゃんになるところがほんとキロちゃん。


「行こうか、烈風」


行くわ。
全然行くわ。
行くわしか言えないわ。行くわ。
しかも光に向かって駆け抜けたキロちゃん…
やっぱり泣けるなぁここ。
好きだなぁ。


夕張に向かう一行。でED。


え、親分と姫は?!

いや、二期の最初に日高に行く…の?
それか夕張から日高いくの?
わたし、姫の「私とここで死んじゃうもんね…」の台詞好きで夕飯作ってる時に突然この台詞言い出して夫にビクッてなられるほどに好きなんですけど!!
しかもそのいい感じのシーンの後に「皮剥いでくる」の杉元。
ほんとあの緩急大好きなんだけど…

…いや、まだだ、まだ諦めちゃいない。

いっそ道に迷って日高いけ杉元チーム!!!(暴言)

その間の江渡貝くんのことはまかせろ!!中尉に!てか月島さんに!!


とか思ってるとさぁ、EDの後に突然鶴見中尉だしさぁ、月島さんだしさぁ、果ては
「鶴見中尉の耳…」ですわ!!!!二階堂ですわ!!!
わたしこの台詞好きで夕飯作ってる時に突然この台詞…(ry
聴けたよ~うれしい~!!
今後二階堂のひそひそとか、耳を求めて彷徨うのを聞けるわけですね。
いいよね、二階堂。

あと月島軍曹の「殺すなよ二階堂!」の声…よすぎ。しぬ。



二期は夕張からか~!!!
江渡貝くぅんの声どんなだろ。
さわやかなちょい高めの声?
逆に低めだったらどうしよう。きゃー。

てかてか二期ってあのかわいこいと少尉でますよね。
え、だれやるの?
どんな声なの?
低いの?ハスキーなの?それとも若々しい声なの??
そして百之助と音之進の会話が聞けるの?
早口の薩摩弁なの?
なりモスの?
なんなの最高なの?


大丈夫かな。
心臓止まらないかな。わたしの。


というわけでとりあえず二期やったー!って感じでこの辺で。

【本誌ネタバレ含】新商品のご提案【金カムかるた】

今回は頭を悩ませない話。
突然の雑談です。
ゴールデンカムイのグッズ新商品考えました。誰か実現してください。(笑)



【商品名】
ゴールデンカムイ 刺青人皮かるた』

【商品説明】
絵札と読み札に分かれている普通のかるた。


≪絵札≫
それぞれの囚人の刺青の柄(代表的な部分)で、Tシャツみたいな形になってる(親分のだけズボン型)

≪読み札≫
それぞれにまつわるエピソードやセリフなどを川柳調にしたもの。
以下読み札候補です。


・後藤
飲みすぎて 口が滑って 熊が来て

・名前不明、尾形に打たれた人
くくり罠 モブの尾形に 撃たれたよ

・白石由竹
お前らに 張ったぜ俺は 脱獄王

土方歳三
幕末の 灯火未だ 燃えよ剣

・津山(鶴見中尉が着てるやつ)
暑い暑い 軍服の下に これだから

・牛山辰馬
男はな チンポが紳士か 見極めろ

・二瓶鉄造
一発だ 勝負魂 勃起する

・辺見和雄
見たいです 抗う姿の 煌めきを

・家永親宣
拷問を してたら牛山 白石が…

・若山輝一郎
おい姫よ 金で買ったと 言ったろう

・茨戸の皮
腕の立つ 用心棒は いらねぇかい

・夕張の皮
見つけたぞ レザージャケット もう一枚

・鈴川聖弘
犬童が 下戸であるとは 聞いてない

坂本慶一
仕込み銃 薩摩隼人に 機関銃

・姉畑支遁
大好きだ ウコチャヌプコロ 大自然

・都丹庵士
暗闇を 照らす一筋 人の声

・岩息舞治
さあもっと 四人同時に 来てほしいッ

・土井新蔵
エトピリカ 鬼の副長 連れてきた


・江渡貝くぅんの偽物×5
会いたいな 鶴見中尉を 連れて来てッ
二人とも ドアは静かに 閉めてよね
鉄ですよ 鶴見さんには 分かるはず
作品を 遺してこその 芸術家
大負けだ 飛んで火にいる 夏の虫



どうでしょう?下らなくてよくないですか?ww
絵札めっちゃむずいっていう…親分のだけ形が違うから親分の取り合いになりますね。辺見ちゃんもわかるかな。目で。

問題は刺青の柄が不明な人がいるってところですかね。


…っていう下らない雑談でした。ああ楽しい。
日がな一日ゴールデンカムイのこと考えているとこういうことになります。


(※6/26   茨戸抜けていたので追加しました)

【本誌ネタバレ含】14巻感想(後編)

後半です。
やっぱり気持ち悪いテンションなのでちょっとスペースあけます(笑)








《136話続き》
杉元とウイルク。
杉元は金塊のことなんかちょっと忘れてて、ウイルクにアシリパさんを利用するなと文句を言いに来たと言う。
最初金塊レースに巻き込んだのは杉元なのに…アシリパさんと過ごすことで人間の心を取り戻してきていた証なのでしょうか。
アシリパさんのことを話すとき、杉元の瞳に光が宿りますよね。

それにしてもウイルクはインカラマッのことをどうしてアシリパさんに言ってなかったんだろうか…??



