漫画と北国とわたし

ゴールデンカムイの考察だの感想だの聖地巡礼だのをつれづれと。本誌ネタバレ含みます。(他作品語るブログはじめました→ https://mochimochihq.hateblo.jp/ )

【本誌ネタバレ】228話感想

本誌感想です。

 

時重くん回想もひと段落、今回は杉元一行のお話、というか杉元のお話…

あらすじはもうね、読んでください!!
簡単に言うと

 

at空知川

シマエナガ(ウパシチリ。命名:ウパシちゃん)と出会う

杉元霧の中ではぐれる

アシリパさんから教わった知識で生き延びる杉元

ずっとシマエナガ(ウパシちゃん)に話しかけてる杉元

かれこれ一週間

杉元「絶対にふたりで生きてこの山から脱出しよう」

杉元「ふいいいいい~~~~ごめんなさいごめんなさい」(ブチブチブチブチ)

杉元「京都に行った時に食べたスズメの焼鳥を思い出すなぁ」

杉元「いただきまぁす!!」アシリパさん「杉元~」

杉元「うおぉぉぉぉぉぉぉ」

次号予告「ウパシは死んで杉元を暖めた。生きた価値は消えたりしない」

 


…はい!!!
何があったかは察してください。

いやもう、なんていうかめちゃめちゃ笑えたんで…いや、かわいくてかわいそうだけど、、でもほら、リスとかウサギも食べられたわけですし、いやでも一週間一緒にいた子を食べるってね…いやでもほら熊おくりとかもそうじゃないですか…でも、いや、でも…でも…
…前にもどれかの記事で言いましたが杉元って感覚が現代風だから、かわいい生き物を食べることに凹むしましてや一週間連れ添ったかわいい小鳥を…って相当だと思いますし、
その杉元の現代風の感情が読者にも伝わるっていう描かれ方をしていて、なんというか杉元って本当に素晴らしい主人公なんですけど…
でもね、山の中ではなんでも食べないと生きられないですものね!!!


さてさて、今回は何の話でどう今後につながるのかな~とちょっと考えてみました。
今回のテーマはですね、杉元ですね!!(そりゃあな)

今回は「杉元が~一週間初めて~山で一人で生きた~」の回だったわけですよね。
つまり今まで彼はアシリパさんに言われてやっていたことを、今回はすべて自分の意志で、自分が動いて北海道の山を生き抜いたんですよ。
「全部アシリパさんから教わったこと」をフル活用して。
これってすごいことじゃないですか?

杉元って都会っ子な雰囲気あるじゃないですか。東京のエビフライに続いて京都の焼き鳥ですよ?いつ食べたのよ?!みたいな。
都会育ちじゃないにしても(というか杉元の故郷は都会な感じはしないですけども)少なくとも都会の良い生活を知ってるということと、根の素直さ、アシリパさんや鶴見中尉や土方さんとは違ったベクトルのあらゆる”経験”が作品の中で杉元を”現代的な感覚を持った主人公”にしてると思うんです。
そんな彼が!山で暮らすことの厳しさを身をもって体感したってすごいことじゃないですか?(二回目)


そして、今回は梅ちゃんと寅次のことを思うシーンがあるんですけど、それに加えて最後には一週間連れ添った仲間を食べても「生きる」という杉元の強い生への意志が見れたんです。
杉元が金塊を探す動機は過去にあるんですが、その動機である過去の話の後に、主人公の未来への渇望が見られて非常に素晴らしいです。

杉元、山で生きてるうちに”生きる”ことを学んでいるんだなというか…アシリパさんに教わっているんだなって。
すごい泣ける。
…それを衝撃的ラストと共にコミカルに描く野田先生がすごいです。


更にそんな今回、どう今後につながるのかなと考えたら、物語の最後に繋がってくる可能性があるなぁと思いました。
金塊レースが終わった後、杉元はどうするのかっていう話です。

