漫画と北国とわたし

ゴールデンカムイの考察だの感想だの聖地巡礼だのをつれづれと。本誌ネタバレ含みます。(他作品語るブログはじめました→ https://mochimochihq.hateblo.jp/ )

【本誌ネタバレ】227話感想

本誌感想です~。
宇佐美編ひと段落でしょうか。

宇佐美を札幌に送ったのはやっぱり”サイコパスにはサイコパスをぶつけとけ”みたいな意図だった鶴見さん。
神采配じゃん。
(前回感想の考察が当たってちょっとうれしい♬)


あらすじなんですけど今回もテキトーに行きます。

時重(12)「いつだって「篤四郎さんとの時間」を邪魔しやがって」「(智春の父親が第二師団の偉い人で智春は東京に陸軍士官学校にいってくことも黙って自分を見下してたことも、)許す!!」

でも、鶴見さんが智春に「気持ち強さは時重くんに負けていない」と言ったことは許せない時重(12)

鶴見さん「キミは今でも私の一番だよ」

時重(12)「ヨカッター(笑顔)」

宇佐美「それ(智春…)…死んじゃいました?」「共犯ですね僕たち」

鶴見さんの作戦:
鶴見さんの馬が智春を蹴り殺したことにした
 
時重(14)「ここは僕が初めて人を殺した場所」
鶴見さんは↑の作戦のせいで北海道に左遷された
鶴見さん「第七師団で待ってるよ」

場面戻って柔道場で鶴見さんは高木先生と話す

人を殺せる兵士にするために必要なものは「愛」
同僚、上官への「愛」
兵士を人殺しに仕立て上げるには「愛」が必要

でも稀に、「生まれながらの兵士がいる」(理由なく人を殺せる存在がある)
「軍隊には彼らのような兵士が切実に必要なのです」

時重(25,6)「(札幌の殺人は)殺しのための殺しですよ」「僕には分かるんです!!」


場面変わって鯉登少尉たち
二階堂が義手を探す

鯉登少尉が隠してることをあてるインカラマッ

金をまきあげられている鯉登少尉

月島軍曹の探し人、「あの子」

鯉登少尉がなぜが義手に詰めた「「羊羹」だ」


ここでおわりです!!

すごい!!おもしろい!!
時重くんは許せないと思う理由が人と違ってサイコな感じがしてすごくいいですね!!
……え、まって、「初めて人を殺した場所」って、その言い方その後他にもだれがころしたみたいに取れるけどまさかまさか…え、まさか。
こわい、やめよ。鶴見さん2年いなかったし特にころす理由ないもんね。
まさか第七師団に行くために家族をころ…やめよ!!違うであれ!!
 

にしても宇佐美は今までにいなかったタイプですね。まさに「生まれながらの兵士」。
しかも鶴見さんが理由じゃないと動かないって「生まれながらの兵士」を愛で包んで更に従順にさせるなんて鶴見さんすごい!すごいぞ鶴見さん!!

そもそも過去の時点で大好きな人が自分のために左遷されてくれた、なんて更に心酔しちゃいますな時重(12)。
それも自分の能力をかってくれていたから、とかさ。
自分ですら実家の手伝いのせいで諦めていた未来を、鶴見さんが信じてくれたなんてそりゃあヒーローですな鶴見さん。
すごいぞ鶴見さん!!


なんていうかゴールデンカムイって色んな登場人物たちの過去出てきますけど、もちろんその人たちの過去というのも大事なんですが、
たくさん過去編が出てくるにつれ鶴見中尉の意図というか人となりというか彼がどういう人物で何をしようとしているのかが少しずつ紐解かれていく感じがするし、
恐らくそれってゴールデンカムイの根底にある大事な要素の一つになるんだろうなという気がしてならない。
何言ってるのかわからねぇと思うが俺もわからねぇ。
いや、つまりね、鶴見さんという人物を通して我々は人間というものを考えることになるんじゃないかと。
…何言ってるのかわ(以下略)


そもそも鶴見さんて何者?って感じじゃないか。
鶴見さんは「生まれながらの兵士」なのかそうでないのかも気になるし。
宇佐美時重(12)の殺人を隠蔽したのは長谷川写真館から2年くらいしか経ってないわけじゃん。
その2年て何があったのかなって感じじゃん。

そして日清戦争しか経験してない中で「中央からさらに離れることでより自由に出来ることもある」って言ってるってことは、
日露戦争で傷を負った第七師団の汚名返上とか仕事を与えるとかいう理由は兵士たちの支持を得るためだけの大義名分なわけで、
鶴見さんはきっともっと壮大な目的があるに違いないよね。

なんだろね……革命かな。(本人がほぼそう言ってたじゃん)(軍事政権を〜って言ってたじゃん)
や、でも北海道を乗っ取るだけじゃなくて、キロちゃんたちがロシアで革命を起こそうとしていたのに対して、鶴見さんは日本で革命を起こすとしているんじゃなかろうか…?とか。
北海道を楔として日本をじわじわと浸食してく的なのが最終目標だったり。とか。

戊辰戦争からの明治維新が、実際ずーっと続いていた国の在り方を変えた革命だったわけなので、
そこからまだ50年も経ってないあの時代、まだ”国家を転覆させられる”という思想は世代を変えてまだどこかであったと思うんですよね。
更に他国との戦争で国の領土が増えたり減ったりそりゃもう目まぐるしい時代だったじゃないですか。
”大金を手にした結果できること”の大きさが現代の比じゃなかっただろうと思うんです。
ましてや自分の部下は「陸軍最強」の第七師団だし。
鶴見さんはロマンを求めているんですね。ロマンチストだ。(まとめ下手か)

ここまで書いといてなんですが鶴見さんがもっとリアリストだと考えると、鶴見さんの目的ってやっぱ違うのかな。(すぐ覆すスタイル)
そもそもあんな中隊の兵士たちだけでクーデターを起こせるわけがないんです…が…カストロとチェゲバラはやってのけたよね(時代が違いすぎ)


そしてじゃあもう一人のボス(ボスて)土方さんはどうなんだろ。
まだ国盗りできると思ってるのか、北海道くらいが関の山と思っているのか。

鶴見さんも土方さんも、革命に失敗したら死ぬことがわかってて自ら飛び込む、覚悟してきてる人だから、
なんていうか…男…いや漢…!!!(泣いてる)

男たちの命が燃え盛っててなんかもう面白いなゴールデンカムイ!!!


あと宇佐美は最後鶴見さんと心中するんだろうなって思いますね。
庇って死ぬとかかな…篤四郎さんがいないと意味ないもんね人生の。


キャラが死ぬ話はここまでだ!!
おわります!!!