漫画と北国とわたし

ゴールデンカムイの考察だの感想だの聖地巡礼だのをつれづれと。本誌ネタバレ含みます。(他作品語るブログはじめました→ https://mochimochihq.hateblo.jp/ )

【本誌ネタバレ含】尾形の目的考察ver.3

また右往左往すんのかよ!って感じですがver.3(笑)

毎回違うこと書いてるんですが毎回結構本気で、これだ!と思って書いてます…そしてすぐ考察の穴に気づいてまた別の目的考えるっていうどうしようもない感じでお送りしています。

今回は尾形の目的っつーかこれは前に書いた土方ラスボス説と繋がる話なのでタイトルこれでいいか迷ったんですがいいやもう尾形の目的考察はこのブログのメインコンテンツだしと思ってこのタイトルで(話が長い)


今回は、
尾形は正直なんの目的もないのかも、
という考察(という名の妄想)です。


前提としてまず尾形は第七師団造反組にいて、鶴見中尉から離れて金塊狙ってました。
でも造反組みんな死んだし、とりあえず抜け出して二階堂も見捨てて一人で金塊レースに参加。
一人厳しくなったんで土方さんに用心棒はいらねえかい?と申し出る。
……「いい趣味してるじゃねぇか」「二千メートル以上俺から逃げ切れるか試してみるか?」「あの小熊ちゃんを助けて俺に何の得がある?」…などなど、なんやかんやあってウイルクと杉元撃って樺太←イマココ(はしょりすぎ)


尾形ってこう考えると全然土方さんと共に行動してないですね。用心棒ちゃうんかいっていう。
土方さんが遠ざけてるだけなのかもしれないんですが…
逆に怪しいよなあ、とか思って今回の考察に至る。


ここからが本題、題して、
尾形、全部土方さんに指示されてる説!

かいつまんで言うと尾形用心棒だし大層な理由もなく土方さんに指示されるがままにあれやこれやしてる説です。


尾形は茨戸で土方組の用心棒になっています。(あの最高な用心棒編ですねフォーゥ!!!)

土方さんが尾形をなんで受け入れたかっつーと、刺青ほしいのもあると思うけど、土方さんからしたら尾形は使える奴だとも思ったのでしょう。

尾形が初めて土方組の前で銃の腕前見せたシーン、
櫓の鐘を鳴らしたところ(6巻56話「松前藩」)で、
土方さんが「あの男の鳴らした鐘の寝は…事態が大きく動き出す合図だ」と言ってます。

本誌138話で尾形が放った銃声もまた物事が大きく動く合図であったわけですから、
茨戸の時点で土方さんは、尾形は物事を変える力を持つ者だと土方さんはある意味見通したと思うのです。きっと尾形のこと戦士としては信頼してる。
(まあおそらく人間的には全く信頼してないでしょう、土方さん人間の情を持ち合わせていない人嫌いっぽいし→で、その人間としては信頼してない感がアシリパさんがのっぺら坊の娘だって教えなかったり、13巻128話の「出目が厄介だ」発言に繋がるのかな、みたいな?)


で、話は少し戻りますが8巻70話、土方さんの隠れ家で、のっぺらぼうの仲間のパルチザン(キロちゃん)の話してましたよね。
あのあと、あの人たちがどんな話をしたのかって書かれてないわけですから、尾形が用心棒として土方組でどんな役割を担うのかあのチームの役割分担をした可能性もあるなあと思ってます。
そこで、尾形は土方さんの眼の届かない所でのキロちゃんの監視(&必要とあらば利用する)役割を担った可能性もあるわけです。(妄想は自由ですよねふふふ)


そして10巻93話、土方さんがカムイコタンで白石を助けるべくキロちゃんと舟を作ってたとき(「アムール川でも~」のところです)、
あそこで二人は何を話したんでしょう。

もし、
キロちゃんが樺太の仲間を救いたいんだって話をしていて、
土方さんが蝦夷共和国の構想(多民族国家)の話をしてて、
…水面下で手を組もうって話をしていたとしたら!


