漫画と北国とわたし

ゴールデンカムイの考察だの感想だの聖地巡礼だのをつれづれと。本誌ネタバレ含みます。(他作品語るブログはじめました→ https://mochimochihq.hateblo.jp/ )

【本誌ネタバレ含】キロランケについて語るvol.4(191話つれづれ)

キロちゃん第4弾です。
191話でまたいろいろと思うところがあったので書いてみますね。
マキリ、アムール川、白石などなど…つれづれに愛のままに我儘に語ります。
時間が空いているのでこれ前にも聞いたよみたいな話があるかもしれませんが許してくださいませ。
今回は箇条書きスタイル。
 
 
・マキリとキロちゃん
アイヌの象徴であるマキリ、白石をマキリで助けた登場シーンから彼の象徴だったとわたしは思うんですけど、
あれって傷ついてるところを見ると誰かの形見なんですよね?マキリの魂を死者と一緒に送ったんですよね?
でもなんというかあのマキリがキロちゃんと旅をして、キロちゃんの象徴になって最後には命を奪っていったあの作中での描かれ方を見てわたしが思うに、キロちゃんて一度は役目を全うしたマキリに新しく魂を入れていたなと思うんです。
 
で、そのアイヌの象徴の道具と一緒にキロちゃんは旅立っていった。
これは前回も書きましたが、やっぱり彼はアイヌとして死んでいったんだろうなと思います。
 
そしてなんというかそいう生き方をしたためにキロちゃんて死んじゃったんじゃないかなとも思んです。
マキリに命を吹き込めるくらい、なんというか亡くなったものへの憧憬が深いというか。
彼は故郷を亡くしてる(かどうかはわかりませんが、少なくとも彼のいた頃の故郷ではないのかなと思いますし)消えゆくものとか弱き者に自分たちを重ねてしまうのかな、とか思ったり。
彼だからこそできたことってあるよなぁと本気で思った次第です(まとめが雑)


・キロちゃんの故郷の川について。
調べたんですけども、アムール川はですね、
シルカ川とアルグン川の合流点から生じて、中流部は中国とロシア極東地方との間の境界を流れ、その後流れを変えてロシア領内に入り、オホーツク海にそそぐんです。その海流は日本海を流れるんだそうで…
なんだかキロちゃんの人生みたいじゃないですか??
杉元たちと初めて出会ったのも川でだったし、最後は流氷に乗って故郷の川に帰っていったし…
キロちゃんの人生は本当にずっと川とともにあったし、人生そのものが川だったんだなぁと思いました。
なんてね、めちゃくちゃ主観です。
…泣いていいですか?


・191話の白石の台詞「真面目過ぎる男だったんだよ」      
白石は思えばキロちゃんと旅した期間が、杉元よりもアシリパさんよりも長いですもんね。
脱獄物語もキロちゃんに突っ込まれながら語ってましたしね。懐かしい。9巻超好き。
多分長谷川写真館の話の他にも、亜港で流氷を待っている間キロちゃんはいろんな話をしていたんだろうなって想像(妄想)しています。
そうやって色々話す中でキロちゃんへの理解が深まっていったんだと思います。

白石もキロちゃんと同じく同情の人だと思うんです。
血まみれの顔をきれいにして、ちゃんと、マキリと一緒に送ってくれたんですよね。

なんていうか、ありがとう白石。
大好きです白石。
がんばれ白石。
白石これからも超キーパーソンでいてほしい。

思えばさ、鶴見中尉が鯉登少尉を叱るところで(11巻)、
「白石由竹に利用価値がある」みたいなこと言ってましたけど、鶴見中尉は白石のどこでそう思ったんですかね。
情報元として?それとも脱獄・侵入のスペシャリストとして?
…なんかまだ明らかにされていない謎が白石にあったらいいなぁと夢見ています。だって好きだから。
 
 
・ソフィアさんの「忘れないわ、坊や」
キロちゃんて、いまいち届かないっていうか報われないなってキロちゃんを見ていて思うんですよね。本当にほしかったものってキロちゃん何一つ届かなかったんじゃないのかなって。
アシリパさんにもそうだし、ソフィアさんにも。
それでもキロちゃんは自分をちゃんと受け入れてその中でもがいて周りをちゃんと愛してて(家族捨ててましたけどもそれはおいといて(おいといていいのか))、
そんなキロちゃんだからこそソフィアさんとか白石とかアシリパさんとか、ずっと誰かの心に遺り続けるのでそれはそれでよかったんだろうなと。
ソフィアさんからしたら最後まで坊やだったけど、でもキロちゃんは満足してるんだろうなって思ったんです。
だから死に顔は笑っていたんだろうなって。
なんかキロちゃんらしい顔だったなと思います(号泣)



という感じで。好きすぎて若干目が曇ってる感じの美化してる感じのキロちゃん語りでした。
 
キロちゃんは本当に最後まで「キロちゃん」でしたね。
19巻は加筆されるだろうなと思ってますし、ソフィアさんがこれから再登場してキロちゃんとの手紙の中身とか生い立ちとか話してくれるのかなぁと思っておりますが、
それまではキロちゃん…お疲れ様って、言いた…い…(号泣)

キロちゃんが真っすぐで柔軟で情に厚くて懐の深い「キロランケ」でよかったなって、改めて思いました。


なんかさ、金塊運んでたアイヌの方々殺した犯人、キロちゃんじゃないような気がします。(散々キロちゃんだとしたらで話してきましたが)
そもそもそんな顔貌が分からなくなるまでバラバラにすることができるのって、まぁ爆弾ならできますよねと思ってキロちゃんじゃね?って思ってたんですが、それもミスリードな気がしてきました…どうなんだろ…
なんなら鶴見さんじゃねとも思うし(有坂閣下から武器の供給は大量にあるわけだし)、あと熊じゃね?とか狼じゃね?とか。
はい、わかりませんね!!!!
 
でもキロちゃん真面目で優しい人だって死に様でわかったからそんなことしない気もしてきたのでした。(してたらしてたで構わない)(構わないて)
 

ちょっとこの記事の書き始めくらいからモニターぼやけてる状態で書いていたので誤字脱字あってもご容赦を!!

おわりもす。
 
キロちゃん過去記事はこちら↓