漫画と北国とわたし

ゴールデンカムイの考察だの感想だの聖地巡礼だのをつれづれと。本誌ネタバレ含みます。

【本誌ネタバレ含】14巻感想(後編)

後半です。
やっぱり気持ち悪いテンションなのでちょっとスペースあけます(笑)








《136話続き》
杉元とウイルク。
杉元は金塊のことなんかちょっと忘れてて、ウイルクにアシリパさんを利用するなと文句を言いに来たと言う。
最初金塊レースに巻き込んだのは杉元なのに…アシリパさんと過ごすことで人間の心を取り戻してきていた証なのでしょうか。
アシリパさんのことを話すとき、杉元の瞳に光が宿りますよね。

それにしてもウイルクはインカラマッのことをどうしてアシリパさんに言ってなかったんだろうか…??



≪137話『呼応』、138話『喪失』≫
アシリパさんとアチャとの思い出から始まる。
本当にウイルクはいつだって目がキラキラしていますね…あのサンクトペテルブルクでだってキラキラしていたし。

アシリパさん&キロちゃんウイルクを確認。

ウイルクが「金塊…」と言ったところで…
ウイルクも、そして杉元も撃たれる。


撃ったのは………まさかの尾形!!!!

えぇっっっ…(絶句)


…いやでもこれぞ尾形って感じするからいいや。
手を組んでいただけで土方さんだって杉元騙して置いて行こうとしてたし、まあそんなこともあるさ。

この見開き尾形めっちゃかっこよくないですか?!!
冷静になって見てみるとすごいかっこいい。
すごい。かっこいい。(何回言うんだ)

狙撃後の尾形は本誌では喋ってなかったですが、台詞が追加されていますね。
独り言多いよね尾形ちゃん。
5巻で聞いてない二階堂にもなんか色々と喋っていたしね。
やっぱり気分が高まるのかな。


マタギによって助かる杉元。
マタギよく頑張ったぞ!!えらいぞ!!

と思っていたらインカラマッが刺されるわけですが…刺されたことはおいといて、
キロちゃんのマキリ、傷ついてない?
つまり遺品ということですよね?
アイヌだった親友のマキリとかなのかな。
それか自分が殺したアイヌのもの?
このマキリの出どころが気になるし、なんならそれがウイルクがインカラマッのことを黙っていたことにも繋がるとかだったりして?
なんかの比喩?
(「?」しか言ってない。)


で、…はい、谷垣の後ろに第七師団……!!!
何なのこの人たち登場がかっこよすぎる。
思えば一巻の尾形上等兵見つけたところのシルエットから先ずっと登場シーンが常にかっこよかったよね。
もう仕方ないわこのかっこよさ。今後もきっとこうだ。ふぇーい☆
(しかし音之進が戦闘の時軍帽かぶってないのはきっと刀振り回すから邪魔なんですよね。すぐ脱げちゃうしね。)

杉元と谷垣とインカラマッを助けてくれた鶴見中尉。
さすが使える人材は使う人。
しかも「脳みそ欠け友達だな」とか言っちゃう中尉。きっと意識せずにたらしとる。杉元にはいまいち効いてないけど。


そして尾形の「行こう アシリパ…」


ど、どの口が…!!!!!!


サイコパスすぎだろ。
突然光を浴びだしたけどどうしたの尾形。
父上殺害の時は光に背を向けていたじゃないか。

最後のコマ、白石だけ表情見えるのがいいですね。
白石にしてはシリアスな顔。
杉元にアシリパさんを頼まれたから、正直信用ならない悪い大人二人組から守らないといけないから…
ほんと白石にかかってるといっても過言ではないですね。
頼むぞ白石…!!


≪139話『樺太へ』≫
衝撃だったんですが、犬童の地下室さ、土方さんの絵たくさん飾ってあるけど…え、ストーカー…??牛山も引いてるよ。
あ、だから「死が二人を分かつまで」なのね。
よかったね犬童、やっぱり最高の死に方したじゃん。
前編でも書きましたが、犬童は土方さんに憧れも持っていて、本当にいろんな意味で囚われていたから(どっちが囚人だっつー話ですわ)、
開放されてよかったね。
こんな地下室で土方さんをおびき寄せる算段を一人でしていたなんて不健康すぎるよ。

…にしてもすげー笑える。
上手だね、絵。犬童が描いたのかな?(笑)


そしてキロちゃんはマッちゃんを刺すつもりはなかった…
やっぱりキロちゃんは関係ない人の被害は最低限にしたい人。
そして確かに鶴見中尉と通じてる人を連れてはいけないし邪魔だよね。

そもそも、網走でのキロちゃんの動きは別に杉元を裏切ってはいないですよね。
ウイルクを殺したい目的と杉元の行動がかみ合わなかっただけで。
キロちゃんはおそらく杉元のこともまあついでに樺太に連れていこうかなくらいには思っていたような気がする。
身動き取れない杉元を見捨てなかったし、尾形に「杉元まで撃つ必要があったのか?」って聞いてるし。
(やっぱり関係ない人の命は大切にしてる。)