尾形がずっと土方さんの用心棒として動いてて、
土方さんがキロちゃんと結託していたとしたら、

網走で、尾形が誰にもばれずにウイルクを狙撃できる位置に配置されたのも(キロちゃんだけでそんな配置にできる話術あるかな。あるか。←おい
そもそも尾形誰からも信用されてないから追いやられたのかなかわいそ)、
尾形がそんな接点あったか?なキロちゃんと樺太まで行ってるのも、
造反組みんな死んだのに尾形がまだ金塊レースに参加してるのも、
なんだか納得行く気がしませんか。


そもそも尾形が土方さんに用心棒申し出たのも、強い土方組に、追ってくる軍から自分の身を守ってもらおうとしてたんだろうなあと。
尾形はプライド高過ぎサイコパス(言い過ぎ)だからそんなことはおくびにも出さないけど、経験豊富な土方さんには多分ばれてて(全てお見通しかっこいいほんとかっこいい)。

要は尾形、土方さんに良いように使い倒されてる、みたいな。
尾形もそれでいいと思ってる、みたいな。
(コウモリ野郎だからそのあたりのプライドはない的な。
尾形のプライドは狙撃の腕と、柔な奴だと思われたくないこと。
屈強な軍にいた、親殺しの過去を持つ自分は強いと思ってるみたいな。強がり的な。)

…などなど考えると全然尾形自身の目的は特にないのかも。


でもそんなんあり?と自分でも思います。
穴だらけですこの考察。

・土方さんアシリパさんがのっぺらぼうの娘だって尾形に教えてなかったからつまり尾形をまっっったく信用してなかったっぽい(ただの用心棒だし言わなくてもいいか、みたいなことかな)
・土方さんは網走でウイルクと話して金塊の在処を聞こうとしていたっぽい(キロちゃんにウイルク殺されたら困るわけだから手は組んでない?)
・アシリパさんがのっぺらぼうの娘だって知ったときの尾形の顔!利用する気満々。→そして金塊目的じゃない人が「いこう、アシリパ…」とかキラキラしながら言うかなあ。
・尾形は9巻81話、最後の晩餐パロ絵で使徒マタイの位置にいるわけだけど、8巻71話の扉絵にマタイ福音書の引用使われてるところをみると野田先生はマタイ福音書とかマタイに意味を持たせてる?
→きっと尾形は今後ものすごく重要キャラになる
→そんな尾形が、目的ありませんでしたー!ってことにはならなくね?


…穴だらけじゃないか!
すいませんうちはもうこういうスタイルでいきます(笑)


でも、この考察が少しでも当たっていたら、金塊レースが終わったら尾形は自由ですよね。
彼の射撃の腕があればなんだってできるわけだから。
用心棒点々としながら好きに生きてほしい。


今回は、自由が目的(尾形の目的ver.2のやつ)ではないけど、結果として自由になれるんだったらそんな尾形もいいなあと思って希望も込めて考察してみました。



第4弾はあるのでしょうか。


…なんかこんなに考察かいてるけど全然当たる気がしません!(なぜブログ立ち上げたし)


おわるるる。

第1弾はコチラ↓
mochikuchen.hatenablog.com

第2弾はコチラ↓
mochikuchen.hatenablog.com

江渡貝くぅんのお家行ってきたよ

今回は江渡貝くぅんの家のモデルを見てきました。

場所は、北大植物園。

札幌駅南口から徒歩12分くらいのところにある植物園で、園内の博物館の一つが江渡貝邸のモデルになっています。

 

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右)ゴールデンカムイ8巻第71話「職人の鑑」より

 

まさかの逆光です…。

でもほんんとそのまんま!周りの木の感じまでそのまんま!!感動!!

9巻ではここに全員集合!(谷垣以外)したわけですものね。

ゴールデンカムイって全員ここにきたよね、みたいな場所あんまりないんですが、ここは結構な人数(谷垣以外)が来ててしかも杉元土方グループだけでなく第七師団もだし、とか考えるともうテンションもだだ上がりです。

 

ちなみに中は…はい、剥製博物館になってまーす!