今までわたし的にはアシリパさんと旅を続けるエンドが濃厚だと思っておりましたが、
今回で”杉元が山で暮らすエンド”もあるなぁと思いました。(もの〇け姫の男女逆バージョン)
杉元は帰る場所を自分で燃やしてしまっているので、その意味ではこの旅は杉元にとっては物語の形式の王道である「行きて帰りし物語※」ではなくなっています。
でも杉元にも帰る場所が必要……じゃあどこかな。山かな。みたいな。
ゴールデンカムイの始まりのシーンは山でしたし。
また山でなんかやってる杉元のシーンで終わるのであれば、それはそれで杉元にとっても作品全体にとっても「行きて帰りし物語」になるのかな…などと思っております。

あと特定の場所に帰るのではなくて、”自分を取り戻す”というのも「行きて帰りし物語」になるので、杉元は戦争前の自分を取り戻していっている最中なのだなと思った次第です。

 


偉そうにつらつら言ってますが、ゴールデンカムイ終わってほしくはないですね!!ずっと見ていたい!!!
こんなに色々考えちゃう楽しい作品はじめて!!!


おわります!!

 

 

行きて帰りし物語=「どこかへ旅をして最後には戻ってくる」という物語類型。主に児童文学に用いられる王道の形式です。ここではゴールデンカムイの今後を予想する視点の一つとしてこのワードを使ってみました。

…キロちゃんも故郷の川にとけていきましたね。彼にとっての旅は正に「行きて帰りし物語」だったと思うと、泣けてきます。

 

…画面見えないのでほんとにおわりますね…

 

【本誌ネタバレ】227話感想

本誌感想です~。
宇佐美編ひと段落でしょうか。

宇佐美を札幌に送ったのはやっぱり”サイコパスにはサイコパスをぶつけとけ”みたいな意図だった鶴見さん。
神采配じゃん。
(前回感想の考察が当たってちょっとうれしい♬)


あらすじなんですけど今回もテキトーに行きます。

時重(12)「いつだって「篤四郎さんとの時間」を邪魔しやがって」「(智春の父親が第二師団の偉い人で智春は東京に陸軍士官学校にいってくことも黙って自分を見下してたことも、)許す!!」

でも、鶴見さんが智春に「気持ち強さは時重くんに負けていない」と言ったことは許せない時重(12)

鶴見さん「キミは今でも私の一番だよ」

時重(12)「ヨカッター(笑顔)」

宇佐美「それ(智春…)…死んじゃいました?」「共犯ですね僕たち」

鶴見さんの作戦:
鶴見さんの馬が智春を蹴り殺したことにした
 
時重(14)「ここは僕が初めて人を殺した場所」
鶴見さんは↑の作戦のせいで北海道に左遷された
鶴見さん「第七師団で待ってるよ」

場面戻って柔道場で鶴見さんは高木先生と話す

人を殺せる兵士にするために必要なものは「愛」
同僚、上官への「愛」
兵士を人殺しに仕立て上げるには「愛」が必要

でも稀に、「生まれながらの兵士がいる」(理由なく人を殺せる存在がある)
「軍隊には彼らのような兵士が切実に必要なのです」

時重(25,6)「(札幌の殺人は)殺しのための殺しですよ」「僕には分かるんです!!」


場面変わって鯉登少尉たち
二階堂が義手を探す

鯉登少尉が隠してることをあてるインカラマッ

金をまきあげられている鯉登少尉

月島軍曹の探し人、「あの子」

鯉登少尉がなぜが義手に詰めた「「羊羹」だ」


ここでおわりです!!

すごい!!おもしろい!!
時重くんは許せないと思う理由が人と違ってサイコな感じがしてすごくいいですね!!
……え、まって、「初めて人を殺した場所」って、その言い方その後他にもだれがころしたみたいに取れるけどまさかまさか…え、まさか。
こわい、やめよ。鶴見さん2年いなかったし特にころす理由ないもんね。
まさか第七師団に行くために家族をころ…やめよ!!違うであれ!!
 

にしても宇佐美は今までにいなかったタイプですね。まさに「生まれながらの兵士」。
しかも鶴見さんが理由じゃないと動かないって「生まれながらの兵士」を愛で包んで更に従順にさせるなんて鶴見さんすごい!すごいぞ鶴見さん!!

そもそも過去の時点で大好きな人が自分のために左遷されてくれた、なんて更に心酔しちゃいますな時重(12)。
それも自分の能力をかってくれていたから、とかさ。
自分ですら実家の手伝いのせいで諦めていた未来を、鶴見さんが信じてくれたなんてそりゃあヒーローですな鶴見さん。
すごいぞ鶴見さん!!