≪137話『呼応』、138話『喪失』≫
アシリパさんとアチャとの思い出から始まる。
本当にウイルクはいつだって目がキラキラしていますね…あのサンクトペテルブルクでだってキラキラしていたし。

アシリパさん&キロちゃんウイルクを確認。

ウイルクが「金塊…」と言ったところで…
ウイルクも、そして杉元も撃たれる。


撃ったのは………まさかの尾形!!!!

えぇっっっ…(絶句)


…いやでもこれぞ尾形って感じするからいいや。
手を組んでいただけで土方さんだって杉元騙して置いて行こうとしてたし、まあそんなこともあるさ。

この見開き尾形めっちゃかっこよくないですか?!!
冷静になって見てみるとすごいかっこいい。
すごい。かっこいい。(何回言うんだ)

狙撃後の尾形は本誌では喋ってなかったですが、台詞が追加されていますね。
独り言多いよね尾形ちゃん。
5巻で聞いてない二階堂にもなんか色々と喋っていたしね。
やっぱり気分が高まるのかな。


マタギによって助かる杉元。
マタギよく頑張ったぞ!!えらいぞ!!

と思っていたらインカラマッが刺されるわけですが…刺されたことはおいといて、
キロちゃんのマキリ、傷ついてない?
つまり遺品ということですよね?
アイヌだった親友のマキリとかなのかな。
それか自分が殺したアイヌのもの?
このマキリの出どころが気になるし、なんならそれがウイルクがインカラマッのことを黙っていたことにも繋がるとかだったりして?
なんかの比喩?
(「?」しか言ってない。)


で、…はい、谷垣の後ろに第七師団……!!!
何なのこの人たち登場がかっこよすぎる。
思えば一巻の尾形上等兵見つけたところのシルエットから先ずっと登場シーンが常にかっこよかったよね。
もう仕方ないわこのかっこよさ。今後もきっとこうだ。ふぇーい☆
(しかし音之進が戦闘の時軍帽かぶってないのはきっと刀振り回すから邪魔なんですよね。すぐ脱げちゃうしね。)

杉元と谷垣とインカラマッを助けてくれた鶴見中尉。
さすが使える人材は使う人。
しかも「脳みそ欠け友達だな」とか言っちゃう中尉。きっと意識せずにたらしとる。杉元にはいまいち効いてないけど。


そして尾形の「行こう アシリパ…」


ど、どの口が…!!!!!!


サイコパスすぎだろ。
突然光を浴びだしたけどどうしたの尾形。
父上殺害の時は光に背を向けていたじゃないか。

最後のコマ、白石だけ表情見えるのがいいですね。
白石にしてはシリアスな顔。
杉元にアシリパさんを頼まれたから、正直信用ならない悪い大人二人組から守らないといけないから…
ほんと白石にかかってるといっても過言ではないですね。
頼むぞ白石…!!


≪139話『樺太へ』≫
衝撃だったんですが、犬童の地下室さ、土方さんの絵たくさん飾ってあるけど…え、ストーカー…??牛山も引いてるよ。
あ、だから「死が二人を分かつまで」なのね。
よかったね犬童、やっぱり最高の死に方したじゃん。
前編でも書きましたが、犬童は土方さんに憧れも持っていて、本当にいろんな意味で囚われていたから(どっちが囚人だっつー話ですわ)、
開放されてよかったね。
こんな地下室で土方さんをおびき寄せる算段を一人でしていたなんて不健康すぎるよ。

…にしてもすげー笑える。
上手だね、絵。犬童が描いたのかな?(笑)


そしてキロちゃんはマッちゃんを刺すつもりはなかった…
やっぱりキロちゃんは関係ない人の被害は最低限にしたい人。
そして確かに鶴見中尉と通じてる人を連れてはいけないし邪魔だよね。

そもそも、網走でのキロちゃんの動きは別に杉元を裏切ってはいないですよね。
ウイルクを殺したい目的と杉元の行動がかみ合わなかっただけで。
キロちゃんはおそらく杉元のこともまあついでに樺太に連れていこうかなくらいには思っていたような気がする。
身動き取れない杉元を見捨てなかったし、尾形に「杉元まで撃つ必要があったのか?」って聞いてるし。
(やっぱり関係ない人の命は大切にしてる。)

網走でのキロちゃんの動きとしては、

宿房に待機

そうも言ってられなくなり、出てくる

アシリパさんと合流

杉元を助けてのっぺら坊を連れてくると言う(もしウイルクだと自分で確認できたら自分で殺すつもりだったと思います)