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入口入ってすぐ出迎えてくれるヒグマ(屯田兵によって射殺されたとのこと…射殺…だと…?)とか、

 

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エゾオオカミとか

 

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頭蓋骨並べてあったりとか。

江渡貝くぅんのお家そのまんまって感じで中もとても楽しい。

ここが剥製博物館だからそこから着想を得たのだとしたらなんかもう野田先生天才。

 

 

北大植物園は駅近にして広大な植物園で、北海道の植物も豊富で楽しいですよ。温室やバラ園や川や芝生や椅子もあってピクニックもできます。

駅でお弁当買ってこちらで食べたりも楽しいですね。

 

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オオウバユリもありました。(9巻でヤマシギの神様のお話にでてきてその後白石がブチブチィーって千切ってたやつですね)

 

札幌にきたけど開拓の村と小樽に行く時間がない!という金カムファンの方にはおすすめです。

 

 

観光と言えば、

「北海道はゴールデンカムイを応援しています」

と、道が公式で応援することになったのでもう道民としては嬉しくて嬉しくて…

たくさん方が北海道に来てくれたら嬉しいです。

そしたらいずれ聖地で金カムファンの方と遭遇できるに違いない。

 

そんな日を夢見て今後更に聖地巡りしたいと思います。

 

 

 

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この窓ガチャンて割って下の二階堂達を撃っていたのだなぁ尾形は。2400メートル先の人ヘッドショットできる彼にとっては余裕ですね。

 

【祝】ありがとうございます!【1000PV】

今回はただのお礼です。
考察もないし尾形のおの字もありませんので読み飛ばしてくださいませ。



このブログ、こんなただの妄想と日々のご飯と行ったところを垂れ流してるブログがなんと1000PVを超えてました!!!
わーいわーい☆

見てくださってる方々にお礼申し上げます。
本当にありがとうございます。


ブログ始めて早2週間。
のべ1000人の方が見ていてくださるなんて魂が勃(ry


ちなみに最もたくさんの方に見ていただいてる記事は、尾形の目的ver.1,2が1-2フィニッシュでした。しかも断トツ。90%くらい。
すごいな尾形…人気だな百之助…

このブログの本文みたいなとこありますものね尾形の目的考察。
右往左往しすぎてて結局筆者何が言いたいのか筆者の気持ちを考えられません先生…なのに見てくださってありがとうございます。

尾形のおの字も出てきませんって言ってたのに出てきちゃったすみません。


今後とも尾形の目的について原作に振り回されながら考察していきたいです。
第三弾近日公開予定…なるか?!
(書きたいものがたまっておりまして第七師団とか鯉登親子の話とかあとやっぱり尾形の話とか)


大体そんな感じですが、

本当にありがとうございました。


もち2号拝

【本誌ネタバレ含】白石のかっこよさを語る

今回は白石の良さを考えてみた。

わたし的好きな金カムキャラ上位五人には入る白石。
役に立たないとか言われてたのに網走編からなんか急に活躍が目覚ましい白石。

正直何万回も言われてることだし当たり前なことばかりだけど最近白石が特に気になるので書いてみました。


わたしが考える白石のかっこ良さ四つ。

1、脱獄王

2、みんなの精神的緩衝材

3、一途

4、作中主要メンズの中で唯一人殺してないのにあのメンツと対等に渡り合えるスキルとコミュ力の持ち主



まず1。

脱獄王。
スキルがすごいのはさることながら、脱獄って頭よくなきゃできないよね。
しかも頭良くなさそうに見せて警戒心を解くのが上手。(これは4に繋がります)
そして脱獄と侵入のスキルって=じゃないのに、どっちもやっちゃう白石ヤバイ。まじヤバイ。


2、みんな(読者含)の精神的緩衝材

どんな集団にいても、どんな殺伐としたパーティーでも、白石は自分を失わず我が道をいってますね。
(樺太でアシリパさんにお茶しよーとか言ってるあたりがすごい。)
杉元とアシリパさんが喧嘩してても(2巻)、杉元と尾形がピリッとした雰囲気になっても(9巻)、全然たしなめられるし、その役は白石しかいないし。
白石のバカな行動によって場面が明るくなってるのは言わずもがな。
樺太で、悩むアシリパさんに「(お父さんを)信じてあげようぜ」って軽~く言ったのに案外アシリパさんには響いてて、心を少し軽くしてあげたりしてて。伊達に歳重ねてないね。


3、一途

シスター宮沢の話(9巻)もそうだけど、そもそも金塊レースも分け前がほしいだけならいつでも降りれるのに、樺太まで行っちゃってる。
これは殺されるとかそんな恐怖からの行動ではなく、一度賭けたら、一途に追い求めるのが白石だからなのではないかと思っております。
もう杉元とアシリパさんの行く末を見たくなってるんだろうなあ白石。
網走で杉元に頼まれたから、アシリパさんと共に行動してるわけだし。
網走から突然いい男になってる白石。