なんていうかゴールデンカムイって色んな登場人物たちの過去出てきますけど、もちろんその人たちの過去というのも大事なんですが、
たくさん過去編が出てくるにつれ鶴見中尉の意図というか人となりというか彼がどういう人物で何をしようとしているのかが少しずつ紐解かれていく感じがするし、
恐らくそれってゴールデンカムイの根底にある大事な要素の一つになるんだろうなという気がしてならない。
何言ってるのかわからねぇと思うが俺もわからねぇ。
いや、つまりね、鶴見さんという人物を通して我々は人間というものを考えることになるんじゃないかと。
…何言ってるのかわ(以下略)


そもそも鶴見さんて何者?って感じじゃないか。
鶴見さんは「生まれながらの兵士」なのかそうでないのかも気になるし。
宇佐美時重(12)の殺人を隠蔽したのは長谷川写真館から2年くらいしか経ってないわけじゃん。
その2年て何があったのかなって感じじゃん。

そして日清戦争しか経験してない中で「中央からさらに離れることでより自由に出来ることもある」って言ってるってことは、
日露戦争で傷を負った第七師団の汚名返上とか仕事を与えるとかいう理由は兵士たちの支持を得るためだけの大義名分なわけで、
鶴見さんはきっともっと壮大な目的があるに違いないよね。

なんだろね……革命かな。(本人がほぼそう言ってたじゃん)(軍事政権を〜って言ってたじゃん)
や、でも北海道を乗っ取るだけじゃなくて、キロちゃんたちがロシアで革命を起こそうとしていたのに対して、鶴見さんは日本で革命を起こすとしているんじゃなかろうか…?とか。
北海道を楔として日本をじわじわと浸食してく的なのが最終目標だったり。とか。

戊辰戦争からの明治維新が、実際ずーっと続いていた国の在り方を変えた革命だったわけなので、
そこからまだ50年も経ってないあの時代、まだ”国家を転覆させられる”という思想は世代を変えてまだどこかであったと思うんですよね。
更に他国との戦争で国の領土が増えたり減ったりそりゃもう目まぐるしい時代だったじゃないですか。
”大金を手にした結果できること”の大きさが現代の比じゃなかっただろうと思うんです。
ましてや自分の部下は「陸軍最強」の第七師団だし。
鶴見さんはロマンを求めているんですね。ロマンチストだ。(まとめ下手か)

ここまで書いといてなんですが鶴見さんがもっとリアリストだと考えると、鶴見さんの目的ってやっぱ違うのかな。(すぐ覆すスタイル)
そもそもあんな中隊の兵士たちだけでクーデターを起こせるわけがないんです…が…カストロとチェゲバラはやってのけたよね(時代が違いすぎ)


そしてじゃあもう一人のボス(ボスて)土方さんはどうなんだろ。
まだ国盗りできると思ってるのか、北海道くらいが関の山と思っているのか。

鶴見さんも土方さんも、革命に失敗したら死ぬことがわかってて自ら飛び込む、覚悟してきてる人だから、
なんていうか…男…いや漢…!!!(泣いてる)

男たちの命が燃え盛っててなんかもう面白いなゴールデンカムイ!!!


あと宇佐美は最後鶴見さんと心中するんだろうなって思いますね。
庇って死ぬとかかな…篤四郎さんがいないと意味ないもんね人生の。


キャラが死ぬ話はここまでだ!!
おわります!!!

【本誌ネタバレ含】金塊の暗号についての考察

久しぶりに本誌感想以外の考察あげてみます。

タイトル【金塊の暗号についての考察】なんですけどね、ゴールデンカムイの根底の話を考察してみるとか割と命知らずなんですけどもね、いいんです楽しいから。長いです。
はじまり~↓


さてさてまずは今まででてきた情報を箇条書きにしてみます。

・暗号は人体の皮に彫り込まれている
・暗号は漢字と、太かったり細かったりの曲線で構成されている
・金塊を隠したのはウィルク(のっぺら坊)
・暗号の鍵はウィルクがアシリパさんだけに伝えた
アシリパさんが鍵を思い出すきっかけは「ホロケウオシコニ」というキーワードと、杉元に教わった漢字の読み方
・杉元には解き方に心当たりがある