杉元を助けて一緒にのっぺら坊のところ行こうとする

杉元にアシリパさんのところにいてくれと頼まれる↓
アシリパさんと正門で再合流

のっぺら坊=ウイルクを確認

尾形に合図、ウイルク殺害

インカラマッ刺しちゃう

船に乗って樺太


…なので、結果を見れば杉元を裏切ることは考えていなかったと思うんですが…。

でも…そもそもさ、これって第七師団が出てこなければのっぺら坊を連れ出そう作戦だったわけよね。
のっぺら坊連れ出して金塊の在り処をうまいこと聞き出したらのっぺら坊を遠くから狙撃してよ、って尾形に頼んでいたのだろうか。
土方さんのとキロちゃんはどこまで情報共有していたのだろうか。
キロちゃんは元々の作戦がうまくいったらどうするつもりだったのだろうか。
キロちゃんについてはまた今度別記事で考えたいところです…。


そしてついにきましたね、杉元と第七師団の旅。
こーゆーところがゴールデンカムイの魅力。敵として登場した人たちと旅するっていう…最高かよ。
しかも鯉登少尉!月島軍曹!!!…最高かよ。

鶴見さんのお側を離れたくない音之進かわいい。グンニャかわいい。
旭川に残されたときもこうだったのかなぁ。
やっとお供できたのにまた離れ離れとか切ないね。泣いてるしょ。かわいい。


そしてそしてそして、筆者の大好きな、鯉登父上!!
もう本誌で読んでからというものずっと大好きです。尊敬しています。好きすぎて鯉登パパが黒幕なんじゃないかとか考えちゃったくらいです。

これまで主人公を導く大人なんかいなかったのに、鯉登パパは本当に素晴らしいこと言って杉元を導いて…ホロリ。
「杉元どん」に始まり、息子への思いと期待と、自分たちの世代が起こした戦争への責任と…さらにはウイルクに対しても理解を示すとか…
素晴らしか御仁じゃあ…
理想の父親像。こうあるべしみたいな。
諭すような口調での自分語りが本当に素敵。

ウイルクってかなりひでぇなと思うけど、鯉登少将に言われたらそうなのかなって思っちゃう。

音之進のこと、「いつ死んでも覚悟はできちょる」って、それは信頼の証でもあると思うのです。
父親に軍人として認められているのよ。
幸せものだな音之進は。
父上は立派だし、すぐそばに月島軍曹っていう素晴らしく仕事ができる人がいるし、
鶴見中尉のことばかりじゃなく周りに目を向けてほしいものですな。(何目線だ)


あと花沢中将の手紙、誰が書いたの?って感じですが…わたしはご本人が書いたと思いたい。
花沢中将自分から死のうとしていた説を推したい。
なぜならそうじゃなきゃ鯉登親子がかわいそうだ……ていう筆者のエゴが理由です。



≪140話『アイヌの女の子』≫
in樺太!!突然のワチャワチャ男子旅。
荷物多い音之進。そんなに何入ってるの。服?服なの?薬じゃないんでしょ?
積みあがってるのは将校用の行李、けっこうたくさん入るし大きいのに六つ。
f:id:mochikuchen:20180624220742j:plain
(画像は参考として北鎮記念館にあった行李です。鯉登少尉は寒がりだし防寒具とかたくさん入れてそうですね。)

フレップワイン「ベベッ」ってかけるとこほんと好き。
食べ物粗末にするのほんとボンボンだー。
杉元との犬猿感もいいね。かわいい。男子たちかわいい。
まともで落ち着いてる二人がケンカの仲裁入るところもかわいい。

そしてエノノカちゃんの片言を真っ先に理解したのが音之進なの、すごいよかった。
薩摩言葉と標準語のバイリンガルなだけでなく、士官学校で外国語習いますものね。
地頭のよさと努力の末に得た語学力とセンスがここでいかんなく発揮されました!!!

で、いいとこ見せたと思ったらクズリにやられる音之進。考えなしかよ。
でもとっさに頭や内臓はかばうあたり身のこなしがよい軍人だ男だ。好き。

ここ実は本誌では杉元の「何だこの生き物は?!」のあとに「樺太ヤバい!」で終わっていたんだったような。
その後2ページは141話だったような。
音之進が襲われて終わりとか最高かよ。




というわけでここまでですかね。

相変わらず見応えのある!!
いやーーーやっぱり本誌で読んでいても単行本になるとまた違った魅力がありますね。
まじまじと見ちゃう。

やっぱり網走で分裂したのはアシリパさんとウイルクをどうしたいかの思惑の違いが露呈した結果ですよね~。



ところで、第七師団にいる顔に傷のある野間2号みたいな人が気になる今日この頃…
結構鶴見中尉の側にいるし、できる男に違いない。



おわります!