4、対等に渡り合える交渉力

ほんと、これが一番言いたかった!!
白石ってあのメンツで唯一人殺してないのに全員と対等。
これは並大抵のコミュ力じゃあできないことだと思うんです。
1でも言いましたが、馬鹿そうに見せるのが上手で、それも計算じゃなくて本当にバカな部分もありの、でも実はしたたか、みたいな。


脱獄スキルだけでなくうまいこと生き抜くためのスキルも持ってる白石。
でも腹に一物抱えてる感じでもなく自由な白石。
役に立たないキャラだったけど今や彼がいないと救いがないと言えるくらいの重要キャラ白石。


かっこいいぜシライシーッ…!!!!!



なんか、白石ってあのクレイジーな集団の中にいて唯一と言っていいほどまともだと思うのです。
人間味がすごいというか。

今後はまともな人が重要になってくるはず。
杉元はキロと尾形をぶっ殺してやるとか言ってるし、土方おじいちゃんは暗躍しているし、みんなが狂っていく中で白石のまともさはきっと重要な役割を持つことでしょう。
それこそ緩衝材として。

今後は白石(と鯉登パパ)に期待しちょります。

【本誌ネタバレ含】尾形の目的考察ver.2

前回の考察から一週間ちょいしか空いていませんが、
樺太目的じゃない目的だったらどんなだろと考えて考察してみます。

おれ、このブログを尾形の本当の目的が分かるまで延々右往左往するブログにするんだ…!!!



さて、今回の注目ポイントは、尾形が髪の毛を伸ばした理由「解放感」です!(ゴールデンカムイ公式HPより)


解放感とはなにからの?
とひたすら考えてみましたところ、やはりここは軍、第七師団からの解放なのかなあと。

だとしたら、彼は軍の命令で動いてるわけではないんじゃないの?と思ったわけですが(思ったわけですがとか言ってるけど一週間前は中央の命令でとかノリノリで言ってたよねこの人…と自分で思う。)、じゃあ何目的よ?と頭を巡らせてみました。


結論から言えば尾形が金塊ほしいのって、ただ単にお金が必要というだけかも?
もっと言えば、自由にやりたい、みたいな。


きっと尾形は軍にはいたけど(上等兵で杉元より年上だから徴兵中ってことはなく自分の意思で軍にいるはず)組織が嫌い。
そしてそれを気づかずにいままで過ごしてた。

でも金塊巡ったいざこざで成り行きで軍から抜けることになった途端、解放感がすごくてもう自由になろう、みたいな。


軍から抜ける以前にまずもって尾形は鶴見中尉の元を離れたかったとは思う。

鶴見中尉は尾形を軍神の息子として崇拝対象にしたてようとしていたわけで、本当に野心が強ければそれでよかったんだろうけど、尾形は違った。

軍にいたままではどこまでも父親の影が付きまとう。
父親を殺して巣立ちをしたのに、鶴見中尉の元にいては本当の自由は手に出来ない。

そもそも軍に入ったのだって、祝福された人生があったのか、ただ確認したかっただけで、祝福されたいとかは特になくて。
確認できたから、もう軍に入った目的は達成されてる。

目的が達成された以上もう大人しく軍にいる意味もない→鶴見隊から離脱→解放(ひゃっほーい髪も伸ばすぜ)


そしたらもう自由がほしくて、あらゆるしがらみから逃げたいからお金がほしい=金塊狙っとこ、みたいな。

それもたくさんじゃなくて、杉元みたいに、二百円くらいでいい。

……だとしたらなんか泣けるなあ。



尾形は色々ネジ飛んでるわけだけど、純粋な人だなあと思うのです。すごいプライド高いあたりも。
そして自由を求めてる。
孤高で、山猫だもの。


目的はだから、軍にいたままでは手にすることができない、呪われた人生からの解放、なのかも。


でもそれはきっと自分が死ぬこととも同義で、解放されればなんでもよくて、
だから江渡貝くぅんの家で殺されかけた時も笑っていたのかも?と思います。

そのあたり自分や他人の命に対する尾形の独特な(てかサイコパスな)考えが透けてみえますね。



…ふと思いましたが仮に目的が呪われた人生からの解放だとしたら、
存在を祝福されればそれも解放になるのかなあ。


以下妄想。(妄想じゃないことが一度でもあったか?って感じですが)




