漫画と北国とわたし

ゴールデンカムイの考察だの感想だの聖地巡礼だのをつれづれと。本誌ネタバレ含みます。(他作品語るブログはじめました→ https://mochimochihq.hateblo.jp/ )

【本誌ネタバレ含】がんばれ二階堂浩平

キャラへの愛を叫ぼうシリーズ。
何回目かも正直もう忘れましたが今回は二階堂!浩平!


二階堂ですね。最初めちゃめちゃこわかったですよね。顔色の悪い目も死んでる同じ顔した兵士が杉元を追ってきましたものね…お蕎麦屋さんでね。
あのインパクトから幾星霜。
弟殺されて尾形に見捨てられて熊に頭の皮ベロンやられて自分の耳を洋平のだと思い込んで耳に話しかける系男子になったかと思えば、
なんか足もなくして手も撃たれてモルヒネ漬けになって幼児退行してげっそり痩せちゃったかと思えば、
頭の皮も復活して温泉でのんびりしてるかと思えば、
やっぱり根はできる男だった…
…なんか盛り込みすぎじゃないです?
ていうか金カムってそれぞれのキャラが盛り込まれすぎていますね、今気づいた。(おせぇ)


浩平はですね〜これからバシバシ活躍するんじゃなかろうかと思うちょります。
だって、あの鶴見中尉に使えるって判断されたわけですもんね。
耳を削がれても絶えたその男らしさ。…覚悟を持った軍人ですわ。
静岡に帰りたいって言ってたけど、屯田兵とか北海道とかうんざりだと言っていたけど、根は覚悟を持った軍人ですわ。(二回目)

鶴見中尉としては小宮を犠牲にしても、造反を許してまでも、使いたかったわけで、そんなわけだからきっと彼はこれからもっと活躍しますわね。


ここからは個人的な感想ですが、
二階堂って、なんていうか勇敢であり臆病でもあると思うんです。
何に臆病かというと「わからないこと」、「自分の認識できないこと」なのかなぁって。

浩平のアイコンであるところの「洋平の耳」を例に見てみますね。
二階堂って双子じゃないですか。
双子っていろんな文学作品とかでも一体の存在で自我の分裂とかそんな象徴として描かれることが多くて、だから割と双子の片方って死ぬことが多いですね。片方が死ぬことで自我が一つになるわけです(確かそんな論文を読んだ気がする)
で、二階堂双子の場合を見てみますと、浩平にしてみたら双子の片割れが死んじゃうっていうのは、そりゃもうとんでもない絶望ですよね。自分の半身がなくなっちゃって、認識できる世界は半分だったでしょう。
だから洋平を作って偶像化して自分の認識の範囲に留めようとしているし、そのことで認識の幅を広げようとしているのではないか…。
なんて、正直適当ですが見ててそんなことを思いました。

だからなんていうか浩平は勇敢で能力は高いけど視野は狭いですよね。杉元のことしか見てないじゃん、みたいな。


なので、「わかること」はこわくないし勇敢になると思うのです。
鶴見中尉が恐ろしい人だってこともわかるから、鶴見中尉がキレててもそれはそんなにこわくない。耳削がれてもこわくない。
覚悟を持った軍人でもあるし、同時に視野も狭いので…みたいな。

だから鶴見中尉のことは他の人と違って畏怖の対象としては見ていないと思います。

で、そこですよね。
二階堂にとって鶴見中尉は畏怖の対象じゃない。(二回目)
特別じゃないんですよね。正直造反組だしね。
みんなに怖がられていたり敬愛されていたり特別視されてる鶴見中尉なのにですよ。
浩平にとって特別なのは洋平とそれを奪った杉元だけなのですね。視野狭いからね。(三回目)


だから二階堂って鶴見中尉を簡単に殺せると思うんです。(でた)(すぐ鶴見中尉を誰が殺すか考えたがるタイプ)
なんていうか鶴見中尉を撃つのは音之進じゃなくて二階堂かもねなんてことも思っております。
耳あげる約束してましたしね。
「約束通りその耳もらいますね」
言うんかな。ひぃこわい。(すべて妄想です)


と徒然に語りましたが…信じないでください。
何が言いたのか…わたしは二階堂が好きです!!応援してます!!!
がんばれ二階堂浩平!!!!


おわりもす!!