って感じでしょうか。

 

最初に謎だったのが「なんでウィルクは暗号に<漢字>を使ったのか」ってことです。

それは「漢字の特性」に起因してるのかなと考えました。漢字の重要な特性としては、

・別の文字で同じ読み方をするものが存在する
読み方が複数あるものが存在する
かなと思うんです。
19巻でアシリパさんが暗号の鍵を思い出したのは、杉元に漢字には読み方があるって教わったってところも一つの要素になってるじゃないですか。杉元が暗号で「気付いてることがある」って言うのもアシリパさんが文字の話をしてる回想からじゃないですか。

じゃあそれがどう「ホロケウオシコニ」のキーワードに繋がるのかって話なんですけど、刺青に書かれた漢字には、その読み方と、「ホロケウオシコニ」の単音ホ、ロ、ケ、ウ、オ、シ、コ、ニが合致しているものがしばしば見受けられますよね。

もちろん刺青に書かれた漢字の全ては明かされていないわけですけど、例えば「歩(ホ)」「呂(ロ)」「華(ケ)」「迂(ウ)」「汚(オ)」「仕(シ)」「濃(コ)」「弐(ニ)」など…

で、漢字の特性としては読み方が複数あるし、別の漢字で同じ読み方をするってのもたくさんあります。
例えば刺青で言うとロは「呂」も「蕗」もあるし、コは「濃」も「鼓」もあるし、オは「汚」も「雄」もあるんですよ。シは「仕」も「歯」もある。

だからもしかしたら、刺青に掘られている「ホロケウオシコニ」の単音を読みに持つ漢字同士(呂と蕗とか)を重ね合わせて繋げてみると一つの大きな地図になる、とかそんな感じじゃないかな~なんて思っております。(…もし他に漢字の特徴を最大限に活かした暗号作成法が思いついたらまた書きますね。)

 

さて、この話が当たっていたとしたら、そもそもなんですけどアシリパさんに漢字を教える誰かが必要になってますでしょ(何キャラ)

アイヌは文字を持たない民族なので、彼らの言葉はすべて音で伝承され、和人が書き残す際にはカタカナで記されます。アイヌ民族に暗号を解く鍵を残したいなら少なくとも「音」で残すべきですし、音が難しいウィルクのような状況ならせめてカタカナかひらがなで残すべきじゃないかと思います。
なのでウィルクが暗号を漢字にしたのは漢字の特性ともう一つ理由があるんじゃないかと考えてみました。

漢字の特性に重要な意味があるなら、この暗号は漢字を知らないアシリパさんが解けるような暗号じゃなくて、少なくとも漢字の読み方を知ってる和人の協力が必要になります。

つまりアシリパさんが和人の誰かと仲良くなり、少数民族アシリパさんと和人の誰かとで力を合わせて暗号を解いて、初めて金塊にたどり着ける仕組みになっている。

ウィルクの、極東の少数民族を救いたいという気持ちは一貫して少しも変わってなくて、それを「未来」の名前を付けた娘のアシリパさんがその名の通り、和人と協力して暗号を解くことができればそれは新しい未来につながる。
…とか思ってたんだとしたらどうします?(どうします?)
少数民族だけの国家を作るのも、今までのやり方では絶対に成し遂げられないとウィルクはわかっていたと思います。だって頭いいし。先見の明すごいし。

だからこんな、アシリパさんと和人が協力しないと解けないような暗号だったのかなぁ…みたいな。
で、解けなかったらそれはそれで仕方ない、くらいに思っていたかも。みたいな。
でもそう考えてみるとウィルク、アシリパさんに未来を託しているけども、アシリパさんですら自分の描く未来への道具の一つに過ぎないと思ってるという面も見え隠れ…道具で言えば土方さんだってそうだし、ましてや他の囚人だって本当に道具にしか思ってないでしょ…みたいな。
ウィルク、すごい。こわい。でもすごい。
やっぱり上に立つ人ってこうでなきゃ!!みたいな。