祝福のされ方としてはきっと、尾形が死にかけてアシリパさんが「死ぬな尾形」ってなって、尾形は、自分に死んでほしくないと思ってくれる(死なれたら困る、みたいな利用価値に準ずるものじゃなくて純粋な気持ちで)存在があるんだよかったなぁ…ってなる。その後死んでも死ななくてもこれで彼は救われるのではないかなあ。

その流れならきっとすぎに助けられる
→死地を抜ける
→起きたらすぎに、アシリパさんがお前を死なせたくないって言ったからだからね、勘違いしないでよね!とか言われる。尾形泣く。



……だとしたらすげー泣けるんですけど!(ひたすら妄想)

アシリパさぁん…


その後はきっと瀬田宗次郎(るろ剣)みたいな感じで放浪の旅に出るのかな?
北の方へ行ってみるかっつって北海道より北かよ満州か?


きっとキロちゃんとかも最終的に満州いくかなーどうかなー


というわけで(?)、尾形の目的第2弾でした。
第3弾第4弾もきっとまた別のこと言い出すでしょう(笑)



第1弾はコチラ↓
mochikuchen.hatenablog.com

第3弾はコチラ↓
mochikuchen.hatenablog.com

【希望的観測】土方ラスボス説【ゴールデンカムイ考察】

今回はわたしが大好きな土方おじいちゃんについて語ってみます。


まずもってわたくしは史実の新撰組土方歳三が大好きです!!!
中2の時、初めてあの有名な土方ブロマイドを見て、一目惚れ。
函館に行くチャンスがあれば土方グッズを買い漁り、色んな新撰組の作品読み漁り…

と同時にあらゆる作品の土方歳三を好きにならずにいられない病にかかりました。いまだに治ってません。不治の病です。


なのでゴールデンカムイでも例にもれず。
箱館戦争で死んでる土方さんが生きていたなんてほんと夢をありがとうゴールデンカムイ…!!
しかも経験も金も信念も持ってるかっこよじいちゃんとか最高かよありがとうゴールデンカムイ…!!!



というわけで、土方さんについて考えてみる。


土方さんは、金塊で蝦夷共和国を作ってロシアとの緩衝国とするのが目的。
これはずっとぶれない。
戊辰戦争箱館時代から、ずっとぶれない。

日本のために戦うことが彼の走る理由で、信念で、誠。
土方さん……!!!!(声にならない感情)



そんな彼が信念のために何しようとしてるか、箇条書きにしてみます。

・金塊を狙う
・自分の国の大将となる器を持つものを探す(近藤さんの器を探す→これはアシリパさんを見つけたからクリアなのかな?)
・新聞を利用してアシリパさんを北海道独立のジャンヌダルクとしてかつぎあげる
・明治政府との戦争(もしくは対話)


こんなもんでしょうか?

…てことで本題にして結論。


これさあ、土方さんがラスボスじゃね?


だってこんなに全てを利用して自分の理想郷を作ろうとしてるとかラスボスレベルの巧妙さ狡猾さ、そして聡明さ。


ここでラスボス候補の方々を見てみます。

ラスボス候補1、キロちゃんは金塊もって仲間と独立したい!
ラスボス候補2、鶴見中尉は金塊で北海道に軍事国家作りたい!

二人とも中々狡猾で頑張ってる(何故上から)わけだけど、そのためにやってることが土方さんとはレベルが違う。
土方さんは一段上にいると言うか。

土方さんは組織はトップと参謀が同じ人じゃいけないこととか、情報の有効活用方とか、人材の使い方とか(牛山と家永の使い方とかね)、全て分かって、持ち前の先見の明でもって全て使って信念に向かってる。


…とわたしは思うわけです。


しかもさ、都仁がさ、13巻で、杉元の声が土方さんの若い頃の声にそっくりだって言っていたじゃないすか。


だから最終きっと杉元VS土方になるんではないかなと私の中の予想。てか希望的観測。

きっと最終決戦はアシリパさんを巡るバトル。
アシリパさんを守りたい杉元と、独立戦争のシンボルとして担ぎ上げたい土方さん。


戦争で傷ついたやさしい不死身の男と、最後の侍の最終決戦とか…


くぅーーーーー!!!!
最高かよ。



…結局わたしは土方おじいちゃんと杉元の、気持ちの良いバトルが見たいだけなんだ。


もちろん土方おじいちゃんは負けて新しい時代に賭けるわけだ。




というか、ここからは妄想(妄想じゃないことが一度でもあったか?って感じですが妄想)ですが、

土方おじいちゃん、アシリパさんを庇って死ぬ気がしてならない…


土方歳三は、流山で近藤勇を出頭させています。(史実)
流山では、逃がしたり、武士として切腹させて自分が介錯したり、もしくは自分が身代わりになったり…と、他にも色々な選択肢があったはずで、
それを出頭という選択肢をとって、挙げ句近藤に武士としての切腹ではなく、斬首で命を落とさせてしまったことを後悔しているのだとしたら。


