漫画と北国とわたし

ゴールデンカムイの考察だの感想だの聖地巡礼だのをつれづれと。本誌ネタバレ含みます。

【本誌ネタバレ含】尾形って…vol.2【考察?】

まさかのこのタイトル、シリーズ化です(笑)


本誌を読んでいて、最近何かが足りないな~と思ってました。
で、気づいた。
足りないのは、尾形の生き生きとした表情と軽口だ!!!

尾形って樺太編からなんか無口で無表情じゃないですか?
…いやすごいいけめそなんだけども、ニヤリみたいな悪い顔もしてるしそれはそれでいいんだけど…
釧路の時とかもっと表情が色々あって生き生きしてた気がするんです。軽口も言っていたし。

ということで、今回はその理由についてなんでかな~と考えたところ、理由が二つほど思い付いたのでまとめてみました。


1、本気でぶつかってくる人が近くにいないから
2、本気の殺し合いをしてないから


まず1ですが、尾形に本気でぶつかってくる人というのはわたしが考えるに、杉元と谷垣。

杉元は最初から本気で殺し合いして(しかも至近距離で取っ組み合いですよ!)、殺されかけて、手を組んでからも信用とか一切しないで敵意バリバリに向けてきて、挙げ句コウモリ野郎とか言ってくるし…
でもそんな杉元を、尾形は「好きじゃねぇ」(9巻89話)んですよね!
これは杉元の「お前が好きで助けたわけじゃねぇよ」(9巻82話)の台詞を受けてのものですが…尾形にとって「好きじゃねえ」って嫌いじゃないに近いと思うんですよね。
(そもそも尾形に好き嫌いとかあるのか?等しくどうでもいいのでは?という見方もありますが、ここは尾形に人間味を持ってもらいましょう。)

杉元が一度寝返ったやつは~って言った時、尾形の「でも今のは傷ついたよ」(9巻81話)の顔とかすごい嬉しそうだし(笑)
みんなその話題避けてたのに言っちゃう杉元。
いつも本気の男杉元。
思うところがあるけど大人だから何も言わない牛山&ケンカすんなよとかってとりあえず場を納めようとするシライシと、杉元は対称的ですね。
杉元にそんな本音をぶつけられて嬉しかったのかな尾形。(かわいい)(かわいい)(かわいい)


谷垣は軍にいた頃から知ってる(しかも谷垣の過去も聞いてたしね尾形)ってのもありますが、やっぱ谷垣は実直で誠実だから、真っ直ぐな対応をするところは誰に対しても変わらない。
チカパシとかに対しても真面目に受け答えしたり。
尾形に対しても適当にあしらったりすることはないように思えます。
そして谷垣も、一度本気で殺し合ってる。というか尾形殺されかけてる(しかも尾形の得意とする撃ち合いでですよ!)。

杉元と谷垣に共通なのは、尾形が一度殺されかけたか、でしょうか。
本気で命のやり取りしたから尾形は二人といるとなんか生き生きするのかな。
ころしあい≒おともだち。コロトモ。(笑)
尾形は命の取り合いをしないと愛情も友情も形成できないのですかね。

尾形にとって杉元と谷垣なら自分が殺そうとしても死なないし、逆に自分が殺されるかもしれない、みたいな喜びみたいな高揚感みたいな?
そして手を組んでからもやっぱり本音でぶつかってくる奴ら、みたいな?

キロランケも白石も殺し合ってないし、本音をガンガンぶつけてくる感じじゃないし。
アシリパさんなんて利用対象だし。(庇護対象かもしれんけどそこはなんかよくわかりません。今度考えてみたいところ。)

本気でぶつかってくる二人、やっぱ尾形にはそういう人が側にいるといいですなあ。(何目線)


…とか語ったところで…ぶっちゃけ本気でぶつかってくる人がいるいない以前に、
2の、本気の殺し合いをしていないからってのも有力な気がします。
なんせ最近人を撃ってないから尾形。

心が戦場にあると、やっぱり人間同士の命のやり取りがないと生き生きとできないんでしょうか。

でも尾形の場合は戦争に行く前だって心が平穏だったことなんかなかった気がします。
杉元も谷垣も生まれ育った家庭は、悲しいことがある前は平和だったろうなって感じがするけど(だから二人とも尾形にも全力でぶつかれるというか)、
尾形は幼少期からのあれこれがあるので、その点ほんとに闇が深い。
だけど本人はいたってポジティブな感じでとりあえずは自分の生き方見つけてるところが清々しいですねぇ。

でもさ、動物撃つのだって命のやり取りだから、そこはアシリパさんが教えてあげてほしいほんと。
遠距離から一発でしとめちゃうから実感沸かないのかな。
なんかテレビで見たけど、どこか時代のどこかの国の軍人(なんて曖昧な情報)が、兵器が進化しすぎてすごい遠くの敵も撃てるようになったから人を殺してるって実感がなくなったって言ってたけどそういうことなのかな。


結局何が言いたいかって言うと、

「久しぶりだな谷垣一等卒」

みたいな尾形がまた見たい!!




(「なんてこった…」でも可)
(「犬より役に立っとらんぞ谷垣一等卒 秋田へ帰れ」でも可)



おわれ。