でも杉元とアシリパさんが出会ったのって言ってしまえば偶然なわけなので、ウィルクは杉元を想定してはいなかったと思います。
じゃあ誰なの?!…なんですけど、ウィルク的にはその役を最初は土方歳三にさせようと思ってた気がするんですよね。だから土方さんにアシリパさんの和名を教えたんじゃないかと。

でもでもなんとなくですけどアシリパさんに漢字の特性を教える役目は杉元じゃないとダメだったんじゃないかなと思います。他の和人誰でもなく杉元じゃないと
アシリパさん多分暗号の鍵を思い出しても土方さんには言わなかっただろうなと。
ウィルク的にもそこはアシリパさんに任せたんじゃないかなと。アシリパさんが土方さんを信用するかは別問題、みたいな。
アシリパさんが相棒に選んだのは、真っ直ぐでいつも過去に苦しみもがいている若者、杉元(キャッチフレーズかよ)


そして更には暗号の鍵を思い出させるのは杉元一人じゃだめで、漢字の特性や和人の文化を教える役目は杉元が、昔の記憶を呼び起こさせる役目はキロちゃんが、誰かを疑い必要とあらば地獄に堕ちる覚悟を教える役目は尾形が担ってアシリパさんを成長させたのだと思うと、え、何、泣ける……モニター曇る…


金塊探しというか生きる目的が過去にないのってアシリパさんと鯉登少尉だけで、他の人大体過去を理由に生きてて、だからアシリパさんと鯉登少尉には期待of期待(雑か)

 

 

そんなわけで、こんな感じで考えてみましたよというお話でした!!

改めまして今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

追伸、他の方の考察を一切見ていないのでどこかでここより早く同じことを言っている方がいたらごめんなさい!!このブログ全体に言えることですが…えへへ(かわいこぶんな)
もし同じこと言ってる方がいたらわたしのことはめっちゃどや顔で二番煎じなこと言ってて恥ずかしいやつだなくらいに思っててください☆

 

おわります~!!

【本誌ネタバレ】226話感想

みなさまあけましておめでとうございます2020!!

今年もこのわたしだけが楽しいブログをどうぞよろしくメカドッグ!!(歳がバレる)

 

ってことで遅くなりました!本誌感想です!!

 

いや~……宇佐美、ねぇ?
これはあらすじとか文字に起こすの難しいのでなんていうか読んでほしいです。
絵がなくては伝わらない感じ。

ものすごくかいつまんで言うと↓

 

杉元一行、アイヌ犬の話。
アイヌ犬は嫉妬で飼い主のニワトリを皆殺しにしていたという話もあるくらい嫉妬深い犬。
白石「愛ゆえの…」(まつ毛長い!)

 

宇佐美過去編に戻って
時重曰く、道場の敷地の片隅は”僕ら”の聖地

更に二年前
宇佐美時重(12)くんは柔道が上手で篤四郎さんも認める腕前

でも時重くんは家業を手伝わないといけないから柔道続けられないかもしれない(兄弟も多いし)

時重くんの仲良しの男の子、智春(多分いいとこの坊ちゃん)

智春、春から東京の学校行くらしい
その前に時重に勝ちたいらしい

道場の敷地の片隅で篤四郎さんの立ち合いの元、乱取り

乱取りしながら智春センチメンタル

…を吹っ飛ばす時重の形相

喉を踏みつぶしてとどめを刺す時重

びっくり篤四郎


…とまあ明るく軽くカジュアルに言うとこんなですけど実際めっちゃこわいんで…
時重くんの心からの憎悪バリバリな顔、すげーこわいんで…見て…くれ…


時重くんが何を思って智春をやってしまった(やってしまった)かってのは多分読んだ方それぞれ解釈があると思うのですが、
わたし的にはあれかな、智春は篤四郎さんと喋ってたら間に入ってくるし篤四郎さんに稽古頼もうとしたら智春も来るしで智春のこと正直すごい邪魔だったんだろうな~と思いました。
幼馴染で切磋琢磨して一緒に道場に通っていた友達なんだから、少しでも情があれば思いっきり喉踏むとかできないと思うんですけど、宇佐美はそれよりも何よりも目障りで気に入らない奴を排除したかったのかな~なんて…