近藤さんの器を見つけた土方さんは、今度こそ日本のために戦い、近藤さんを庇って死ぬことを希望として持ってるとしてもおかしくはないなあと思いました。

近藤さんの器は、アシリパさんなのか否か…!


でもこの妄想には問題があって、アシリパさん命狙われないといけないから、最終決戦なのに誰がアシリパの命狙うの?鶴見中尉?じゃあ中尉がラスボスになってしまうよね?みたいな。え、まさかの尾形?あれかな、誰にせよ最終お銀みたいに首だけになって最後の力振り絞ってアシリパ狙って、みたいなことかな?


…止まらないのでやめます。


というわけで土方おじいちゃんラスボス説でした。
違ったら畳バリバリしてお詫びします。





それにしても史実としての土方歳三は知れば知るほど惹かれます。

新撰組は、日本のファーストアーミー(最初の軍隊)にしてラストサムライ(忠義を尽くした最後の侍)と言われますが、
それを作ったのが土方歳三なのです。


わあもう…好きだ!!!!



おわれ。

【本誌ネタバレ含】尾形って…【ゴールデンカムイ考察】

またまた尾形の話です☆
尾形が私怨で人を殺す理由について考察(という名の妄想)。

私怨で殺した対象は主に父母勇作さんですよね。
(他にいますかね?いたらゴメンナサイ)


まずは父花沢中将。
139話で鯉登パパが言っていた、花沢中将からの手紙の内容を考えるに、
花沢中将って尾形が殺さなくても自刃していたんじゃね?
と思えます。

そして尾形の異母弟勇作さんですが、
彼も尾形が殺さなくてもすぐ死んでたんじゃね?
って思えますよね。
だってあんな最前線で旗もって走ってるわけだから。標的すぎる。旗手は歴代命懸けで旗を守ったらしいし…。
ただ父に勇作さんの戦死の報を届けたかったなら殺す必要もなかったと思う。

で、尾形はお母さんのことも殺してる。お母さんも遅かれ早かれな感じするし。それこそ自殺とかしてしまいそうな。


つまり尾形は放っておけば死んだものを(もしくは死んだも同然なものを)わざわざ自らの手で葬ってるわけだ。


ここから、尾形は愛する人ほど自らの手で葬りたいんじゃね?と考えます。

愛してほしかった父母は言わずもがな、勇作さんのことも尾形はきっと好きだったんじゃないかな。
だって「勇作さん」て言ってますものね。

作中で言ってる、祝福される道があったのか確認したかった、というのももちろん一番大きな理由だけども、それって自分で手を汚さなくても達成されていたとも思えるのです。


…もしそうだとしたなら、大切なものほど自分で送りたい、という思想を持っている尾形が見えてきます。

人殺しで尾形だから(笑)、とんでもないサイコパスで歪んでるように見えるけど、それもひとつの愛のように思えてなりません。


そして大切なものを自らの手で葬る、送る、っていうのは、アイヌの考え、イオマンテなど同じ。
獲物は全て食べて皮にして、ヒンナと感謝して送るのと同じ。
谷垣の妹が死んだ理由と同じ。
杉元が自分の家を燃やしたり、
武士(土方さん)が剣を交えた相手に止めを刺すのと同じ。


送る、という思想はこの作品全体に流れているもので、
尾形の愛憎と殺しもその一端を担っているなあと感じました。





さて、仮にそうだとしたら、
139話でキロちゃんが尾形に杉元まで撃つ必要あったかと問うていたことが思い出されますね。
つまり杉元を撃ったのは独断。
なんやかんや理由言ってましたが、結局杉元のこと撃ちたかったんじゃね?



結局尾形って杉元のことめちゃ好きじゃん(笑)




おわれ。