網走でのキロちゃんの動きとしては、

宿房に待機

そうも言ってられなくなり、出てくる

アシリパさんと合流

杉元を助けてのっぺら坊を連れてくると言う(もしウイルクだと自分で確認できたら自分で殺すつもりだったと思います)

杉元を助けて一緒にのっぺら坊のところ行こうとする

杉元にアシリパさんのところにいてくれと頼まれる↓
アシリパさんと正門で再合流

のっぺら坊=ウイルクを確認

尾形に合図、ウイルク殺害

インカラマッ刺しちゃう

船に乗って樺太


…なので、結果を見れば杉元を裏切ることは考えていなかったと思うんですが…。

でも…そもそもさ、これって第七師団が出てこなければのっぺら坊を連れ出そう作戦だったわけよね。
のっぺら坊連れ出して金塊の在り処をうまいこと聞き出したらのっぺら坊を遠くから狙撃してよ、って尾形に頼んでいたのだろうか。
土方さんのとキロちゃんはどこまで情報共有していたのだろうか。
キロちゃんは元々の作戦がうまくいったらどうするつもりだったのだろうか。
キロちゃんについてはまた今度別記事で考えたいところです…。


そしてついにきましたね、杉元と第七師団の旅。
こーゆーところがゴールデンカムイの魅力。敵として登場した人たちと旅するっていう…最高かよ。
しかも鯉登少尉!月島軍曹!!!…最高かよ。

鶴見さんのお側を離れたくない音之進かわいい。グンニャかわいい。
旭川に残されたときもこうだったのかなぁ。
やっとお供できたのにまた離れ離れとか切ないね。泣いてるしょ。かわいい。


そしてそしてそして、筆者の大好きな、鯉登父上!!
もう本誌で読んでからというものずっと大好きです。尊敬しています。好きすぎて鯉登パパが黒幕なんじゃないかとか考えちゃったくらいです。

これまで主人公を導く大人なんかいなかったのに、鯉登パパは本当に素晴らしいこと言って杉元を導いて…ホロリ。
「杉元どん」に始まり、息子への思いと期待と、自分たちの世代が起こした戦争への責任と…さらにはウイルクに対しても理解を示すとか…
素晴らしか御仁じゃあ…
理想の父親像。こうあるべしみたいな。
諭すような口調での自分語りが本当に素敵。

ウイルクってかなりひでぇなと思うけど、鯉登少将に言われたらそうなのかなって思っちゃう。

音之進のこと、「いつ死んでも覚悟はできちょる」って、それは信頼の証でもあると思うのです。
父親に軍人として認められているのよ。
幸せものだな音之進は。
父上は立派だし、すぐそばに月島軍曹っていう素晴らしく仕事ができる人がいるし、
鶴見中尉のことばかりじゃなく周りに目を向けてほしいものですな。(何目線だ)


あと花沢中将の手紙、誰が書いたの?って感じですが…わたしはご本人が書いたと思いたい。
花沢中将自分から死のうとしていた説を推したい。
なぜならそうじゃなきゃ鯉登親子がかわいそうだ……ていう筆者のエゴが理由です。



≪140話『アイヌの女の子』≫
in樺太!!突然のワチャワチャ男子旅。
荷物多い音之進。そんなに何入ってるの。服?服なの?薬じゃないんでしょ?
積みあがってるのは将校用の行李、けっこうたくさん入るし大きいのに六つ。
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(画像は参考として北鎮記念館にあった行李です。鯉登少尉は寒がりだし防寒具とかたくさん入れてそうですね。)

フレップワイン「ベベッ」ってかけるとこほんと好き。
食べ物粗末にするのほんとボンボンだー。
杉元との犬猿感もいいね。かわいい。男子たちかわいい。
まともで落ち着いてる二人がケンカの仲裁入るところもかわいい。

そしてエノノカちゃんの片言を真っ先に理解したのが音之進なの、すごいよかった。
薩摩言葉と標準語のバイリンガルなだけでなく、士官学校で外国語習いますものね。
地頭のよさと努力の末に得た語学力とセンスがここでいかんなく発揮されました!!!

で、いいとこ見せたと思ったらクズリにやられる音之進。考えなしかよ。
でもとっさに頭や内臓はかばうあたり身のこなしがよい軍人だ男だ。好き。

ここ実は本誌では杉元の「何だこの生き物は?!」のあとに「樺太ヤバい!」で終わっていたんだったような。
その後2ページは141話だったような。
音之進が襲われて終わりとか最高かよ。




というわけでここまでですかね。

相変わらず見応えのある!!
いやーーーやっぱり本誌で読んでいても単行本になるとまた違った魅力がありますね。
まじまじと見ちゃう。

やっぱり網走で分裂したのはアシリパさんとウイルクをどうしたいかの思惑の違いが露呈した結果ですよね~。



ところで、第七師団にいる顔に傷のある野間2号みたいな人が気になる今日この頃…
結構鶴見中尉の側にいるし、できる男に違いない。



おわります!