で、先週鶴見さんが言ってた「戦争では敵を撃つ振りをする兵士がたくさんいた」って話なんですけど、その、敵だろうが命令だろうが「人を殺せない」っていうのは屈強な兵士だろうがなんだろうが人間の持つ「情」に起因していると思うんです。
でもそこへいくと宇佐美って幼馴染への情もなく思いっきり殺意を持ってやってしまえるわけなので、なんていうか兵士としては有能だなぁと。
鶴見さんは今回のことでその宇佐美の「才能」を見抜いて誑し込んだのかな…と思いました。


さて、この誑し込みの話、時重くんてなんでこんなにも篤四郎さんのこと好きなんですかね。
篤四郎さんはもしかするとうまいこと自分を崇拝するように仕込んでいたのか、それともそこは天然なのか…わかりません!!
もし意識的に誑し込んでいたとするなら、柔道を続けなさいって言ったのも、智春くんに目をかけてる風だったのも(智春いいとこの坊ちゃんだから智春を誑し込んでいた可能性もありますが)、智春が東京の学校行くとか劣等感を揺さぶるようなこと言ったのも、もう帰る時重と智春を勝負させようとしたのも、全部誑すためな可能性もあり…ますか?(聞くな)

 

とにかく、来週の誑し込み鶴見劇場が楽しみですね☆


にしてもさ、鶴見さんの言ってた「宇佐美は札幌で役に立つ」ってなんのことかなと思ったんですけど…
あれかな、やっぱサイコパスっぽいからシリアルキラーに気持ちがわかるみたいな。
え、まさかだけど宇佐美、智春以外にも殺してる?家族とか?まじですか?
そういえば智春と一緒のシーンと同様に家族のシーンでも笑ってましたもんね時重くん。

…ひぃ。
でも第七師団の方々大体親殺ししてるから…ねぇ(ねぇ)


全体的にカジュアルにまとめたいけど過去編てめっちゃ重いから~も~~宇佐美~!!!


おわりもす。

【本誌ネタバレ】225話感想

本誌感想です。

なんつーかとっても意外な回でしたね。
先週あんなに派手な登場を決めたのに出てこない海賊さん。
いきなり始まる札幌編…かと思いきやまさかの過去編…
そして情報量がえぐい!!


適当なあらすじ!!

扉絵は教会とシルクハットの男の影。

場面は札幌。
貧民窟と呼ばれた場所にて娼婦が殺される。

お久しぶりの啄木さん!土方さんに報告の啄木さん!永倉さんに罵られる啄木さん!

娼婦殺しに胸を痛める牛山さん…

囚人データベース門倉さん(遊女をめった刺しにして殺して捕まった男がいる)

さっさと捕まえよう

尾形鳥撃ちの練習


場面は鶴見陣営
馬の死骸と宇佐美

菊田特務曹長と宇佐美に札幌行きを命じる鶴見中尉

「宇佐美はきっと札幌で役に立つ」

方陣営と鶴見陣営「札幌へ囚人狩りだ」


…と思ったら過去編!!
新潟!新発田!鶴見さん!

鶴見さん曰く、戦場(日清戦争かな)では銃を撃つふりをする兵士が多かったとのこと

馬の後ろの子どもたちを注意する中尉…じゃなくて少尉

鶴見さんに話しかける少年「篤四郎さん!!帰って来てたんですね!!」
名前 ”宇佐美時重 14歳”



で、今週は終了。 

すごい情報量!!!そしてすごく意外な…え、あ、そうなの?みたいな。

一つずつ見ていきましょ!!

 

切り裂きジャック出てきましたね!!で、殺された娼婦が「あれ?あんた日本…」って言ってるので外国人ですね。横浜だし。横浜の〜波止場から〜言うて(黙れ)

 

・啄木さんが出てきたってことは新聞の話が進むんでしょうか!!ついに土方さんは写真を使って何かするのかな。啄木さんの文章力で新聞が売れまくってるってことはそれに写真も加わったらすごいことになりますね…

…全然関係ないんですけど新聞をどう使うのかってところで、杉元のセリフで「あの子をアイヌジャンヌ・ダルクにでもしようってのか」(14巻)ってのがあるのですが、ジャンヌダルクの十字架っていうのがロレーヌ十字っていう十字なんですけど、その形が杉元の顔の傷に似てるよねっていう…長い一本線に短い線二本みたいな。ニコイチじゃん!!(何そのコメント)

 

・門倉さん刺青囚人てば もしや網走の囚人全員の特徴頭に入ってるんじゃなかろうかと思えてきた…。門倉さんて阿寒湖でポンコツな感じだったけど土方さんの前では非常に有能なんですね!!かっこいいね!! 

 

 ・宇佐美と馬の因縁てなんでしょ。馬というかあれなのかな、馬殺しって昔言われてて、とかなんでしょうか。

導入の鶴見さんの台詞と戦場の兵士の話を鑑みるに多分宇佐美は人を殺せる人なんでしょう!サイコパス的なね。むしろ地元で動物か人かのシリアルキラーで、地元にいられなくなって鶴見さんに拾われて一緒に着いてきたとかなのかな〜なんて。だから「札幌で役に立つ」のかなと思いました。シリアルキラーの気持ちがわかるから。とかだったりなんて。

 

・今回出てこなかった海賊さん。あんなに派手な登場したのに今回いきなり別の囚人の話始まったのは、海賊さんが杉元たちと行動を共にするようになるのかなと思いました。だって登場派手だったもん。全裸だったもん。あと海賊さん潜れるじゃないですか。一芸に秀でた人だから旅の仲間としては逸材だし。

 

 

というわけでここまでです!!年越しなので3週間空くのかな?

 

みなさま今年一年このブログを見てくださってありがとうございました。

良いお年を!!

【本誌ネタバレ】224話感想

本誌感想です。

なんか最近刺青囚人出てくる頻度すごくないですか。北海道帰ってきたからそりゃそうだって感じですね、はい(納得)(なんで言ったの)

新しい刺青囚人、すごいイケメンの海賊さんが登場した224話の感想はーじまーるよー!!(何テンション)


あらすじ(というほどでもない何か)

アシリパさんによるHow to 白鳥 hunting

白鳥を食べる面々

シライシによるHow to 金塊 hunting(?)
白石曰く、
・平太師匠の教え「金には"顔"があり、獲れる場所によって金の形が違う」
・金塊を一ヶ所に集めて隠したアイヌの首長たち以外にも金塊の在り処を知る者がいる可能性がある 

・その人物は元々金塊が獲れた川の近くに住んでる可能性が高い
・ウィルクはおそらく金塊を近くまでしか移動できなかっただろう

・ウィルクが沈めた支笏湖の金塊を判別してどの川で獲れたものか分かれば、その川にいって金塊を知る人を探すこともできる

・その人物の知る金塊の隠し場所を聞いて、その周辺を探す
…という金塊の探し方もあるよ。

平太師匠は支笏湖の金塊サンプルをすでに持っていた。
その金塊を獲ってきたのが海賊さんこと海賊房太郎(素潜り名人)

海賊さんに会いに行こう


で今週は終わり。

 


とりあえず白石の頭のよさ…なんなのあの人!!すごいじゃん。しかも顔がいい!!!

白石って、どっかでも言いましたがやっぱり視野が広いすよね…
脱獄スキルに必要な「監獄全体を見回す」という癖からきてるのか元からなのか、元からでしょうな!
物事全体を見回せる人ってそうそういないし、てか、系統は違えど土方さんとか鶴見さんばりの頭の良さと視野の広さがあるとわたしは思ってます。
でも同時に、二人のようには合理的にもなれないし余計なものを捨てていくこともできない人情味もあって、そこが魅力です白石!

多分杉元に出会う前は合理的(というか利己的)に生きてきたんでしょうが、この旅で元々の機転と視野の広さに加えて人情味も…最強かな白石!
たまにすごい最低だけど最高だな白石!!

年々よくなるな白石。(年々て)

彼が"死刑囚"になった理由が知りたい今日この頃なんだ…
他の人は強盗殺人とか殺人とかまぁ色々やって入れられたわけですが白石はなんなの。死刑囚?ほんとに言ってる?うそでしょ?…って気持ちになる。
幼年監獄入って、その後脱獄しまくったから死刑…になるもの?明治の死刑制度がよくわかりません!調べる。(ってずっと言ってるな)


で、海賊さんね。海賊と呼ばれた男ね(それは違う人!!)
顔がいいね。かっこいいね。でもやってることは最低だね。
結局彼は独自に金塊を見つけようとしてるってこと?
白石の言ってた金塊ハントの方法を思いついて、一年前から一人で色々やってたってこと?頭いいじゃん!(もっとまともなコメントして


わたし刺青24枚もないかもと言ってましたが(ココで→207話感想)、違う方法もあるから刺青24枚は必須じゃないってことなのかな…と思いました。
鶴見中尉も多分刺青手に入れる以外の方法を模索してるよね。だって鶴見中尉だもん。

 


にしてもわたしは道民なので金塊産地の川の名前にめちゃくちゃたぎりましたね!!!
徳富川とか知内川そんなローカルな…空知川とか沙流川はめっちゃ広い範囲流れてるので見つけるの大変そうですが徳富川と知内川ならすぐ見つかるんじゃないかとか思っちゃいました。短いんですよ二つとも!そこを狙え杉元!!


どこでテンションあがってんだってね!
はい、終わります!!

 

【本誌ネタバレ】223話感想

一週間遅れの本誌感想です。
今日の0時に今週の分更新されますけどもww

 

今回はあらすじはもういいですとにかく読んでくださいもうね、二階堂!尾形!土方さん!土方さん!!!
って感じなので。…その辺の気持ち悪い感想いきますね。

 

軍病院のシーン

・二階堂
…なんていうかさ、二階堂って人体実験されてますよね…。
有坂閣下は研究者なので良い実験材料があってうれしいでしょう。…というかそもそも傷ついた一等卒なんて軍医たちの実験の材料だったんだろうなと思いますよね。それが普通というか。
現代だったら考えられないけど、当時は軍人なんて下に行けばいくほど人権なんてなかったでしょうし。
だから二階堂のシーンはすごいリアルでした…

でも現代のオタク視点で見るとこうへい…お前…薬漬けじゃんか…
登別で温泉入って菊田さんに失礼なこと言ってたから安心してたのにやっぱり傷は痛いのか。
誰かみかんもってきてほしい!!


・家永さん
さすが…鯉登少尉の腕を食べようとする顔…最高 笑
この人がいるとなんか話のテンポが軽快になりますよね。めちゃくちゃ好きです。狂言回し…ではないか(なんで言った)
とりあえず生きててよかったです。

 

土方さんのアジトのシーン
・土方さん
尾形が家永が第七師団にいるならアジトを変えた方がいい、って進言を「尾形が正しい」って受け入れてそしてあっさり移るその行動力が素晴らしい。
というか土方さんて合理的だし、尚且つ感情を殺せる人なので、尾形がどうこうというよりは組織内の良い意見があったらそれを受け入れる器の大きさというか…
土方さんの感情ってゴールデンカムイ内ではまったくと言っていいほど明かされてないんですよね。
鶴見中尉もそうですが、使えるものは使う合理主義という感じですね。だから上に立てるんでしょうけど…
あとね(止まらない)、今の土方陣営って心の底から忠義尽くしてる人ととそうじゃない人が入り混じってるわけですが(尾形なんかどう考えても一回裏切ってるし、有古なんかスパイですし)、
その全員を受入れて、寝食の場を与えて養ってるんですよね。

土方さんの器大きさよ…!!!(号泣)
何が言いたいかって土方さんめちゃくちゃかっこいいですね!!!大好きなんですよね!!!史実も!!!(そうかい)


・尾形
鳥撃てなくなっちゃったか…かなしいな。これからどうしていくんだろう。
でも白鳥食べたから白髪になっても生きれるね!!よかったね!!
そして獲ってきた鳥は大体どんな人も食べてくれてるからよかったね!!
…てことは土方陣営ってみんな生き残るのかな…なんて期待してます。

 

もう誰も死んでほしくな…(突然泣き出す)(情緒不安定)


そうだ、日付変わったら本誌だし20巻でもあるんですね。191話…(泣いてる)

そして224話タイトル「支笏湖のほとりにて」なんですけど、支笏湖といえばアチャが金塊沈めた場所じゃん、アチャとキロちゃんの過去の話とかだったらどうしよう(どうしようもない)

 

というわけでこの駆け足感。おわりもす!!